大学改革GPナビ-Good Practice-(第104号)

●INDEX●
◇[専門的看護師・薬剤師等医療人養成事業の公募等のお知らせ]
◇[各プログラムの申請状況について]
 (1)「チーム医療のための大学病院職員の人材養成システムの確立」
 (2)「口蹄疫等家畜伝染病に対応した獣医師育成環境整備事業」
◇[GP等選定取組の実施状況レポート(島根県立大学短期大学部)]
◇[平成23年度科学技術人材育成費補助事業「テニュアトラック普及・定着事業(機関選抜型)」の公募(第2次)について]
◇[編集後記-編集部(補助金執行担当)大学改革推進室改革支援第二係 江戸朋子]

●[専門的看護師・薬剤師等医療人養成事業の公募等のお知らせ]●

  「専門的看護師・薬剤師等医療人材養成事業」の公募を、7月20日(水曜日)付けで看護系の大学院又は6年制の薬学部を置く各国公私立大学宛に通知しましたのでお知らせします。

【公募スケジュール】
公募通知  7月20日(水曜日)
申請手続
 〆切(持参)8月22日(月曜日)(午前10時から正午まで及び午後1時から午後3時まで)
 〆切(郵送)8月22日(月曜日)必着(配達が証明できる方法(配達記録、小包、簡易書留等)で余裕をもって発送してください。
結果通知  9月下旬予定

公募関係Webサイト 平成23年度「専門的看護師・薬剤師等医療人材養成事業」の公募について(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

 公募要領等の詳細については、Webサイトをご覧ください。
 プログラムに応募を希望する場合は、Webサイトから公募要領等関係資料をダウンロードいただきますようお願いします。
 諸事情により関係書類をダウンロードいただくことができない場合は、担当までご連絡ください。郵送等にて直ちに関係書類を送付します。

【本件担当】
医学教育課看護教育係(内線2508)【看護関係】
医療技術係(内線3326)【薬学関係】

●[各プログラムの申請状況について]●

 国公私を通じた大学教育改革支援プログラムの申請状況をお知らせします。

■(1)「チーム医療のための大学病院職員の人材養成システムの確立」の申請状況について □

  「チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立」は、医療スタッフの役割分担の推進及び専門性の向上を図ることを目的に、チーム医療の推進に資する高度な専門的医療人材の養成にかかる大学病院の取組を支援するものです。
 初年度である本年度は、6月30日までに申請を受付け、各大学から52件の申請がありました。今後、選定委員会において補助対象事業を決定し、8月下旬を目途に選定結果を公表する予定としています。
 申請状況の詳細については、文部科学省Webサイトに掲載しておりますのでご覧ください。

(平成23年度)「チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立」の申請状況について

【本件担当】医学教育課大学病院支援室(内線2578)

■(2)「口蹄疫等家畜伝染病に対応した獣医師育成環境整備事業」 の申請状況について □

 「口蹄疫等家畜伝染病に対応した獣医師育成環境整備事業」は、獣医系大学における、臨床実習等の機会の拡大と質の向上に向け、獣医系大学と外部専門機関との全国的な実習システムを構築する上で必要な経費を支援するものです。
 本年度は、7月6日・7日に各獣医系大学から申請を受付け、産業動物診療分野で2件、感染症等対策分野で5件の申請がありました。8月中旬を目途に選定結果を公表する予定としています。

【本件担当】
専門教育課企画係(内線2501)

●[GP等選定取組の実施状況レポート(島根県立大学短期大学部)]●

 GP選定取組について、編集部が直接大学等を訪問し、取組内容などのお話を伺ってきました。
 今回は、島根県立大学短期大学部の大学教育推進プログラムの取組について紹介します。

島根県立大学短期大学部「おはなしレストラン、はじまるよ!」
(平成21年度大学教育推進プログラム選定取組)

 島根県立大学短期大学部健康栄養学科、保育学科、総合文化学科では、絵本の読み聞かせを通して、「知識」「技能」「実践」を総合的に学習することにより、共通の教育課題である「人間力の育成」を推進しています。所在地である松江市との連携を背景に、松江キャンパス全体で、以下の4つの事業を展開しています。

  1. おはなしシェフの養成(読み聞かせの実践)
  2. おはなしレストランライブラリーの開設
  3. おはなし出前シェフ(絵本ワゴン車による広域活動)
  4. 絵本データベースの整備

