【当事者参画】障害者団体の意見を踏まえ、バリアフリー整備を行った事例

東京都国立市

 国立市立国立第二小学校では、当事者から意見を伺い、日常動線となるスロープなどを整備しました。当事者参画により、障害の有無にかかわらず、共に学び、育つことができる学校環境を実現しています。

当事者参画の実施方針・位置づけ

  • 国立市では、「国立市第3次しょうがいしゃ計画」においても、「バリアフリーのまちづくりの推進」の「方向性」の一つとして、「新規のものについては、ユニバーサルデザインの考え方に基づき整備をし、当事者の意見を参考にしながら、しょうがいのある人に配慮したまちづくりを推進」するとしており、公共施設の新築・改築工事では当事者から意見を伺いながら進めている。
  • また、国立市では、フルインクルーシブ教育の理念を掲げており、市内の学校においてバリアフリーに配慮した学習空間の整備を進めている。

当事者参画の方法

  • 市内5団体(肢体障害、発達障害、精神障害、障害児の保護者、聴力障害)、障害のある児童の保護者の方へヒアリングを行った。

当事者の人選

  • 障害者支援の担当部署に相談し、施設整備にあたり当事者の視点で課題を把握することを目的として、上記の団体に、意見聴取を行った。

ファシリテーターの活用

  • ファシリテーターは設けず、市職員が障害者団体へヒアリングを行った。

当事者参画の実施時期

  • 実施設計段階で実施した。

当事者参画に用いた資料

  • 設計図面等。

当事者参画の内容

  • 実施設計段階で、バリアフリーについて(トイレのあり方、避難の形式(車いすのまま乗ることができる避難リフトの活用)、点字のあり方等)意見を伺った。

  • その中で、災害時に障害のある方が複数いる場合にはエレベーターが使えず、避難が難しいのではないか、避難用のスロープを屋外に設置してほしいと提案があった。

参画後の意見調整等

  • 屋外のスロープとなると、メンテナンスや避難以外にはあまり活用できないという問題がある点、障害の有無に関わらず一緒の時間を過ごす、相互理解を深めるといった点から、どういった施設のあり方が望ましいのかという観点で、庁内で検討を行った。
  • 検討の結果、普段から使用できるスロープにするため、もともと四角い形状で計画していた中庭の周りにスロープを収めるという形とし、その案を障害者団体に改めて相談し、設計案を固めた。
  • また、本学校の設計前に、子育て支援施設の設計で障害者団体と意見交換をした際にあったトイレのあり方や手洗い等に関する意見も、本学校の設計に生かしている。
  • 校舎の中央に整備されたスロープ

  • 手洗い場の足元は、車いすでも使用できるよう、クリアランスを確保

  • 平面図 スロープ計画位置