2‐3 接近・侵入の制御

 犯罪企図者の動きを限定し、学校の敷地内や建物内等、守る範囲への接近・侵入を妨げ、犯罪を抑止するよう、配置計画、動線計画、建物計画、各部位の設計等について工夫することが重要である。

(1)犯罪企図者の接近・侵入の制御

  • 「接近・侵入の制御」とは、主として配置計画、動線計画等により、直接的に犯罪企図者の動きを限定し、敷地内や建物内における守る範囲への接近・侵入を妨げ、児童生徒等の被害及び侵入・窃盗等を目的とした破壊行為等を抑止することをいう。
  • 学校は、建物出入口や窓等の開口部が多いという特性を持っている。従って、計画・設計に当たっては、見通し、「人の目」の位置、守る範囲及び管理体制等を勘案しつつ、接近・侵入を制御する方策について検討することが重要である。具体的には、門及び建物出入口の位置や開閉・施錠の方法、管理諸室・低学年の児童や幼児の施設等の配置計画、時間帯に留意した児童生徒・教職員・関係業者・来訪者等の動線計画等による制御が考えられる。防犯監視システムについては、配置計画、動線計画等による制御を補完する措置として、導入を検討することが重要である。

写真2‐3‐1 接近・侵入の制御の例

 写真2‐3‐1 接近・侵入の制御の例

  • 通用門は、登下校時以外は門扉を閉め、来校者は正門からの利用に一元化している。

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