キャリア教育

平成25年度「キャリア教育推進連携表彰(第3回)」の受賞団体における取組の概要を紹介します

 学校関係者と地域・社会や産業界の関係者等が連携・協働してキャリア教育に取り組んでいる先進事例を表彰する「キャリア教育推進連携表彰」(文部科学省・経済産業省による共同実施)について、平成26年1月10日に受賞団体を決定したところです。
 つきましては、今年度、受賞された団体における取組の概要を取りまとめましたので、紹介いたします。

受賞団体による取組の概要

【最優秀賞】兵庫県教育委員会・県内全市町組合教育委員会

 兵庫県では、心の教育の充実を図ることの大切さを認識し、地域に学び、共に生きる心や感謝の心を育み、生きる力の育成を図っていくため、中学2年生全員を対象に地域の中で1週間の体験活動を行う「トライやる・ウィーク」事業を実施している。活動は、生徒の興味・関心に応じて、農林水産体験や職場体験、文化・芸術創作体験活動、ボランティア・福祉体験などが行われている。
 生徒が体験をもとに職業や生き方に関心を寄せて将来を意識することにより、時を経ても体験者に根付いている等の成果を上げており、生徒の社会的自立の基礎作りがなされている。

連絡窓口

兵庫県教育委員会 奥 陽一 
TEL:078-362-9429 

【優秀賞】愛知県ハイスクール・起業家コンテスト実行委員会

 将来を担う高校生に実際のビジネスに携わる機会を提供し、起業家精神の醸成及びキャリア教育の推進、更に地域経済の活性化を図るため、西尾信用金庫が中心となり、平成22年度より「西三河ハイスクール・起業家コンテスト」を開催(平成25年度より、実施地域を拡大し「愛知県ハイスクール・起業家コンテスト」として開催)。
 参加高校の生徒は、5名~20名程度で仮想企業を作り、5か月間の事業活動期間において、事業計画の策定・商品開発・製造・広告・販売・決算に至るまでを自ら考えて行っている。また、期間終了後は事業活動の成果を発表する「審査発表会」を開催、各チームの発表内容に対して地元企業経営者がアドバイスを行うとともに、優れた取組に対する表彰を行っている。
 平成25年度は、愛知県教育委員会と両主催にて、「第23回全国産業教育フェア 愛知大会」の一事業として、対象を愛知県全域に拡大して開催している。

連絡窓口

西尾信用金庫企業支援部 部長 樅山 幸彦 
TEL:0563-56-7126

【優秀賞】北上川流域ものづくりネットワーク

 「北上川流域ものづくりネットワーク」は、平成18年から、ものづくり産業の集積が進んでいる岩手県内の北上川流域地域を中心に、「ものづくりは人づくりから」をモットーに、産業界・教育界・行政が、それぞれの役割と責任で継続的に優れたものづくり産業人材の育成に取り組んでいる。
 活動内容は、「小中学校のキャリア教育の支援」(児童・生徒・教員などの工場見学、出前授業)、「工業高校生等の技術向上と資格取得の促進、製造業への理解醸成」(生徒・教員などの工場見学、出前授業、実技講習会)、「会員企業若手従業員の資質向上の支援」の3本柱で成り立っている。

連絡窓口

北上川流域ものづくりネットワーク事務局 伊藤浩司 
TEL:0197-22-2812

【審査委員会特別賞】北海道雨竜高等養護学校ウッドスタート協議会

 雨竜町と北海道雨竜高等養護学校は、平成25年度から「雨竜町ウッドスタート事業」を開始した。この事業は、生徒が製作した積み木を、幼児や保育所に贈呈する事業で、積み木については東京おもちゃ美術館と協定を結び、監修を受けている。
 1学期終業式に第1回贈呈式を行い、町長、東京おもちゃ美術館副館長、木工科生徒から親子に贈呈した。これまでに18名の幼児に贈呈している。
保育所への贈呈は昨年から実施し、今年は滝川市の保育所へ、生徒自ら説明し贈呈した。
 生徒は、直接手渡すことで実感を深め、自分たちが製作した積み木が、実際に使われ役立っていることを知ることで、自己有用感を高め、意欲の向上につながっている。

連絡窓口

北海道雨竜高等養護学校 校長 播磨正一 
TEL:0125-78-3101

【奨励賞】五所川原6次産業化推進協議会

 五所川原農林高校(以下「五農」)を拠点に、農村の地域づくりや担い手育成を目指し、農業の6次産業化に成功している五所川原市の農業経営者をはじめ、日立製作所などの企業・行政・教育機関が連携し、農業の6次産業化モデルづくりに取り組んでいる。
 主な活動
(1)「マイファームセンター」設立によるIT活用農業の試行
(2)地下灌漑(かんがい)水田、田畑輪換、ナノバブル活用による水田の実用試験
(3)果肉が赤いりんご「御所川原」のブランド化
(4)エコツーリズム、アグリスクール等の企画による異年齢交流
(5)研究コンテストとフォーラムの開催
(6)新製品開発研究

連絡窓口

五所川原6次産業化推進協議会 三上 浩樹
TEL:0173-37-2121

【奨励賞】名護市グッジョブ連携協議会

 学校におけるキャリア教育の推進に当たり、原則1人の大人に子供1人が2時間ほど付いて働く大人を観察する「沖縄型ジョブシャドウイング」を実施しており、それは、事前学習、ジョブシャドウイング(約2時間)、事後学習の3つの柱から構成されている。
 この取組を支える専属コーディネーターは、子供たちを受け入れる企業を探し、学校側と企業の橋渡しを行うなどの準備を担い、相互に負担の少ないスムーズな実施ができるよう調整を図っている。
 また、中学校の職場体験受け入れてくれる企業の開拓等の支援を実施している。さらに、地域及び学校間の連携に向けた研究会の開催等、様々な課題に対して、横断的で継続的な取組ができるよう推進している。

連絡窓口

名護市グッジョブ連携協議会事務局 末吉 司 
TEL:0980-53-5311

【奨励賞】三重県商工会議所連合会

 三重県商工会議所連合会は、地域の若者が地域で活躍するために、学校と企業が連携する際のコーディネーター機関として、三重県内にある各商工会議所と連携し、三重県におけるキャリア教育の推進に大きく寄与している。
 高等学校のインターンシップを効果的に行うための体制づくりをはじめ、キャリア教育推進地域連携会議を主催し、学校、企業、経済団体、行政機関等の関係者ネットワークを構築し、地域におけるキャリア教育の連携方策について、協議の場づくりを行っている。また、高等学校の教員と企業の担当者による情報交換会や、生徒対象の企業による相談会を開催する上で中心的な役割を担い、地域における効果的なキャリア教育の連携体制づくりに尽力している。

連絡窓口

三重県教育委員会事務局高校教育課 キャリア教育班 指導主事 伊藤文子 
TEL:059-224-2913

お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課

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-- 登録:平成26年02月 --