大学改革GPナビ-Good Practice-(第51号)

平成19年9月



文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

「特色ある大学教育支援プログラム」の通称を「特色GP」、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の通称を「現代GP」と言っています。

ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

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大学改革GPナビ編集部では、現在の大学改革の状況を広くご理解いただくことを目的として、全国各地でのイベント等に出向いてご説明に上がることも考えています。ご希望される大学がございましたら、編集部までご連絡ください。



INDEX

[平成20年度概算要求について]
[平成19年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」の選定結果について]
[平成19年度大学院教育改革支援プログラムの採択結果について]
[関連記事掲載について]
[「大学教育改革の今-現場レポート-」投稿募集のお知らせ]
[編集後記-編集部(特色GP・補助金執行担当)(大学改革推進室専門職)大見 章]



●[平成20年度概算要求について]

 8月末に平成20年度概算要求を提出しました。厳しい財政状況ではありますが、大学教育改革への取組が一層推進されるよう、「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援の充実等」として約1,160億円(対前年度比 約545億円増)を要求したところです。

 新たに概算要求したものとしては、「人材養成目的の明確化を踏まえた高等教育の質の向上」として、これまでの特色GPと現代GPを発展的に統合し、大学、短期大学、高等専門学校を対象とした、教育の質向上に向けた様々な優れた取組を支援する「質の高い大学教育推進プログラム(仮称)」(173億円)(新規)を要求しています。
 また、「地域の教育研究資源の結集による知の拠点としての機能強化」として、国公私の複数大学による多様で特色ある大学間の戦略的な連携の取組を支援する「戦略的大学連携支援事業」(50億円)(新規)を要求しています。

 大学院関係では、「世界最高水準の卓越した教育研究拠点形成と大学院教育の抜本的強化」として、世界的な卓越した教育研究拠点形成をより重点的に支援する「グローバルCOEプログラム」(470億円)、大学院における優れた組織的・体系的な教育の取組を支援する「大学院教育改革支援プログラム」(86億円)等を拡充し計上しているところです。

 この他にも多様なプログラムを要求するとともに、既存の各プログラムの拡充等を図ることにより、各大学等における大学教育改革の取組を一層推進し、大学の個性・特色の明確化とともに、高等教育の更なる活性化が図られるよう、きめ細やかな支援を行っていきたいと考えています。

 なお、概算要求の詳細については、新規プログラムを中心として、今後順次「大学改革GPナビ」でお知らせしたいと考えています。

【本件担当】
大学振興課大学改革推進室  03-5253-4111(内線3321)



●[平成19年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」の選定結果について]●

 本年度から新たに公募を開始したプログラムですが、大学、短期大学、高等専門学校から272件の応募をいただき、この度、実施委員会を経て、70件のプログラムが選定されることとなり、8月29日(水曜日)に公表しました。
 選定されました大学、短期大学、高等専門学校におかれては、プログラムの実施計画に沿って、学生支援のさらなる充実に御尽力いただくとともに、積極的かつ継続的に社会へ情報提供を行われることを期待しております。
 また、残念ながら選定されなかった大学、短期大学、高等専門学校におかれましても、引き続き学生支援の充実に向けた取組が進められることを期待いたします。
 最後に、精力的に審査を行っていただいた小出委員長、平山副委員長をはじめ、各委員、ペーパーレフェリーの先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 本年度の選定結果については、下記URLから参照してください。

(文部科学省HP「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」はこちら)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gakusei.htm
(※新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム(学生支援GP)へリンク)

(独立行政法人日本学生支援機構HP「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」はこちら)
http://www.jasso.go.jp/gakusei_plan/gakuseisien_gp.html
(※独立行政法人日本学生支援機構ホームページへリンク)

【本件担当】
学生支援課  03-5253-4111(内線2519)



●[平成19年度大学院教育改革支援プログラムの採択結果について]●

 多数の申請をいただきました平成19年度大学院教育改革支援プログラムについて、9月6日(木曜日)に採択結果を公表しました。
 本事業に申請をしていただいた各大学関係者の方、精力的に公正な審査を行っていただいた各委員の先生方に厚く御礼申し上げます。

(大学院教育改革支援プログラム委員会 石 弘光委員長のコメント)

 8月28日に大学院教育改革支援プログラム委員会において、本事業の平成19年度採択教育プログラム126件〈「人社系53件」、「理工農系53件」、「医療系20件」〉について決定したので、報告する。

 本事業は、平成17年9月の中央教育審議会答申「新時代の大学院教育」を踏まえ、平成18年度から5年間の体系的・集中的な取組計画として策定された「大学院教育振興施策要綱」及び、研究科又は専攻ごとに人材養成に関する目的を学則等に定めること、ファカルティ・ディベロップメントを実施することや成績評価基準を明示すること等が新たに規定され、平成19年4月から施行された「大学院設置基準」の改正を踏まえ、産業界をはじめとする社会の様々な分野で幅広く活躍する高度な人材を育成する大学院博士課程、修士課程を対象として、優れた組織的・体系的な教育取組に対して重点的支援を行い、大学院全体の教育の実質化(教育の課程の組織的展開の強化)を推進することを目的として、開始されたものであり、平成19年度の予算額は35億円が計上されている。

