コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

平成24年度「地域とともにある学校づくり」推進協議会(埼玉会場)実施報告

コミュニティ・スクールや学校支援地域本部、学校関係者評価等について、先進的な取組を行う教育委員会等による取組事例の発表及び協議等を行うことにより、地域とともにある学校づくりを一層推進するため、8月10日(金曜日)に埼玉県の川口市総合文化センター・リリアにおいて「地域とともにある学校づくり」推進協議会を開催しましたので、その概要をお知らせします。
(地域とともにある学校づくり推進協議会は、今後、高知(10月25日)、福島(11月15日)、東京(12月4日)で開催します。)

1 日時・場所

日時

平成24年8月10日(金曜日) 午後12時30分~午後4時45分

場所

川口総合文化センター・リリア(川口市川口3丁目1-1)

2 全体会

パネルディスカッション「地域とともにある学校づくり」

パネリスト
千葉大学教育学部 教授 天笠 茂 氏
横浜市立東山田中学校コミュニティハウス 館長 竹原 和泉 氏
株式会社野村総合研究所 社会システムコンサルティング部 妹尾 昌俊 氏

○天笠氏からは、
これまでの10年間に取り組まれてきた教育改革を見直し、修正すべきことやさらに進めるべきことを確認する必要性、今後の10年間を展望したときに必要なことを、地域とともにある学校づくりの推進方策としてまとめた。

○竹原氏からは、
多様な教育課題がある中で、第三者からの意見を得て、取り組むべきことを整理していくことは学校にとって良いこと、地域との連携は、小さな成功体験を蓄積することが大切である。

○妹尾氏からは、
地域との連携によって学校だけではできないことが実現可能になる事例が多いこと、教職員が児童生徒と向き合う時間が増えたという事例が見られる。

などが述べられました。

3 分科会 1(コミュニティ・スクールの具体的な導入の在り方・充実に向けた方策)

本分科会では、コミュニティ・スクールの導入や更なる充実に向けた方策について、具体的な事例発表を交えながら協議を行いました。
協議では、
・コミュニティ・スクールを導入することで、学校評議員や学校関係者評価委員など様々な組織を学校運営協議会に統合でき、地域の方々の力を結集しやすい。
・これからの学校は、地域の方々に学校へ来てもらって協力いただくことにとどまらず、学校を一緒につくり上げるという意識をもつことが必要。
などの意見が出ました。 

コーディネータ・指導助言者

千葉大学教育学部 教授 天笠 茂 氏

事例発表

東京都武蔵村山市教育委員会

武蔵村山市立小中一貫校村山学園 校長 小林 政雄 氏
上水台自治会 会長 猪俣 昭 氏

東京都杉並区教育委員会

杉並区立井草中学校学校運営協議会 会長 ・ 玉川大学 教育学部 教授 坂野 慎二 氏
杉並区立井草中学校 副校長 佐々木 啓之 氏

4 分科会 2(地域との連携による学校運営の充実(学校評価、学校支援地域本部等))

本分科会では、学校評価を活用して学校改善を図る取組や、保護者や地域住民等との連携協力による学校づくりをどのように推進していくかなど具体的な事例発表を交えながら協議を行いました。
協議では、
・現在、福島県会津若松市に避難して、廃校を利用して学校教育活動を行っている福島県大熊町の大野小学校が、荒地を耕しての花壇づくりに始まり、地域と一体となった運動会の開催、器具の提供やお手伝いを受けたもちつき会などの取組を紹介。
改めて地域との連携の重要性が語られるとともに、
・学校評価については、網羅的な評価では、際限無く課題や取り組むべきことが増えていくのだから、目標を重点化し、全職員が共通意識をもって取り組むべき。
など、学校評価の在り方について意見交換がなされました。

コーディネータ・指導助言者

日本大学文理学部 教授 佐藤 晴雄 氏

事例発表

埼玉県杉戸町教育委員会

杉戸町教育委員会 主幹兼指導主事 石田 茂生 氏

福島県大熊町教育委員会

大熊町立大野小学校 教頭 矢内 秀行 氏

5 資料

 6 「地域とともにある学校づくり」推進協議会(埼玉会場)の様子について

お問合せ先

初等中等教育局参事官(学校運営支援担当)付

電話番号:03-5253-4111(代表)内線3705
ファクシミリ番号:03-6734-3727
メールアドレス:syosanji@mext.go.jp

(初等中等教育局参事官(学校運営支援担当)付)

-- 登録:平成24年10月 --