コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

平成24年度「地域とともにある学校づくり」推進協議会(高知会場)実施報告

コミュニティ・スクールや学校支援地域本部、学校関係者評価等について、先進的な取組を行う教育委員会等による取組事例の発表及び協議等を行うことにより、地域とともにある学校づくりを一層推進するため、10月25日(木曜日)に高知県の「高知市文化プラザかるぽーと」において「地域とともにある学校づくり」推進協議会を開催しましたので、その概要をお知らせします。
(地域とともにある学校づくり推進協議会は、今後、東京(12月4日)で開催します。)

1 日時・会場

日時

平成24年10月25日(木曜日) 午後12時30分~午後4時45分

場所

高知市文化プラザかるぽーと(高知市九反田2-1)

2 全体会

パネルディスカッション「地域とともにある学校づくり」

パネリスト

香川大学教育学部 教授 柳澤 良明氏
文部科学省コミュニティ・スクール推進員 髙木 和久氏
高知県大川村立大川小中学校 校長 黒瀬 忠行氏

パネルディスカッションでは、3人の専門家からそれぞれ地域とともにある学校づくりの意義や目的、成果などについて発言がありました。

コミュニティ・スクール推進員(文部科学省)の髙木和久氏からは、生徒指導など学校だけでは解決できない課題に地域とともに取り組むことが必要であり、そのためのツールがコミュニティ・スクールであること、また、地域と一体となって課題解決に取り組むことが教員の負担を減らし、子どもを豊かに育てることにつながるとの見解が述べられました。

高知県大川村の大川小中学校校長の黒瀬忠行氏からは、村を担う子どもの育成には、村民の意向を踏まえることが不可欠であり、村民の理解協力を得て教育活動を進めることが重要であること、コミュニティ・スクールを導入すると、学校運営協議会において校長の教育方針等にいわば「お墨付き」をもらえるという点でメリットがあることなどが述べられました。

香川県三木町のコミュニティ・スクールへの助言経験をお持ちで、香川大学教育学部で教授を務める柳澤良明氏からは、まちには、学校に関心のある地域住民が必ずいるので、そうした方々に学校で活躍してもらわなければもったいない、子どもの豊かな成長を目的としてコミュニティ・スクールを活用すべきなどと発言がありました。

地域とともにある学校づくりの必要性、重要性を再認識するとともに、目指すべき学校と地域の関係性等を考える上で、参考になる議論がなされました。

3 分科会1

 この分科会では、コミュニティ・スクールの導入や更なる充実に向けた方策について、高知県中土佐町と山口県山口市の具体的な事例発表を交えながら協議を行いました。

協議では、コミュニティ・スクールを導入することで、学校と関係のある団体が多い中、それらを関連付け、整理することができることや、導入の効果として、地域等から学校への苦情が建設的な意見に変容したことなどが話題提供され、コミュニティ・スクールへの理解が深まりました。

コーディネータ・指導助言者

文部科学省コミュニティ・スクール推進員 髙木 和久氏

事例発表

高知県中土佐町教育委員会

中土佐町立大野見中学校 校長 古味 秀夫氏
中土佐町立大野見中学校 教諭 宮本 嗣世氏

山口県山口市教育委員会

山口市立佐山小学校 校長 吉田 清一氏

4 分科会2

この分科会では、学校評価を活用して学校改善を図る取組や、保護者や地域住民等との連携協力による学校づくりをどのように推進していくかなどについて、高知県土佐市と愛媛県新居浜市の具体的な事例発表を交えながら協議を行いました。

協議では、学校評価を通じて、教職員自身がPDCAサイクルを意識し、主体的に課題解決することの重要性や、公民館を基盤とした学校支援地域本部事業の取組により、子どもたちが地域活動に積極的に関与するようになったなど、学校と地域、家庭が一体となって子どもをはぐくむ取組の具体的な進め方が示されました。

コーディネータ・指導助言者

香川大学教育学部 教授 柳澤 良明氏

事例発表

高知県土佐市教育委員会

土佐市立高岡中学校 校長 村岡 治氏

愛媛県新居浜市教育委員会

新居浜市泉川公民館 館長 今西 光昭氏

5 資料

6 「地域とともにある学校づくり」推進協議会(高知会場)の様子について

お問合せ先

初等中等教育局参事官(学校運営支援担当)付

電話番号:03-5253-4111(代表)内線3705
ファクシミリ番号:03-6734-3727
メールアドレス:syosanji@mext.go.jp

(初等中等教育局参事官(学校運営支援担当)付)

-- 登録:平成24年11月 --