大学改革GPナビ-Good Practice-(第28号)

平成18年6月9日



文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

「特色ある大学教育支援プログラム」の通称を「特色GP」、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の通称を「現代GP」と言っています。

ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

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https://www.mext.go.jp/magazine/index.htm



INDEX
[特色GPヒアリングについて]
[「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援」に関するアンケートについて]
[レポート]
   選定取組の実施状況レポート
(1) (くにびきGP交流フォーラム)
(2) (同志社大学)
[関連記事掲載のお知らせ]
[GPに関するQ&A]
[編集後記-編集部(特色GP・補助金執行担当)(大学改革推進室専門職)大見 章]



●[特色GPヒアリングについて]●

 今年度の特色GPヒアリングは、7月18日(火曜日)~7月21日(金曜日)の期間で実施する予定です。ヒアリングの対象となった大学・短期大学に対しては、遅くとも7月7日(金曜日)までにプログラム実施委員会(事務局:財団法人大学基準協会)からFAX等で日程等をご連絡します。
 またヒアリング対象外となった大学・短期大学には、7月中旬頃までに郵送でその旨をご連絡する予定です。
 なお、ヒアリング実施要領は、財団法人大学基準協会webサイトに6月中旬頃掲載する予定ですので、ご参照ください。

(平成18年度特色GPヒアリング実施要領(6月中旬頃掲載予定)についてはこちら)
http://www.juaa.or.jp/



●[「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援」に関するアンケートについて]●

 今後の特色GP・現代GPの参考とさせていただくため、各大学・短期大学の学長先生、各高等専門学校の校長先生を対象に、本事業に関するアンケート依頼文書を5月29日(月曜日)付けで各大学等へ送付させていただいております。
 特に、記述式の質問事項について特色GP・現代GP等に対する率直な意見を手厚くご記入いただければければと考えています。
 ご回答については6月14日(水曜日)締め切りとさせていただいておりますのでお忙しい中恐縮ですがご協力の程お願いします。
 なお、本アンケートにつきましては、個別大学等の回答内容を公表するものではありません。



●[レポート]●

 高等教育に関する最新の話題などについてお届けします。



■□(1)■□

 GP選定取組の実施状況レポート
 (くにびきGP交流フォーラム)



 今回は情報発信事例として5月31日(水曜日)に島根県立島根女子短期大学が中心となって開催した「くにびきGP交流フォーラム」についてお伝えします。

(島根県立島根女子短期大学 学生部長 高橋憲二)

 島根県立島根女子短期大学の高橋憲二です。私は、当短期大学の学生部長として学内自己点検・自己評価委員会の委員を務め、日常は保育科の教員として社会福祉学を講じております。

 平成17年度に保育科の「ほいくまつり」の取組が特色GPに選定され、山陰の短期大学としては初の選定として関係者の注目を集め、同年、松江工業高等専門学校が現代GPに選定されたことと相まってGP全体が大きな関心を呼ぶところとなりました。
 そこで、特色GPと現代GPに選定された大学・短期大学・高等専門学校が「くにびき神話」の里である松江の地に一堂に会したフォーラムの開催を企画しました。そこでまず、島根県内の高等教育機関が連携・共有するFDを着想したのです。

 フォーラムは「大学の教育改革を展望する「くにびきGP交流フォーラム」」をテーマとして開催しました。ポスターセッションでは各GP担当者に説明をしていただきました。また、フォーラムは2部構成とし、第1部では3つの基調講演を、第2部では大学・短期大学・高等専門学校からの選定報告とディスカッションを行いました。議論はGP選定にとどまらず各高等教育機関の教育改革事例にまでおよびました。

 嬉しいことに、県内はもちろんのこと、鳥取県や岡山県からも参加があり、参加者は97名となりました。参加者からは、「大学教育にホットな衝撃を受けた」「今もっとも求められている教育改革のあり方を臨場感を持って受けとめた」と感想をいただきました。また、フォーラムの内容は新聞でも報道されました。今回のフォーラムを山陰地区の高等教育機関の協力と連携を進めるきっかけにしていきたいと考えております。

 なお詳細な報告は現在作成中です。作成次第、本学webサイトに掲載する予定ですので是非ご覧ください。

(当日の様子)
ポスターの写真

基調講演の写真

選定報告とディスカッションの写真

(「くにびきGP交流フォーラム」(当日のスケジュール、講演者等)についてはこちら)
http://www.swc.ac.jp/info/topics/gp_forum.htm



■□(2)■□

 GP選定取組の実施状況レポート
 (同志社大学)



 GPに選定された取組の補助事業期間終了後の展開事例として、今回は平成16年度現代GP選定の同志社大学の取組を紹介します。

(同志社大学工学部教授 渡辺好章)

 平成16年度選定の「プロジェクト主義教育による人材育成―プロデュース・テクノロジーの創成―」では、同志社ローム記念館で実践しているプロジェクト主義に基づいたオンキャンパスの産学連携教育をベースに、新たな教育手法の創成をめざした取組を進めてきました。

