3‐2 門

  • (1)不審者の侵入防止や犯罪防止等の観点から、職員室や事務室等の教職員の居場所から見通しがよく、死角とならない位置に門を設置することが重要である。
  • (2)不審者の侵入を防ぎ、かつ、登下校時や避難時に児童生徒等が円滑に敷地内外に出入りすることができるよう、門の施錠管理を適確なものとすることが重要である。
  • (3)登下校の利便性、サービス用車両の進入等のために、見通しのきかない位置に門を設けざるを得なかったり、死角となったりする場合は、門の施錠や開閉による来訪者の出入管理に特に留意することが重要である。その際、障害者や高齢者の利用に支障が生じないよう配慮することが望ましい。
  • (4)外部からの来訪者を確実に確認できるよう、来訪の際は必ず受付場所へ立ち寄る旨の表示を門等に掲げることが重要である。
  • (5)外部からの来訪者が建物内の受付場所へ容易に行くことができるよう、誘導のための案内図やサインを必要に応じ門の周辺に計画することも有効である。
  • (6)外部からの来訪者を確認し不審者の侵入を防ぐため、防犯カメラや赤外線センサー、インターホン等の防犯設備を、必要に応じ門の周辺に設置することも有効である。

(1)門の位置

  • 内部からの見通しを確保すると同時に、敷地の外部の人の目に触れやすい位置に設けることが重要である。
  • 職員室や事務室等で、門における人の出入りを把握できる計画とすることが重要である。

(2)門の構造

  • 不審者の侵入を抑止するとともに、来訪者を迎え入れるためには、門を施錠するなど適切な管理を行うとともに、門の周辺に受付への案内やインターホンの設置等を併せて計画することが望ましい。
  • 通常の登下校の際には、門には大きな開口幅が必要とされる。その結果、出入りのために門の開閉が容易でなくなる場合には、それに加え、傍に通用門を設けること等により、侵入の抑止と来訪者への対応がしやすいように計画することが望ましい。その際、障害者や高齢者の利用に支障が生じないよう配慮することが望ましい。
  • 複数の門がある場合、登下校時以外は出入口を限定し、人の出入りを管理しやすい状態にしておくことが有効である。

写真3‐2‐1 正面の脇に通用門を設けている例
 写真3‐2‐1 正面の脇に通用門を設けている例

  • 事務室(左手)からの見通しを確保しつつ、正面の脇に出入りのための通用門及び来訪者用のインターホンを設けている。

(3)防犯設備等による対応

  • 見通しのきかない場所に設置された門については、学校や地域の状況に応じ、インターホンやセンサー等の防犯設備や電気錠を設置し、開閉を遠隔操作すること等も考えられる。センサー等については、登下校の際にセットするのは現実的ではなく、セットする時間帯を考慮して運用を行うことが重要である。
  • 守衛あるいはその役割を果たす人(ボランティアや地域のシルバー人材などが考えられる)が配置される場合には、門の直近や門を見通せる位置に、そのための施設を計画することが望ましい。

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