大学改革GPナビ-Good Practice-(第69号)

平成20年9月


●INDEX●

[質の高い大学教育推進プログラムの選定について]
[平成20年度合同フォーラムの開催について]
[(連載)GP事業の成果と今後の展開(第5回)]
[GPに関するQ&A]
[編集後記-編集部(戦略的大学連携支援事業及び補助金執行担当)大学改革推進室改革支援第二係 沼田 真洋]


●[質の高い大学教育推進プログラムの選定について]●

 多数の申請をいただきました平成20年度教育GPの選定結果を9月30日(火曜日)に公表しました。939件の申請に対し148件の取組が選定されました。選定された取組の実施大学・短期大学・高等専門学校においては、教育の質の向上のための活動を着実に展開するとともに、他大学の教育改革の参考となるよう、その取組に関する情報を広く提供していただきますようお願いいたします。
 また、選定されなかった大学・短期大学・高等専門学校におかれましても、引き続き大学教育の改善充実に向けた取組が進められることを期待いたします。
 最後に、ご多忙中、精力的に審査を行っていただいた各委員にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

(質の高い大学教育推進プログラムの選定結果はこちら)
  文部科学省Webサイト
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/program/08033118.htm
(※質の高い大学教育推進プログラムへリンク)
近日中にアップする予定です。
  独立行政法人日本学術振興会Webサイト
http://www.jsps.go.jp/j-goodpractice/index.html
(※独立行政法人日本学術振興会ホームページへリンク)


●[平成20年度合同フォーラムの開催について]●

 教育GPをはじめとする「国公私立大学等を通じた大学教育改革の支援の充実」の各プログラムの合同フォーラムを平成21年1月12日(月曜日)、13日(火曜日)に「パシフィコ横浜」にて開催する予定です。
 基調講演をはじめ、各プログラムの分科会やポスターセッションなどの実施を予定しておりますので、是非多くの方にご参加いただければと考えております。
 なお、合同フォーラムの詳細については、決定次第随時お知らせいたします。

(参考)
  前回の合同フォーラムの様子
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/kaisai/07120703.htm
(※フォーラムの開催へリンク)


●[(連載)GP事業の成果と今後の展開]●

第5回「大学長を対象とした調査の紹介(2)-GP採択の効果-」(小方直幸 広島大学高等教育研究開発センター・准教授)

 前回は、GPに採択された他大学の取組がもたらすインパクトや、GPという政策自体のインパクトについて、大学の受け止め方を紹介しました。今回は、実際にGPに採択された機関が、その効果をどう認識しているかを報告します。
 まず、採択校全体でみると、「教育方法」、「学習支援システム」、「カリキュラム」に加えて、「教員の意識」「学生の意欲」など多くの項目で効果があったと判断されています。しかし前回も触れたように、大学としても本来は効果の現れて欲しい「受験生の数」「受験生の質」や「学生の進路」への効果は、低い評価にとどまっています。
 この点については、いくつか留意が必要かもしれません。「受験生の数」「受験生の質」の場合は、若年人口自体が減少しており、インプット効果まで期待しにくい社会的背景を指摘できます。また、大学教育の効果は就職といった短期的な視点だけで評価されるべきものではなく、卒業後の職業生活、あるいは家庭生活を含めて、より長期的な視点からの検証が不可欠といえます。
 次に、採択類型別にみると、各々のGPの特徴を反映した結果が得られています。つまり、実績をベースに採択される特色GPの方が、アイデアを重視し採択後の展開を期待される現代GPよりも、効果の認識が全般的に高くなっています。現代GPの効果の検証を行うには、もう少し時間が必要といえます。
 今回の調査は、競争的な教育資金の効果の検証と銘打ち、今後の政策の判断材料ともなるものです。しかし、政策レベルでの効果のスパンや期待される効果の内容と、実際の教育現場が考えるそれとが、常に一致するとは限りません。より短期的かつ客観的な成果が求められているのは事実です。それをどう受け止め、どのように社会に説明していくのか。社会の動向・変化の的確な認識と学問の府としての見識の双方が問われています。


●[GPに関するQ&A]●

 「大学改革GPナビ-Good Practice-」メールボックス(daikaika@mext.go.jp)に対して、よくいただく質問にお答えします。

(Q)
 「質の高い大学教育推進プログラム」の英文表記について教えてください。

(A)
 「質の高い大学教育推進プログラム」は「Program for Promoting High-Quality University Education」と表記しています。

◇「GPに関するQ&A」でとりあげてほしい質問を随時募集しています。
  daikaika@mext.go.jpまでメールにて送信してください。お送りいただくメールの件名は必ず[大学改革GPナビ(Q&A)」の形式でお願いします。


●[編集後記-編集部(戦略的大学連携支援事業及び補助金執行担当)大学改革推進室改革支援第二係 沼田 真洋]●

 最近めっきり涼しくなってきました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、本当だなと感じる今日この頃です。
 9月いっぱいで大学改革推進室を卒業することになりました。10月からは、同じ高等教育局の私学部でお世話になります。
 卒業にあたり、この半年間を振り返ってみますと、戦略的大学連携支援事業の公募説明会、申請、選定作業に関わらせて頂き、学生の教育、教員の方々の共同研究、地域住民の皆様への地域貢献等、大学同士が連携すれば色々なことができると感じました。10月からは外からではありますが、各取組による大学の益々の発展を願っております。
 最後になりましたが、GP事業に関係する大学関係者の皆様、お世話になりました。また、戦略的大学連携支援事業の選定に尽力頂いた委員の先生方、申請に携われた大学関係者の皆様大変お世話になりました。ありがとうございました。



文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。
 「質の高い大学教育推進プログラム」の通称を「教育GP」と言っています。

ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。



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編集長: 文部科学省高等教育局大学改革推進室長
発行: 文部科学省高等教育局大学改革推進室
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03(5253)4111(内線:3319、3321)

大学教育の充実-Good Practice-
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp.htm
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https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601.htm


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