専門職大学院

参考資料7 実地調査及びヒアリングの結果概要

概要

 実地調査及びヒアリング(以下「調査」という。)については、予定どおり全10校について実施した。
 調査では、大学関係者との意見交換をはじめ、学生面談や授業見学を行うことにより、専門職大学院における教育の様々な取組や効果の実態、現場で感じている意見や問題認識など非常に有益な情報を数多く把握することができた。

実施結果

1.調査全体を通じた委員の所見概要

○ 全般的に、各専門職大学院では、制度の趣旨を十分踏まえて、それぞれの理念・目的を明確にし、それに基づき、教育の質の向上に向けた改善努力や質の高い入学者の確保に真摯に取組んでいる。また、学生の意欲や満足度も総じて高いレベルにあるように見受けられた。

○ 教育内容等の改善にあたっては、研究科長等の組織の長のリーダーシップとそれを支えるスタッフとの意志統一が大きな影響を及ぼしていることが改めて確認された。

○ 一方で、制度発足後、博士後期課程との接続、認証評価の特例措置、実務家教員の定義の明確化、専門学校との差別化、広報や情報公開の向上等の様々な課題を有していることも確認された。

○調査観点別の概要

(1)定員充足の状況について特徴的な傾向がみられる大学

  • 定員充足に向けた改善には、ディマンドサイドや学生のニーズを踏まえた対応が不可欠であり、また、専門職大学院の存在価値が社会に認知されるような創意工夫と連携体制が大きな影響をもたらしていることが確認された。
  • 定員割れの理由には、社会のニーズや需給のバランスを把握できていない専攻の存在や定員規模等当該大学院における問題があるとともに、経済不況や立地条件など、大学における努力不足等が必ずしも原因ではない要因も確認された。

(2)企業等のディマンドサイドと連携した教育方法の開発や、教材開発等の状況において、様々な形で特色ある取組がみられる大学

  • 時差を利用した海外大学との遠隔通信システムによる共同授業、少人数によるディスカッション形式の授業など、専門職大学院の特徴を生かした非常にレベルの高い授業内容を実施している取組が確認された。
  • 教材開発では、ディマンドサイドとの連携による組織的な取組はまだ十分に進んではいないものの、海外のケース教材の活用や、最新の情報を取り入れる事例が確認された。

(3)専門職大学院と博士後期課程の教員のダブルカウントに関して問題認識を持つ大学

  • 名実ともに専門職学位課程と博士後期課程が一つの専攻のようになって、先端的な教育研究に取組んでいる大学が存在しており、ダブルカウントを解消することは、教育研究に大きな支障が生じる恐れがあることが確認された。
  • 専門職大学院制度創設以前から、大学と産業界や学協会等が相互に存在価値を認識した上で博士後期課程と連携した教育を実施している大学が存在しており、ダブルカウントを解消することは現実に即していない恐れがあることが確認された。
  • 博士後期課程との接続は、教育資源の蓄積や教員養成の役割、産業界や社会人のニーズの受け皿としての役割などを担っていることが確認された。

(4)博士後期課程進学希望者に対する指導等に特色がみられる大学

  • 進学希望者には、研究プロジェクトについて修士論文相当の研究成果を求め適切な指導を行ったり、同一の研究科に専門職学位課程と博士後期課程を置いた組織体制の構築に取組んでいる実態が確認された。

(5)修了者の進路について問題意識を持つ大学

  • 大学では、企業訪問によるニーズの把握、講師派遣、寄附講座の開設、インターンシップの実施など様々な取組を行っているものの、総体的には、専門職大学院の社会的な認知が十分ではないことが進路に影響していることが確認された。
  • 一方、企業側に大学院修了者よりも学部卒業者を採用する傾向があることや資格制度との接続など、大学による努力だけでは改善が困難な状況があることも確認された。
  • 資格試験が意識される分野の大学院の場合、専門職大学院本来の理念に基づいた教育の実質化に努めているが、学生は専門学校とのダブルスクールで試験に臨んでいる実態が確認された。