 今回は(2)のライブラリーを訪問するとともに、(1)の保育学科の授業を参観しました。ライブラリーは木目のあたたかな空間に、たくさんの絵本がテーマごとに配架され、学生が創意工夫を凝らして作成した説明文が添えられていました。安心・安全な環境と興味を喚起する展示により平成23年4月から始まった一般開放において、毎月延べ千人以上の利用者があるなど地域の方々への浸透が窺えました。
 おはなしレストランのベースとなる授業「読み聞かせの実践」では、学生が実際に地域の幼保園・小学校に赴き、子どもたちに絵本の読み聞かせを行います。実践に当たっては、聞き手の年齢などを考慮の上ふさわしい絵本を選定すること、絵の解釈から伝えたいことを明らかにし読み方に配慮すること、導入やつなぎに手遊びや歌を加えて一連の流れを作り出すことと、いろいろな準備が必要です。また、実践の前には他の学生の前で発表することで、多面的な評価を受ける機会が設けられています。いい読み聞かせを行うために学生は多様な努力を重ねていました。幼保園で、0~2歳児のクラスでの読み聞かせに参加させていただきました。発表する学生はみな緊張の面持ちでしたが、絵本を手に取るとこれまでの試行錯誤の成果が発揮され、子どもたちは絵本に真剣に耳を傾け、ときには絵柄や色に反応し声を上げ、その世界観に引き込まれている様子でした。子どもたちの笑顔とありがとうの言葉に、学生は努力が結実した達成感を得て、学びを深めていることがわかりました。
 視察を通じて、学生からの「準備が大変な一面もあるけれど、他の授業と比べてとても楽しい!」、幼保園の先生からの「授業を通して、目に見えて学生は成長しています。」という率直な意見が印象的でした。大学として今後は、さらなる事業の充実と定着を図っていきたいとのことです。人間力を高めた学生の社会での活躍と、地域との連携を活かした取組の発展を期待しています。

島根県立大学短期大学部の取組
おはなしレストラン(※島根県立大学短期大学部ウェブサイトへリンク)

●[平成23年度科学技術人材育成費補助事業「テニュアトラック普及・定着事業(機関選抜型)」の公募(第2次)について]●

  テニュアトラック普及・定着事業(機関選抜型)について、現在、第2次募集を行っておりますので、お知らせします。

【第2次公募スケジュール】
公募期間:平成23年7月15日(金曜日)~9月15日(木曜日)
公募人数:20名~30名(ただし、一次公募の審査結果によっては変更があり得ます。)
補助期間:5年間補助金額:教員研究費
 1年度目 1千万円(上限)/1人
  2年度目 5百万円(上限)/1人

テニュアトラック実施のための経費
・テニュアトラック教員数に応じて  120万円/1人
・大学として  360万円/1大学
※ 一次公募で選定されている大学には、二次公募分としての360万円は交付されませんので、ご注意下さい。

(参考)第2次公募の際の公募要領、審査要領、Q&Aは以下のとおりです。
科学技術人材育成費補助金平成23年度新規課題 公募要領(※独立行政法人科学技術振興機構のウェブサイトへリンク)

 なお、2次募集に当たり、各大学において質問がある場合は、文部科学省の担当者が個別に対応いたしますので、日程調整等を含めて下記連絡先にご連絡ください。

【本件担当】科学技術・学術政策局基盤政策課基礎人材係 (内線4021)

●[編集後記]●
◇[編集後記-編集部(補助金執行担当)大学改革推進室改革支援第二係 江戸朋子]

 4月から担当となりました江戸と申します。よろしくお願いいたします。
 早いもので東日本大震災が発生してから、もう少しで5ヶ月がたちます。私は宮城県の出身で、自分が知っている道路や建物が地震や津波により壊滅的な被害を受けた映像を見て、まるで現実のこととは思えませんでした。東北地方は立ち直れるのだろうかと不安でしたが、7月に仙台で開催された東北六魂祭(東北六県の夏祭りが集合したお祭り)を見学し、その熱気・盛り上がりを肌で感じ、この気持ちがあれば絶対大丈夫だと強く感じました。
 震災時には、避難所となったり、ボランティアを派遣したり、大学は大きな役割を果たしました。これから日本が復興・再生していくためには、人材養成を担う機関として、また、研究を担う機関として、更に大きな役割が期待されています。微力ではありますが、そのお役に立てるよう日々の仕事に頑張っていきたいと考えております。

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 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

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