資料4‐3 TIMSS2003の評価・分析方法について
1 評価・分析方法
現時点の評価・分析方法
- 現時点で内容、正答率、反応率等が公表されている問題（31題）のうち、1．国際平均値より正答率が低い問題、2．前回と同一問題で正答率が低下している問題の中で特徴的な問題について、解答の傾向を分析し、指導上の改善点を示す。
- 主な質問紙調査について国際平均値との比較、前回と比較できる質問項目については経年比較を行う。
今後の評価・分析方法
- 今後全ての問題について正答率・無答率が公表されるため、国際平均値、成績上位国の結果との比較を行う。また、前回との同一問題については経年比較を行う。
- 今後、正答率・無答率だけでなく内容が公開される問題のうち、1．国際平均値より正答率等が低い問題、2．前回と同一問題で正答率等が低下している問題は全て解答の傾向を分析し、特徴的な問題については指導上の改善点を示す。
- 質問紙調査について、国際平均値や成績上位国の結果との比較を行う。
2 TIMSS2003の全体像
調査問題数
| |
全問題数 |
うち前回と同一問題 |
現時点で正答率が公表されている問題数（うち前回と同一問題） |
今後問題内容を含めて公表される問題数（うち前回と同一問題） |
| 小学校算数 |
161題 |
37題 |
8題（3題） |
72題（34題） |
| 中学校数学 |
194題 |
79題 |
7題（5題） |
92題（53題） |
| 小学校理科 |
152題 |
32題 |
8題（1題） |
67題（31題） |
| 中学校理科 |
189題 |
74題 |
8題（3題） |
87題（49題） |
| 合計 |
696題 |
222題 |
31題（12題） |
318題（167題） |
- ※ 個々の設問の正答率・無答率等については全て各国に提供される。
分野別・出題形式
| 小学校算数 |
｢数｣｢きまりと関係｣｢測定｣｢幾何｣｢資料の表現・分析、確率｣ |
| 中学校数学 |
｢数｣｢代数｣｢測定｣｢幾何｣｢資料の表現・分析、確率｣ |
| 小学校理科 |
｢物理・化学｣｢生物｣｢地学｣ |
| 中学校理科 |
｢物理｣｢化学｣｢生物｣｢地学｣｢環境｣ |
- ※ 中学校については分野別の経年比較が可能。
- ※ 小学校については分野の分け方が1995年の調査と異なっており経年比較はできない。
算数・数学
| 小学校 |
全問題数 |
出題形式 |
前回との同一問題数 |
現時点で正答率が公表されている問題数 |
| 選択肢 |
自由記述 |
| 数 |
63（39％） |
30（19％） |
33（20％） |
19（12％） |
3 |
| きまりと関係 |
24（15％） |
16（10％） |
8（5％） |
2（1％） |
1 |
| 測定 |
33（20％） |
23（14％） |
10（6％） |
8（5％） |
2 |
| 幾何 |
24（15％） |
12（7％） |
12（7％） |
4（2％） |
1 |
| 資料の表現・分析,確率 |
17（11％） |
11（7％） |
6（4％） |
4（2％） |
1 |
| 合計 |
161（100％） |
92（57％） |
69（43％） |
37（23％） |
8 |
| 中学校 |
全問題数 |
出題形式 |
前回との同一問題数 |
現時点で正答率が公表されている問題数 |
| 選択肢 |
自由記述 |
| 数 |
57（30％） |
43（22％） |
14（7％） |
25（13％） |
3 |
| 代数 |
47（24％） |
29（15％） |
18（9％） |
16（8％） |
2 |
| 測定 |
31（16％） |
19（10％） |
12（6％） |
16（8％） |
0 |
| 幾何 |
31（16％） |
22（11％） |
9（5％） |
12（6％） |
1 |
| 資料の表現・分析,確率 |
28（14％） |
15（8％） |
13（7％） |
10（5％） |
1 |
| 合計 |
194（100％） |
128（66％） |
66（34％） |
79（41％） |
7 |
理科
| 小学校 |
全問題数 |
出題形式 |
前回との同一問題数 |
現時点で正答率が公表されている問題数 |
| 選択肢 |
自由記述 |
| 物理・化学 |
53（35％） |
29（19％） |
24（16％） |
9（6％） |
4 |
| 生物 |
65（43％） |
41（27％） |
24（16％） |
12（8％） |
2 |
| 地学 |
34（22％） |
21（14％） |
13（9％） |
11（7％） |
2 |
| 合計 |
152（100％） |
91（60％） |
61（40％） |
32（21％） |
8 |
| 中学校 |
全問題数 |
出題形式 |
前回との同一問題数 |
現時点で正答率が公表されている問題数 |
| 選択肢 |
自由記述 |
| 物理 |
46（24％） |
28（15％） |
18（10％） |
22（12％） |
3 |
| 化学 |
31（16％） |
20（11％） |
11（6％） |
14（7％） |
1 |
| 生物 |
54（29％） |
29（15％） |
25（13％） |
17（9％） |
2 |
| 地学 |
31（16％） |
22（12％） |
9（5％） |
12（6％） |
2 |
| 環境科学 |
27（14％） |
10（5％） |
17（9％） |
9（5％） |
0 |
| 合計 |
189（100％） |
109（58％） |
80（42％） |
74（39％） |
8 |
質問紙調査
| |
大問数 |
小問数 |
| 児童質問紙（小学校） |
20項目 |
83項目 |
| 生徒質問紙（中学校） |
25項目 |
118項目 |
| 教師質問紙（小学校） |
42項目 |
212項目 |
| 教師質問紙（中学校数学） |
39項目 |
176項目 |
| 教師質問紙（中学校理科） |
34項目 |
184項目 |
| 学校質問紙（小学校） |
25項目 |
96項目 |
| 学校質問紙（中学校） |
25項目 |
104項目 |
| 合計 |
210項目 |
973項目 |
- ※ 児童生徒の質問項目は、前回と全く変わらない質問項目は少ないが、経年比較が可能な質問項目もある。
- ※ 今後、質問紙の選択肢ごとの反応率についても各国に提供される。