学校図書館

織茂 篤史さん(横浜市立青葉台中学校長)

前へ  

 『赤毛のアン』

織茂 篤史

 ルーシー・モンゴメリ著(村岡花子訳)

織茂 篤史(横浜市立青葉台中学校長)


 「アヴォンリー街道をだらだらとくだっていくと、小さな窪地に出る。レイチェル・リンド夫人はここに住んでいた。まわりには、はんの木が茂り、ずっとおくのほうのクスバート家の森から流れてくる小川がよこぎっていた。」と、この物語は始まっています。
 主人公アンは、生まれてすぐ両親を亡くし、施設で育てられました。髪の毛は真っ赤で顔はそばかすだらけでしたが、いつも瞳は大きく輝き、空想とおしゃべりが大好きな女の子です。無邪気で明るく前向きに生き、成長していく姿が、生き生きと描かれています。カナダのプリンス・エドワード島の“アヴォンリー”という小さな村が、この作品の舞台となっています。11才のアンを引き取ったクスバート兄妹のもとで、明るくさわやかに天真らんまんに育っていくアンの姿に、きっとだれもが好感とほほえみをもって引きつけられるでしょう。美しいカナダの大自然に恵まれた平和な村での生活は、あこがれすら感じ、作品の舞台を訪ねてみたくなってしまいます。
 私は、小学5年生の時に初めて読んだのですが、その時はそれほど印象深くありませんでした。その後教師になってから改めて読み直し、すっかりとりこになってしまいました。そして、いつかアヴォンリーに行ってみたいとも思っています。
 アンの成長にしたがって、二作目の「アンの青春」から「アンの友達」まで全7巻のシリーズになっています。どれもが夢いっぱいで、おもしろくて、すぐ読んでしまうことでしょう。

−子どもたちへの読書メッセージ

 読書をすればするほど、新しい世界が開け、考える力も付き、そして、豊かな心がはぐくまれます。
 
前へ

お問合せ先

総合教育政策局地域学習推進課

(総合教育政策局地域学習推進課)

-- 登録:平成21年以前 --