家具導入に際しての検討会等は設置していないが、教育委員会担当課と学校代表者によって検討を行った。
家具の発注に際して特に配慮した点については、地元材を使用した造りとし、食堂(ランチルーム)のテーブル・いすについては、児童の使いやすさを考慮した大きさ・高さとした。今回の木製家具の購入は、校舎整備の関連で整備を行い、町の基幹産業である林業のシンボルとなる施設としての一面を持たせるため、基本構造を木造として計画し、床材(桧・OAフロア)と壁材(杉)に調和する家具として木製家具とした。
導入した机は、端材の活用をコンセプトとして開発された製品であり、新たな観点の木材使用としても注目されている。また、材料コストの削減による低価格の実現により本町林業振興の一助となることを期待している。また、今回の机・いすは、改定された新JISを満たしている。
使用した感想については、とても温かみのある製品で、日々気持ちよく使用している。いすの形状によるためか、正しい姿勢で授業を受けている。
重量はスチール製に比べやや軽量と感じ、よく手に馴染むので、掃除等での持ち運び移動時に滑ることはないが、移動時に持ちにくく、移動範囲が室内移動程度に限定される。また、屋外での使用には向かないので、グラウンドでの行事で別のいす等を準備することが必要になった。
導入した家具は、木造校舎とともに木の香りが漂い、落ち着いた雰囲気となっている。机にかけたかばん等の接触音がせず、スチール製と比べて静かであるが、成長の著しい時期に使用するため、高学年(特に6年生)の児童の中には、サイズ調整の範囲を超える児童があった。
また、木口や接触が頻繁な部分に手垢等による汚れが目立つ事が気になる。
机・いす(遠景)
机・いす(近景)
テーブル(遠景)
テーブル(近景)
文教施設企画部施設企画課
-- 登録:平成21年以前 --