4‐1 受付

(1)外部からの来訪者を確認し、不審者を識別できるようにするため、運営体制を考慮した上で、来訪者の使用する門に隣接した場所や建物の出入口付近等の分かりやすい位置に、来訪者応対用の受付を設置することが重要である。

(2)受付では、外部からの来訪者が住所、名前、来訪目的等を記帳した上で、名札やリボンを着用するなど、不審者を識別できるようにすることが重要である。なお、名札やリボン等の適確な管理にも留意することが望ましい。

(3)受付は、職員室や事務室等に隣接した位置又はその一部や、開放部分の入口等に設置することが望ましい。

(4)学校の防犯対策については、保護者、地域住民、警備会社、警察等の協力の下に実施することが大切であり、これらの人々の学校内での控室を受付に隣接した位置に設置することも有効である。

(5)受付の周辺に、用件が曖昧な来訪者等を案内し一時待機させるためのスペースを設定しておくことも有効である。

(1)来訪者の確認

  • 学校には、児童生徒・教職員を始め、保護者や地域住民、教育委員会関係者、給食搬入業者等、様々な来訪者が常時出入りしている。いつ、誰が、何の目的で出入りしているのかを把握し、目的に応じた適切な出入管理を行うことが重要である。

(2)位置・機能

  • 受付の位置は、児童生徒や来訪者が入ってくる門やアプローチが見渡せ、来訪者にとってもわかりやすいことが重要である。
  • 不特定な来訪者に対しては、受付を必ず通る動線計画とすることが重要である。
  • 受付では、不審者を識別できるよう名札等を貸与し、見易い位置に付けてもらうことも有効である。
  • 来訪者には訪問者名簿への記入を促し、目的に応じた接客対応と同時に、必要に応じ学内での緊急時の対応などの説明を行い、協力を求めることも有効である。

写真4‐1‐1 名札の着用例
 写真4‐1‐1 名札の着用例

  • 名札を着用してもらうことにより、不審者とゲストを識別することが可能となる。

(3)見通しと「人の目」の確保

  • 受付は、事務室の一部などに配置し、他の仕事をしながらでも、対応する人が常時いる位置に計画することが重要である。
  • カーテンや掲示物等に妨げられることなく、見通しの利く開口部とし、誰でも気軽に立ち寄れるように計画することが重要である。
  • やむを得ず、周囲からの見通しと「人の目」が確保されにくい位置に受付を設置する場合には、インターホンやセンサー、防犯カメラ等を活用することが有効である。

写真4‐1‐2 親しみやすい受付
 写真4‐1‐2 親しみやすい受付

  • 植物や小物を活用し、誰でも気軽に立ち寄れる雰囲気としている。

(4)通報体制

  • 受付に不審な人物が現れた場合の対応が適切に実行できるよう、マニュアルの作成や訓練などを行い、対応に要する時間並びに関係機関や地域との連携方法などを確認しあうことが重要である。

お問合せ先

文教施設企画部施設企画課

-- 登録:平成21年以前 --