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学校図書館

子ども読書の街<学校図書館の取組事例紹介>

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日高高校生の「よみかたり」活動

 「これ何かな?」「はーい!知ってるよ」。絵本「やさいのおなか」のよみかたりで、小学生の元気に答える声が教室に響いています。これは、和歌山県教育委員会主催の「高校生よみかたりボランティア事業」での、絵本のよみかたりの時間を楽しみに待っていた小学生とのふれあいの一場面です。この事業は、県内の高校生と小学生が本の読み聞かせ活動を通して交流することにより、互いが本に興味を持ち、言葉やコミュニケーションの面白さを体感しながら、豊かな心を育むことを目的として実施されています。「よみきかせ」ではなく、互いに語り合うことを大切にできればという思いを込め「よみかたり」と名付けられています。
 高校生は、絵本や紙芝居に関する知識やよみかたりを行う際の技術を学ぶため、2時間3回の養成講座を受講します。受講者には修了証が与えられ、地域の小学校を訪れ、よみかたりによる交流活動を展開します。本校だけで4年間の受講生は20人に上り、19年度の地域への小学校訪問は、8校24クラスにもなります。
 最初は、きちんと聞いてくれるか不安を抱いて教室に入っていくのですが、子どもたちは大きな拍手と笑顔で迎えてくれます。子どもたちは絵本が大好きで、床に座って聞いているのですが、だんだん前へ前へと聴き入って寄ってきます。素朴でおとなしい日高高校生が一人ひとりの味を出し、自然体で語っていたのが印象的でした。高校生が小学生に感動や夢をたくさんプレゼントできればいいと思っていたのですが、反対に子どもたちからお礼の手紙やパワーをプレゼントしてもらうとともに、この活動を通して絵本の素晴らしさを知り、小学生に本の楽しさを伝えることで何事にも前向きに取り組む姿が生まれ、大きく成長できたと実感しています。
 地域の新聞や口コミでよみかたり活動が広まり、市立図書館や幼稚園、老健施設からの要請も来ています。
 なお、この活動の中で、学校司書は生徒がよみかたりができる場所と時間の設定やメンバー調整をしています。「テーマ」を決め、絵本を選び、各自練習をしますが、一人ひとりの力を高めるようにアドバイスすることが必要です。


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-- 登録:平成21年以前 --