(6)実務家教員などの教員配置に特徴がみられる大学

  • 実務家教員についての定義、基準などが曖昧であり、特に実務経験が生かせる期間はどれくらいかなどが現実的な課題として認識されていることが確認された。
  • 教員組織は研究者教員と実務家教員のバランスが取れていることが望ましいと認識しつつも、歴史の浅い分野では、研究者教員を多数配置することが難しく、実務家教員の資質能力向上のための取組に試行錯誤している状況が確認された。

(7)認証評価機関が設立されていない大学

  • 我が国の高等教育の国際的通用性の観点からも、全ての分野に認証評価機関が設立されることが望ましいが、現時点で当該認証評価機関が存在しない分野では、その設置に苦労している現状が確認された。
  • 認証評価機関が設立されていない分野では、産業界や学協会等との関係が希薄であることが確認された。
  • 特に、新領域の分野の中には、専門職大学院である理由、既存分野や専門学校との相違点などについて説明が不明確な事例があり、これも認証評価機関の設立を困難にしている背景となっていることが確認された。

(8)その他

  • 社会人、学部新卒者、留学生などの様々な経験を持つ者との交流は、それぞれに良い刺激と影響を与えていることが確認された。
  • 大学教育の取組内容や養成する人材像などの情報公開の対応が不十分であるため、各大学の情報収集が容易ではなく、特に留学生が自国から日本にアクセスして情報収集をすることは相当困難である状況が確認された。
  • 専門職大学院に対する社会的価値を高め、我が国の持続的な成長を図るためには、各大学の自主的な取組みだけではなく、国による適切な支援が求められていることが確認された。

2.各大学別の概要

(1)定員充足の状況について特徴的な傾向がみられる大学

1〔ビジネス・MOT、私立、実地調査〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 大学としては、学生確保や教育の質向上に真摯に取り組んでいるとの印象を受けた。
  • 定員充足率が年々下降を続ける状況に対して、短期修了制度、企業訪問、無利子貸付制度、給付金制度、学部新卒者の積極的受入、短期修了制度導入など様々な努力により改善を図っている。
  • 志願者が減少している原因としては、同分野の設置数の増加により学生募集に苦労する傾向が見受けられるほか、昨今の経済不況が大きく影響しており、大学の努力だけでどうにもならない要因があるように思われる。
  • 実務家教員も学位取得や論文執筆に励んでいるようであるが、実務家教員についての定義・部類・基準などが曖昧であり、検討が必要。
  • 「研究の出来る実務家教員」「実務の分かる研究者教員」を理想としているが、FDへの積極的な取組が必要。
  • 受験生や学生に重要な教員在任期間の情報が提供されておらず、広報や情報公開に積極的に取り組む必要があるのではないか。
  • 学生は大変意欲的であり、満足度も高いが、都心に勤務する社会人にとっては、必ずしも立地条件が良いとは言えないようだ。

【学生面談の主な意見】

  • 授業内容について不満はない。意見があれば聞いてもらえる環境にある。
  • 社会人、学部新卒、留学生など様々なバックグラウンドを持った人との交流は大変有意義であり、今までにない発想を考えられるようになり、自分自身の成長を実感している。
  • 実務家教員については、理論と実務の話を聞くことができて良いが、もっと理論の話があっても良いと思うときがある。
  • 3年契約の実務家教員の先生がいなくなることが残念に思う。進学希望の人にこんな授業が受けられると教えてもその実務家教員がすでにいないということがある。
  • 大学へのアクセスがもう少し便利な立地にあると、社会人にとっては助かる。

2〔会計、私立、ヒアリング〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 研究科長の熱意、意欲、工夫が感じられ、マーケティングをよく行い、人を集る手段がよく検討されており、学生のニーズを読み取った教育内容に変更されるなど、研究科長のリーダーシップがうまく機能している。
  • 定員充足状況が改善したことについては、自大学の強みをしっかりと把握し、どのようなチャンネルに合わせていくかという取組が結果的にうまくいっている。
  • 秋季入学導入、学費見直し、入試説明会の頻繁開催などの効果もあるが、税理士コースの開設が定員充足の大きな要因にもなっているのではないかと思われる。ただし詳細な内容は確認できなかった。
  • 変化の激しい経済界において、時代にあった教育サービスを提供するため、全教員を有期契約としている。このことは、教員の緊張感に繋がり、研究科長の考える教育方針の踏襲に役立つ反面、研究科を支えるコア人材の確保や育成についての持続可能性が懸念される。
  • 大学としては、修了生へのアンケート調査、外部機関へのヒアリングや修了者の進路先での活躍の状況の把握等に努めている。
  • 資格試験との関係では、試験の合格率はブランド力のない大学には重要と考えているものの、それでは専門学校との差別化ができないため、それだけは避けようと、高度専門職業人養成教育の促進を図っている。

