事業対象校3校の概要と取組の概要について以下に示す。
武蔵野市は、東京23区の西に隣接する人口約13万人の都市である。市内の学校は商業地域と住宅地域に立地している。本事業では、昭和40年代後半に建設され、市内の学校の中でも一般的な施設形態である境南小学校をモデル校として選び、施設、設備の点検・評価として「学校施設安全マップ」を作成した後、市が作成している点検・改善チェックリストを参照し、学校での検討結果を踏まえて学校独自の「点検・改善チェックリスト」を作成している。学校独自に設定した点検・改善項目については、教育委員会にフィードバックし、他の学校でも活かすこととしている。
滑川市は、富山市の北東に隣接するベッドタウンであり、現在の人口は約3万4千人で、今後も増加傾向にある。また、近年では大型企業の立地が相次ぐなど、工業都市としても発展している。
本事業では、地域的な特性を考慮した防犯のための施設・設備の在り方及び教職員や地域の関わり方に視点をおき、現在大規模改造工事が行われている西部小学校をモデル校に選び、現在の施設・設備状況とその運用方法について点検・確認し、問題点とその対応策等を検討している。
国立大学法人群馬大学教育学部の附属小学校は、人口約32万人の前橋市の住宅地に位置し、児童は学校を中心とした半径約5キロメートルの広範囲から通学している。
本事業では、防犯対策が継続的に実施されるよう「防犯対策マネジメントシステム」という仕組みを構築し、その実施と改善の手順を示す「防犯マネジメントマニュアル」を作成している。この中には、防犯チェックシートも含まれている。また、防犯対策の総合的な点検として、1枚の図面に敷地内外の状況を書き込み、現状を確認するとともに、防犯対策上の重要度を考慮し、優先順位を定めて改善方策を検討している。
武蔵野市立境南小学校 | 滑川市立西部小学校 | 群馬大学附属小学校 | ||
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地域 | 立地する市の人口 | 約13万人 | 約3.4万人 | 約32万人 |
学校周辺の特徴 | 住宅地 | 郊外 | 住宅地 | |
学校 | 学級数 | 22学級 | 18学級 | 24学級 |
児童数 | 604人 | 528人 | 890人 | |
教職員数 | 32人 | 29人 | 62人 | |
主要校舎の建築年 | 昭和47年 昭和50年 |
昭和52年 平成17年 |
昭和36年 平成8年 |
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備考 | 心身障害学級、病弱(病院内)学級を併設 | 大規模改修工事を実施中(平成20年まで) | 敷地内に附属養護学校が併設(前橋市内) |
大臣官房文教施設企画部施設企画課
-- 登録:平成21年以前 --