国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の調査結果に関する萩生田文部科学大臣コメント

令和2年12月8日

 本日、国際教育到達度評価学会(IEA)が2019 年に実施した「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」の調査結果が公表されました。

 今回の調査結果によると、我が国の算数・数学、理科の結果は、小学校・中学校ともに国際的に見ても引き続き高い水準を維持していること、前回2015年調査に比べ、小学校理科では平均得点が有意に低下している一方、中学校数学では平均得点が有意に上昇していることが分かりました。
 また、小学校・中学校いずれも、算数・数学、理科の「勉強は楽しい」と答えた児童生徒の割合は増加していること、小学校理科の「勉強が楽しい」と答えた児童の割合は、国際平均を上回っている一方、小学校算数、中学校数学及び中学校理科の「勉強が楽しい」と答えた児童生徒の割合は、国際平均を下回っていることも分かりました。

 文部科学省としては、児童生徒の学力・学習意欲の更なる向上を図るため、
 ・ 新学習指導要領の着実な実施により、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善や、言語能力、情報活用能力育成のための指導の充実
 ・ 学校における働き方改革の推進、GIGAスクール構想の実現や少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備の検討など、新しい時代の学びの環境の整備
等の取組を学校、教育委員会等の関係者と連携・協力して推進してまいります。

 新型コロナウイルス感染症の影響下において、児童生徒の学びのために日々最善を尽くされている我が国の教職員の皆様方に対し、改めて、心から敬意を表するとともに感謝申し上げます。文部科学省として、引き続き、学校現場への支援を全力で行ってまいります。教職員の皆様方の御理解・御協力を心よりお願いいたします。

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総合教育政策局参事官(調査企画担当)付学力調査室

(総合教育政策局参事官(調査企画担当)付学力調査室)