 今年度は、初年度の公募にも関わらず、大学院教育の実質化を目指す、154の国公私立大学から、5月に355件の多種多様な教育プログラムの申請があり、その計画調書に基づき、大学院教育の実質化が図られ、国際的に魅力ある大学院教育が展開・実現されるかという視点から、大学関係者・学識経験者による分野別審査部会を設け、計画の将来性、各大学の個性や特色にも十分着目しつつ、厳正な書面審査、ヒアリング審査・合議審査のプロセスを経て、教育プログラムを選定したところである。

 今年度採択された教育プログラムは、先の中教審答申や、大学院設置基準の改正の趣旨を踏まえ、それを具現化する取組として、
(1)  課程の人材養成目的を明確化し、それに沿った体系的な教育課程を編成するという面では、基礎的素養を涵養するための研究科等の共通カリキュラムの設定や、幅広い知識を涵養するための研究科・専攻横断型カリキュラムの設定等の取組、
(2)  教育研究指導体制の面では、多様なバックグラウンドの学生に対処するための少人数・双方向性などのきめ細かい指導体制や、幅広い専門性を身に付けさせるための専攻・研究室を横断した複数指導教員体制、カリキュラム・アドバイザー等を配置し、個々の学生の能力・資質に応じた履修指導を行う体制等の取組
(3)  成績評価の面では、シラバス等による評価基準の明示、学位取得プロセス管理のためのロードマップ等の作成・公開等の取組
(4)  ファカルティ・ディベロップメントの面では、研究科・専攻単位での外部講師等も含めたセミナー、ワークショップ等の開催や学生の意見をくみ上げ授業内容・方法等の改善のフィードバックするシステムの構築等の取組
など、我が国の大学院教育の改革を先導しうる組織的な取組が多数見られ、これらの取組の成果やプロセスが逐次、情報発信されることにより、各大学院の教育研究活動と相俟って我が国全体の大学院教育の実質化に向けて、相乗効果を生み出すものと確信している。

 今後、これらの教育プログラムが順調に展開されることにより、我が国の大学院の国際的な通用性・信頼性の向上に繋がり、国際的に魅力ある大学院教育が構築されることを期待したい。
 また、大学院教育の改革は、今後とも持続的かつ重点的な支援を一層強力に展開することが極めて重要であり、厳しい財政状況下ではあるが、国においても引き続き、積極的な財政支援をお願いしたい。さらに、今回採択されなかった教育プログラムについても、これらの教育プログラムの取組を参考としつつ、各大学の様々な制度を通じて自主的な展開に努めていただきたい。

 最後に、ご多忙中、短期間にも拘わらず、精力的に審査に当たって下さった各委員の先生方に心から感謝の気持ちを述べたいと思う。

(平成19年度大学院教育改革支援プログラム採択結果はこちら)
https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286184/www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/09/07083111.htm(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます
(※報道発表へリンク)

【本件担当】
大学振興課大学改革推進室  03-5253-4111(内線3312)



●[関連記事掲載について]●

 文部科学時報9月号(発行 株式会社ぎょうせい 毎月20日発行予定)では、これまでに特色GP・現代GP等で選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介する予定です。

(報告1) 岡崎女子短期大学
「産学コラボレーションによる総合体験型授業-インターネット販売とビジネスゲームを活用して-」
(平成17年度現代GP選定取組)
http://www.okatanshop.com/

(報告2) 一橋大学「社会科学の先端的研究者養成プログラム」
(平成18年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブ採択取組)
http://miryoku.soc.hit-u.ac.jp/



●[「大学教育改革の今-現場レポート-」投稿募集のお知らせ]●

 GPナビ50号でもお知らせしましたが、GPに選定された取組による活動内容や学生の声といった「現場レポート」を各大学等から投稿いただき、大学改革GPナビに定期的に掲載していきたいと考えています。
 各選定校の皆様からの投稿をお待ちしております。

【投稿を希望される場合】
文字数: 500~800字程度(図表不可)
内容等: 特色GP・現代GPで選定された取組名、取組内容や効果、学生の声、HPアドレスなど
提出先: 編集部にメール(daikaika@mext.go.jp)で送付してください。
その他: お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(大学教育改革の今-現場レポート-)」の形式でお願いします。
投稿の中から定期的に大学改革GPナビに掲載していきます。



●[編集後記-編集部(特色GP・補助金執行担当)(大学改革推進室専門職)大見 章]●

 今年は久しぶりに「東京高円寺阿波おどり」を見に行きました。激しくおどる男踊り、上品におどる女踊り、身体にビシビシ伝わってくる鳴り物の数々、見ているだけで踊り手の方々からたくさんのエネルギーを頂くことができました。大勢で成し遂げようとするそのチームワークも素晴らしいと思いました。

 特色GP、現代GPの新規選定が終わり、これから補助事業を進めていく時期です。個々の努力が結集して大学の取組に反映され、今後開催が予定される特色GPフォーラムや大学教育改革プログラム合同フォーラムなどで広く公表・普及されるものと思います。私自身もフォーラムの場や補助金執行に関するご相談などを通じて、少しでも大学のお役に立てるよう頑張りたいと思います。

大学改革GPナビをご覧の皆様から大学改革GPナビに対する意見や要望などありましたら、編集部(daikaika@mext.go.jp)までお寄せください。今後の大学改革GPナビの参考にしてまいります。

GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。



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このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

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