職場体験の実施においては、学校の教育活動に対する受入事業所の賛同と協力が必要です。これは、地域との信頼関係を基盤とする学校と地域企業相互の役割を認識することにもつながります。受入事業所となる企業には、学校からのアプローチに対し、職場体験の意図を確認していただき、円滑な運営ができるようご協力をお願いします。
職場体験の意義については、第1章(3)において、参加生徒、学校、保護者・地域、それぞれについて書いてありますのでご覧ください。
しかしながら、受入事業所の皆様には以下のようなメリットについても、ご理解をいただき積極的なご協力をお願いいたします。
職場体験の受入れにあたっては、学校の担当者と事業所担当者が、右のようなチェックポイントについて、確認しておくことが必要です。
また、体験中に発生した諸問題については、適宜、学校と事業所が連絡を取りながら対応することが大切です。
ねらい、日時、日程
学年、人数、交通手段、昼食、活動の具体的内容、緊急対応の具体策
(傷害保険、天候による活動の変更)など
職場体験の意義と目的を学校と共に確認し、生徒が行う事前調査、事後活動などに積極的にご協力いただけるよう願いします。また、職場体験の事前訪問などの生徒との初めての出会いの場では、生徒の活動への意欲が高まるような激励や指導内容を準備していただけると、より効果的な活動になります。
中学校においては、入学当初から生徒は次のようなことを学んで、職場体験にのぞんでいます。
進路学習題材 | 学習内容 |
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身近な人々の職業調べ | 家族など自分の身近な人の職業についてインタビューし、その仕事の内容、喜びや苦労について理解する。 |
自分を知る | 友達との話し合いや進路適性検査などの結果を参考に、自己の個性、能力適性などについて考える。 |
職業調べ | インターネットや職業調べソフトなどを活用して、興味・関心のある職業の内容や就業過程について調査する。 |
職業人講話 | 実際に職業についている方をゲスト・ティーチャーとして招き、仕事に就くまでの体験や心構え、喜びや苦労などを交えた「生き方」についての講話を聞く。 |
学ぶこと・働くこと | 人は、「何のために学ぶのか」「何のために働くのか」。その意義や目的について考え、学ぶことや働くことの大切さについて学ぶ。 |
私の将来設計 | 自分は、どんな職業について何のために働きたいかについて考え、将来の自己を想定した進路設計を作成する。 |
職業の世界 | 多種多様な職業について調査する。また、地域の企業について知る。 |
スーパーマーケット | 部品製造工場 | 幼稚園 | |
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1日目 |
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2日目 |
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3日目 |
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4日目 |
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5日目 |
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職場体験事業所アンケート
事業所名
記入者名
(1)あなたは、職場体験をどのようにお知りになりましたか。
(2)あなたの関わられた生徒達の活動への取組はどうでしたか。
(3)この学習活動で、生徒達に変化が見られましたか。
(4)この学習活動を通して、中学生に対する見方が変わりましたか。
(5)今回、生徒を受け入れて下さった期間はどれだけですか。
【設問2】職場体験に関するご意見等をお聞かせください。
このような流れに沿って、職場体験にかかわる学校の学習内容や、目指す教育的効果を教員と共に確認し、学校との連携を密に実施することが大切だと考えています。また、事業所の担当の皆様には、疑問に思うことや知っておきたいことなどは、学校に問い合わせて職場体験の事前に解消いただくようお願いします。
職場体験後も、事業所には、学校や地域との連携・協力を図り、地域行事や学校行事などにも積極的に参加するなど、継続的に支援していただきたいと考えています。
初等中等教育局児童生徒課
-- 登録:平成21年以前 --