上松小学校は、昭和63年に温かみのある教育環境をつくるために、内外装に木曽五木などの木材を使用して改築した。
「植林・育樹の大切さ」「環境問題」「木の特質の学習」「木材の町である上松町」「地場産業の活性化」等を考慮し、木曽桧の学習机・いすの購入を計画した。導入にあたり、林業改良指導員の指導で森林に関する学習を行った。また、机・いすが組み立て式であることや6年間大切に使用してもらうために、机・いすの製作には、親や祖父母が参観日に協力したり、高学年が低学年の面倒を見て、組み立てた。木曽桧のぬくもりは、豊かで優しい感性を育んでくれるものと期待している。導入時の仕様としては、「高さ調節機能があり、低学年でも扱える重量であること。」「丈夫で木の特性を活かしたデザインであること。」「天板は無垢材であること。」等を考慮した。
地元の木曽桧を使用していることから香りや柔らかい感触が子ども達に安らぎを与え、落ち着いた教育環境となっている。また、天板の感触を楽しんだり、掃除時には、友達と力を合わせて運ぶなど、優しい気持ちが育まれている。そして、学習環境としては、教室が明るくなり良くなった。
教室で使用されている机・いす
机・いす
文教施設企画部施設企画課
-- 登録:平成21年以前 --