【整備事例】校舎の新築においてバリアフリーな教育空間を実現した事例

東京都中央区立晴海西小学校・晴海西中学校(新築事例)

 今回は、中央区立晴海西小学校・晴海西中学校をご紹介します。この学校は、令和2年のバリアフリー法の改正後に新築された学校です。整備当時のバリアフリー基準を満たした設計がなされており、障害の有無にかかわらず、共に学校生活を送ることができる環境を実現しています。

生徒数
小学校1,122人、中学校356人 (令和7年度)
構造
SRC造(一部RC造、S造 )
竣工年
令和6年
工期
約2年3か月(外構を除く)
費用
約150億円
  • 外観

(1) アプローチ・昇降口

【アプローチ】

  • 懐の深いピロティから昇降口にアプローチする計画とし、車いす使用者も雨風にさらされないように工夫した。
  • 車いす使用者などの利用に配慮し、グラウンドと昇降口の間には段差を設けない計画とした。
  • 芝生のグラウンドと昇降口

【昇降口】

  • 昇降口は一足制を採用し、敷地の入口から昇降口、教室まで段差のないアプローチとしている。
  • 一足制の昇降口

(2) 廊下

  • 車いす利用者も円滑に移動できるよう廊下の幅員を2.3メートル以上と十分に確保している。
  • 十分な幅を持った廊下

(3) エレベーター

  • 小学校、中学校、給食運搬用の計3台を配置している。
  • 大型の車いすでもスペースに余裕のある20人乗り(小学校:幅:180センチメートル、奥行き:170センチメートル、中学校: 幅:140センチメートル、奥行き:220センチメートル)を採用している。
  • 設置されたエレベーター

(4) トイレ

  • バリアフリートイレは、小学校と中学校の各1階に整備している。
  • 各階のトイレには、男女それぞれに、一回り大きいトイレの個室を設置している。
  • 整備されたバリアフリートイレ

  • 通常のトイレ個室

  • 一回り大きいトイレ個室※
    ※曲面タイプのスライドドアを利用し、内部の動作スペースを確保

(5) 教室等

【教室】

  • 学年ごとにオープンスペースを設け、教室とオープンスペースを一体的に利用できる計画としている。また、オープンスペースの隣には、読書スペース、カームダウンスペース、個別学習や雑談スペースとして利用できる小空間も設計されている。
  • 車いす使用者などの移動に配慮し、普通教室とオープンスペースの間に段差を設けない計画とするとともに、普通教室の扉は4枚扉とし、出入口の幅を十分に確保した。
  • オープンスペースと普通教室の利用の様子

オープンスペースと普通教室の境界の様子

【体育館】

  • 体育館上部通路は、車いす使用者などに配慮し、エレベーターでアクセスできる計画とするとともに、車いすが通過することができる通路幅を確保した。
  • 体育館上部通路

  • 2階・3階平面図(※赤枠が体育館)

【プール】

  • 地域開放入口からプールまでは、車いす使用者などを想定し、段差の無い動線を確保している。
  • 車いす使用者などに配慮し、プールに入るためのスロープが設置されている。また、プールは、地域開放されており、可動床で温水プールとなっている。
  • 屋内温水プール

(6) 案内

  • 地域開放の入口には、視覚障害者の利用に配慮して点字ブロックと案内板を設置している。
  • 地域開放の入口

  • 1階平面図