岐阜県 高山(たかやま)市立南(みなみ)小学校

概要

  1. 児童数 487名
  2. 学級数 18クラス
  3. 保有面積(校舎) 5,409平方メートル
  4. 家具種別 机・いす・その他
  5. 木材の樹種 ナラ、杉、シナ合板、ランバー合板、カエデ合板
  6. 導入年度 平成14~16年度

1.導入の考え方

 校舎の全面改築を行うにあたりプロポーザルコンペを実施した。コンペで提案された高山市内の伝統的民家の木造・木屋組の豊かな空間を校舎に取り入れることで、児童の生活空間をより豊かなものにするとの意見が採用された。また、学校用家具については、この空間に調和させるために、木製家具の導入が決まった。
 平成10年7月23日に中小企業、下請け対策(緊急雇用対策)として高山市の全校(小学校10校・中学校4校)について普通教室の机・いすの木製化計画を検討し、平成10年度から3カ年間で6,300セットを導入した。導入にあたっては、JIS試験に合格したもの及び試作品からデザインの決定などを実施し導入した。その後、樹種もスギ間伐材からブナ及び桧の間伐材に変更しており、14年度から16年度まで少人数指導用などとして各小学校に30セット、各中学校に50セットを導入している。平成15、16年度に岐阜県の「学童机・いす導入促進事業」により導入する予定としていたが、ナラ材は県産材の間伐材が少ないため、平成16年度は圧縮材を使用する予定である。今後も少人数指導用として導入する計画がある。
 家具選定の基準としては、木造校舎に調和することと共に、使い勝手などを学校側で検討し、設計会社が設計を行った。今後も木製家具の導入に当たっては、改築、増築において、木造建物にする場合等には、調和を考えて木製家具にすることを考えている。

2.使用状況・感想

 ぬくもりのある木製机・いす及び家具で勉強することで心にゆとりが出て子供たちがやさしくなり、飛騨の匠が作った机・いす・家具なので物を大切に扱える子どもが増えた。また、ぬくもりを感じるため情操教育の面での効果が期待できる。自然の木のよさが豊かな空間と一日いても疲れない居心地良さを与えている。
 間伐材を利用した机・いすは、経済効果に優れているが、スチール製に比べ、メンテナンス費用が割高になる点について、今後検討が必要である。

机・いす
 机・いす

図書室カード入れ
 図書室カード入れ

家庭科室
 家庭科室

図書室書架
 図書室書架

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文教施設企画部施設企画課

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