キャリア教育

平成26年度「キャリア教育推進連携表彰(第4回)」の受賞団体における取組の概要について

 学校関係者と地域・社会や産業界の関係者等が連携・協働してキャリア教育に取り組んでいる先進事例を表彰する「キャリア教育推進連携表彰」(文部科学省・経済産業省による共同実施)について,平成26年12月15日に受賞団体を決定したところです。
 つきましては,今年度,受賞された団体における取組の概要を取りまとめましたので,紹介いたします。

受賞団体による取組の概要

【最優秀賞】 川口若手ものづくり人材育成プロジェクト

 川口市は,埼玉県で最も中小製造業者が多く,多種多業種が集積した都市であり,大田区や墨田区そして東大阪市などと並びものづくり産業の底辺を支えている。平成19年度から市内関係機関が連携し,地域全体を学び場として産業資源を教育に生かし,「地学地就」を目的に産業人材育成に取り組んでいる。工業高校生のキャリア教育が中心だが,小中学校生とその保護者への啓発を促す事業も実施している。具体的には,工業高校生のインターンシップや企業の高度技術者による実践的な授業,教員の企業研修や実技研修,小中学生とその保護者の工作体験と工場見学を行う「親子でものづくり体験ツアー」などを開催し,将来の人材育成に努めている。

連絡窓口

川口商工会議所 ものづくり支援課 山口 健
TEL:048-228-2220

【優秀賞】 京都市スチューデントシティ・ファイナンスパーク運営推進委員会

 京都市スチューデントシティ・ファイナンスパーク学習は,市立小・中学校の児童・生徒が学校教育活動の一環として,京都まなびの街生き方探究館内に再現した「街」で,職業体験や生活設計体験を通じて社会の働きや経済の仕組み等を学び,将来自分らしい生き方を実現する力を育成するもので,本市「生き方探究(キャリア)教育」の重要な柱となっている。
 本学習は,事業立ち上げから現在に至るまで一貫して,本委員会から出店協賛企業の選定,学習プログラムの策定,ボランティア・教職員研修の実施方法及び事業評価等に関する指導助言や検証を受け,学習プログラムとしての改善・発展を続けており,本学習に対する本委員会の貢献度は極めて高い。

連絡窓口

京都市教育委員会 京都まなびの街生き方探究館企画推進室 担当係長 石川 哲也

TEL:075-253-0880

【優秀賞】 NPO法人ひょうご知的障害者自立就業支援ネット協生

 「協生」は,障害を持った生徒を職業訓練生として代表者が経営する飲食店等に受け入れ,実際に社会人として必要なビジネスマナーの訓練やカフェでの接客,調理補助,洗い場などの作業訓練を実施している。
 職業安定所や特別支援学校,就業・生活支援センター等と緊密に連携し,一定レベルに達した生徒は他の企業に紹介し,就業が実現できるように支援している。特に本人の特性を考慮し,能力に応じた就労が実現できるように,家庭及び関係機関と協議しながら取り組んでいる。
 「誰もが人としての個性と特性を生かし,働く喜びを感じられる仕事や職場づくりをしたい」との考えのもと,県内の特別支援学校や兵庫県立障害者高等技術専門学院等の在学生及び障がいのある一般の方への実習・職業訓練・就労支援を続けている。障害やセミナーでの講話など,障害者の就労やその理解を広める啓発活動も展開している。

連絡窓口

兵庫県立あわじ特別支援学校 教頭 若松 明子
TEL:0799-22-1766

【優秀賞】 グッジョブおきなわ推進事業局

 グッジョブおきなわ推進事業局では,「沖縄型ジョブシャドウイング」をツールに,産学官・地域が連携する仕組みを作り,開かれたキャリア教育に取り組んでいる。事業局は県内10市町村に設置した協議会と連携し,各地域の情報を集約するハブ機能を担っていることから,キャリア教育の実践事例集積が行える。また,キャリア教育で身につける「生きる力」が必要となる最初の選択は,中学校での現実的な進路選択を迫られる瞬間にあることから,小中学校でのキャリア教育が重要と考えている。このような機能と考えを持つ事業局が事例の効果検証を行うことで,学校の特徴を捉えたキャリア教育実践の支援に取り組んでいる。

連絡窓口

グッジョブおきなわ推進事業局 座覇 真理子

TEL:098-860-8300

【審査委員会特別賞】 石巻‘まるっと’高高連携応援団

 東日本大震災で顕在化した石巻地域の課題解決に向け,産業人材育成のため,専門高校5校(農・商・工・水産高)と行政,地元企業,NPOが連携し,地域課題解決型キャリア教育に取り組んでいる。
 コンセプトは,「米の消費拡大」と「魚食文化の発信」。石巻地域の資源を活用した商品開発と販売を通して6次産業化を実体験し,多様な人と関わることで,高校生がコミュニケーション力やプレゼンテーション力等,社会で生きていくために必要な力や地域への誇りと愛着形成を育む取り組みである。平成25年度は2種類の「米粉ピザ」を,平成26年度は「まるっと煎餅」「おから入り米粉パン」,鯨とホヤを使った2種類の「コロッケ」を開発,パンとコロッケを合わせ「バーガー」と「まるっと煎餅」と3つを商品化し販売している。

連絡窓口

宮城県東部振興事務所 地方振興部 商工・振興第一班 菅原 敬

TEL:0225-95-1414

お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課

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-- 登録:平成27年02月 --