【整備事例】児童生徒や保護者の声を踏まえ、細やかなバリアフリー整備を実施している事例

滋賀県草津市立志津小学校(改修事例)

 草津市立志津小学校では、市の方針で整備済みのエレベーターやバリアフリートイレ等に加え、配慮が必要な児童の入学予定を把握し、その児童や保護者の声を聞きながら細やかに学校施設のバリアフリー化を行っています。

 こちらの小学校では、配慮が必要な児童(肢体不自由)は自学級(特別支援学級)と交流学級の両方に在籍し、それぞれの学級を行き来して学校生活を過ごしています。配慮が必要な児童が在籍する学年は、エレベーターのある棟(下図の紫色の教室棟)や隣接する棟(下図の赤色の教室棟)に配置することで、移動に配慮しながらも、教室が固定化しないよう工夫しながら運営をしています。
生徒数
1,073人 41クラス(令和7年度)
構造
RC造
竣工年
昭和46年等 ※詳細は配置図のとおり
  • 配置図

(1)アプローチ・昇降口・出入口

【アプローチ】
平成21年竣工の教室棟(配置図の紫色の棟)と昭和53年竣工の管理教室棟(配置図の赤色の棟)間
  • 車いすを使用する児童が、雨天時に車の乗降で濡れないよう屋根等を設置した。
  • 写真左側の壁は、車いすを使用する児童の保護者から横から入る雨に対応してほしいという要望を受け整備した。
  • 保護者からの要望を考慮した車寄せ

昭和46年竣工の教室棟(配置図のオレンジ色の棟)
  • 外からアプローチできるようスロープが整備されており、車いすの児童が利用している。
  • 出入口にもスロープが整備されており、同じく車いすを使用する児童が利用している。
  • アプローチのためのスロープ

  • 出入口

【昇降口】
令和5年竣工の仮設教室棟(配置図の黄色の棟)
  • 車いすを利用する児童などに配慮し、昇降口は外から教室まで段差のない計画としている。
  • 仮設教室棟 昇降口

(2)階段・廊下

【階段】
  • 階段には、新しく手すりを設けるとともに、段の始めと終わりに点状ブロックを設置した。
  • 連続した手すりと点状ブロック

【廊下】
  • 配置図の紫色の教室棟と赤色の管理教室棟をつなぐ渡り廊下は、金属板とすのこで床レベルをそろえることで段差を解消した。
  • 段差を解消した渡り廊下

(3)エレベーター

竣工年
平成22年
工期
約1年3か月
費用
約1億7,000万円(校舎棟増築の全体工事費)
エレベーターの大きさ
9人乗り
使用した補助制度
公立学校施設整備国庫負担金
  • エレベーターは、平成21年に教室棟(配置図の紫色の棟)を増築した際に整備した。
  • 教員が付き添いのもと、車いすを使用する児童が日常的に利用している。
  • 設置されたエレベーター

(4)バリアフリートイレ

竣工年
昭和46年等
改修年
平成20年等(設えは児童の入学時に整備)
使用した補助制度
安全・安心な学校づくり交付金(※現在は学校施設環境改善交付金に名称変更)
  • バリアフリートイレは、車いすを使用する児童が在籍する前から、校舎の各階に整備がされていた。
  • 車いすを使用する児童に配慮して、踏み台や、身体保持・安定のために工夫された可動テーブルを設置(配置図の紫、オレンジ色の棟)し、できるだけ自宅と同じ環境で利用できるよう配慮している。
  • 在籍する児童が利用しやすいよう整えられたバリアフリートイレ

(5)教室

改修年
随時実施
工期
製作から1か月~1か月半(取付:1週間程度)
費用
48,000 円/箇所(施工費含む)
  • 車いすを使用する児童に配慮して、各教室と廊下の間の段差には金属板を敷き、段差を解消している。
  • 段差が解消された教室等の入口

  • 特別支援教室内の段差も金属板を敷くことで解消し、配慮が必要な児童が教室内に設置された流しを円滑に利用できるようにしている。
  • 特別支援教室の様子