5‐2 出入管理

(1)外部からの侵入を防ぎ、学校関係者のみが出入りできるように、建物の出入口等に、必要に応じてテンキーパッド、カードリーダー等の認証装置や遠隔操作による開閉装置を設置することも有効である。

(2)外部からの来訪者を適確に確認するため、門や受付場所のある建物の出入口等に音声タイプやテレビタイプのインターホンを設置することも有効である。

  • 人的対応を行うことが難しい場所や時間帯には、利便性とその特質をよく理解し、必要に応じて出入管理システムを設けることも有効である。その設置に際しては、学校施設の状況に応じて門や建物出入口など適切な場所を検討するとともに、屋外の使用に十分耐えるものとすることが重要である。
  • 錠を設置する際には、利用実態に応じたシステムを選択するとともに、適確な施錠管理を行うことが重要である。
  • 外部からの来訪者に対しては、インターホンを設けて相手を十分確認できるようにし、遠隔操作による施解錠を行うことも有効である。その際、車いす利用者等に配慮した計画とすることが望ましい。
  • 出入口の扉は、外部からの侵入防止のため施錠している場合において、火災発生時の避難を妨げることがないよう、自動火災報知機と連動して自動的に解錠させるシステムを導入することは有効である。錠前については、内側から手動で解錠できる機構を採用することが重要である。
  • 必要に応じてハード面の出入管理を強化することが大切であるのと同時に、訪問者名簿への記帳、名札の着用などソフト面の出入管理も合わせて検討することが重要である。

表5‐2‐1 出入管理機能の比較

出入管理のタイプ 機能 メリット デメリット
一般的な錠 鍵やダイヤル操作等により、施解錠。 比較的安価。 遠隔操作が不可能。
鍵やダイヤル番号の管理の徹底が必要。
電気錠 電気的信号により施解錠をコントロール。 職員室等からの遠隔操作が可能。 取付施工やメンテナンスの手間が必要。
認証装置 テンキーパッド 4~10桁の暗証番号を照合し解錠。 鍵の携帯が不要であり、比較的安価。 認証番号の管理の徹底が必要。
非接触ICカード カードをかざすだけで照合し解錠。 カードを偽造され難い。 カード発行費用が若干高価。
磁気ストライプカード 汎用性があるカードで照合させ解錠。 比較的安価。 カードデータの偽造などの恐れ。
インターホン 相手の声で確認。テレビタイプは顔も確認可能。 テレビタイプでも比較的安価。 音声タイプでは顔が見えない。

図5‐2‐1 システムの例

出入管理装置と電気錠のシステム

 出入管理装置と電気錠のシステム

  • 許可された職員は、暗証番号やカード照合等の認証装置で解錠することができる。
  • 職員室にある解錠ボタン及びインターホンからも解錠できる。
  • 出入管理装置で出入りの記録を残すことができる。
  • 必要に応じ、パソコンで出入りの許可や報告書を作成することができる。

テレビドアホンと電気錠のシステム

 テレビドアホンと電気錠のシステム

  • 訪問者の顔を見ながら応答することができる。
  • 玄関子機は門扉やドアが施錠された場所に、親機は職員室や事務室に設置され、訪問者に対応することができる。
  • テレビドアホンに録画機能を備えた場合、訪問者を録画することができる。
  • センサーカメラやセンサーライト付カメラと連動させることも有効である。 

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