 この取組では、現代の学生には、企画力、表現力、コミュニケーション力、組織化力などが不足しているとの認識に立ち、これらを「総合的人間力イコールプロデュース能力」として捉え、大学におけるプロデュース能力の涵養教育手法について検討してきました。その結果、プロジェクト型科目および、プロジェクト推進の基礎的な知識の取得を目的とした科目の全学共通のカリキュラムへの導入を行うこととし、本年度から科目課題を社会から募っての実践型、参加型の「プロジェクト科目」(全24講座)と学際科目「プロデュース学概論」を開講しました。
 また同時に、本取組のベースとなる「プロデュース」行為の体系化を進めてまいりました。ゼロから発想し、計画、実現、社会化する「プロデュース」行為を実践している約50人へのインタビューをもとにした分析を行い「プロデュース・テクノロジー」という新たな人材育成手法として体系化の基本フローを完成させることができました。

 昨年度末の補助事業終了にあたり、その成果をさらに発展させ、他大学、社会全般へも提供できる教育プログラムの開発と普及をめざし、現代GPの趣旨に沿った定着化を行う必要性を強く感じるところとなりました。そこで、本取組推進者を中心に、NPO法人「プロデュース・テクノロジー開発センター」を設立し、事業の定着化とさらなる深化を目指して活動を開始しました。本学教職員をはじめ、他大学の研究者や、企業等との連携のもと、月例で「プロデュース能力研究会」を開催し、今後も「プロデュース・テクノロジー」の普及に向けて継続的な取組を展開していきたいと考えており、活動にご賛同いただける方々の参加を募集しています。
 なお、本取組の内容、研究会参加のお申し込み等は、下記のURLをご覧いただければ幸甚です。

(詳細はこちら)
http://www.doshisha.ac.jp/society/index.php?i=106

(第1回 プロデュース能力研究会開催についてはこちら)
http://www.doshisha.ac.jp/news/index.php?i=644



●[関連記事掲載のお知らせ]●

 文部科学時報6月号(発行 株式会社ぎょうせい、6月20日発売予定)では、これまでに特色GP・現代GPで選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介します。
 また、「特色GP・現代GPイベント-インフォメーション&レポート-」をコラムとして紹介します。

(報告1)平成15年度特色GP選定取組
 金沢美術工芸大学
 「国際的芸術家滞在政策事業(アーティスト・イン・レジデンス)」

(報告2)平成17年度現代GP選定取組
 同志社大学
 「けいはんな知的特区活性化デザインの提案-環境・都市再生の教育プログラムによる学生参加の街づくり-」

(参考)
(金沢美術工芸大学取組紹介URL)
http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/air2004/

(同志社大学取組紹介URL)
http://chiiki.doshisha.ac.jp/

(特色GP・現代GPイベント-インフォメーション&レポート-はこちら(各大学等の一般の方を対象としたイベントを紹介しています))
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05122101.htm



●[GPに関するQ&A]●

 「大学改革GPナビ-Good Practice-」メールボックス(daikaika@mext.go.jp)に対して、よくいただく質問にお答えします。

(Q)
 本学の大学概要の原稿作成にあたり大学改革推進等補助金を英文表記したいと思います。英文表記を教えてください。

(A)
 「大学改革推進等補助金」は「Grant-in-Aid for University Reform」と表記しています。

 なお、「GPナビ(第6号)」では特色GPと現代GPの英語表記を、「GPナビ(第13号)」では「国公私を通じた大学教育改革の支援」と「魅力ある大学院教育」イニシアティブの英文表記を紹介しています。

(参考)
 「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」
 Support program for distinctive university education

 「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」
 Support program for contemporary educational needs

 「国公私を通じた大学教育改革の支援」
  Support for University Education Reform throughout National,Public,and Private Universities

 「「魅力ある大学院教育」イニシアティブ」
  Initiatives for Attractive Education in Graduate Schools



●[編集後記-編集部(特色GP・補助金執行担当)(大学改革推進室専門職)大見 章]●

 「GPナビ」読者の皆様は、日頃インターネットの検索サイトをどの位活用していますか?例えば「まるまる大学 GP」と入力すれば、まるまる大学のGP関連ページまで容易に接続することができるため、気軽に利用する方も多いことでしょう。しかし、実際に検索されたページを閲覧してみると、選定後から更新されずに古いままになっていたり、他のページに接続できなかったり・・・思っていたよりも欲しい情報が手に入らないこともあるのではないでしょうか。

 GPの特徴のひとつには「積極的な社会への情報提供」があります。選定された取組がその後どのように活用されているか等々、興味のある方はたくさんいらっしゃることと思います。補助事業を計画する際、情報提供のために必要な経費を計上する等、インターネットによる積極的な情報発信を通じて、GPの更なる普及が推進されることを期待しています。

 なお、「GPナビ(第19号)」でもお知らせしていますが、文部科学省の特色GPと現代GPのwebサイトを「大学教育の充実-Good Practice-」としてリニューアルしています。リンク先を更新していない方は、更新をお願いします。

◇ GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。



★このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

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https://www.mext.go.jp/magazine/index.htm

大学改革GPナビ-Good Practice
編集長: 文部科学省高等教育局大学改革推進室長 伊藤 学司
発行: 文部科学省高等教育局大学改革推進室
〒100-8959 東京都千代田区丸の内2-5-1
電話:03-5253-4111(代表)(内線:3319、3321)

大学教育の充実-Good Practice
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp.htm
大学改革GPナビ-Good Practice-バックナンバー
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601.htm


 

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