(2)企業等のディマンドサイドと連携した教育方法の開発や、教材開発等の状況において特色ある取組がみられる大学

1〔ビジネス・MOT、国立、実地調査〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 大学としては、求める人材像を明確に定め、大学や企業等との連携を積極的に実施し、教育の質向上に真摯に取り組んでいるとの印象を受けた。
  • 特に、同大学は海外大学との連携による教育方法の開発やインターンシップ等が特徴的で、実際に時差を利用した海外大学との遠隔通信システムによる共同授業を見学し、充実した教育内容と意欲的な学生の様子を確認することができた。
  • 教材開発については、基本的に各教員の裁量によるところが大きいが、米国の大学のケース教材を使用したり、常に最新の情報を取り入れるよう日々更新に努める等、教員の意欲的な姿勢が確認された。
  • 企業から社会人の受入れの推薦を受けていることは、学ぶ立場と卒業後の活用を意味しており大変重要なこと。
  • FD活動の一環として、全教員で海外の大学への1週間程度の研修を実施するなど、教員の資質向上への取組も積極的である。
  • 学生、教員共に日本人と外国人が程よく混在し、国際競争力の向上を意識した質の高い教育内容の充実に効果をあげている印象。

【学生面談の主な意見】

  • 授業は、アメリカ等の比較的最新の教材や情報を与えてくれており、満足している。また、講義形式よりディスカッションが多く非常に有意義である。
  • 実務家教員の話は、社会人としては良く理解できるので充実している。
  • 授業評価にはバラツキがあるように感じており、相対評価の授業は敬遠して、聴講生とすることがある。
  • 学生からの要望を生かしたカリキュラムの変更が行われている。

(3)専門職大学院と博士後期課程の教員のダブルカウントに関して問題意識を持つ大学

1〔ビジネス・MOT、私立、ヒアリング〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 同大学における博士後期課程の在り方は、実質的には専門職学位課程の後期課程的な性格が強く、先端的なビジネス研究に取組んでいる印象であり、このようなケースも今後認められなくなるのは現実的ではないのではないか。
  • 大学の分析では、企業の従業員はもっと学びたいとの学習意欲はあるが、昇進のラインに乗らないと社内教育も受けられない現状があり、このような社会人のニーズは高く、これに対応することは重要であると考えている。
  • 他大学と協力して教材を開発し、授業を効果的に進めようとしている点は、特筆に値する。
  • MBAの価値に対する評価について、産業界の中に温度差があり、今後、専門職大学院に対する社会的価値を高めるために国の支援が必要である。

2〔公衆衛生、国立、ヒアリング〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 博士後期課程と一体的に教育研究が行われ、専門職学位課程の学生には、修士論文に相当する「課題研究」を必修とし、約2/3の学生が博士後期課程に進学しており、名実共に一つの専攻を構成しているといえるのではないか。
  • 本件の場合、専門職学位課程と博士後期課程が非常にうまく連携ができているので、この体制を維持できる環境を整備することが現実に即しているように感じられた。
  • 専門職大学院制度ができる以前から、修士課程(専門大学院)と博士課程との接続教育を実施している大学であり、博士後期課程修了者は全員指導者となっているなど実績を上げており、ダブルカウントの終了は、これまで大学が培ってきた教育研究の在り方に大きな影響を与えるものである。
  • 産業界や学協会と専門職大学院が相互の存在価値を認識し、教育体系も時代に即応した人たちの情熱に支えられて発展していると感じた。
  • 実務家教員については、実務家であっても研究ができないと採用できず、学内人事でも研究者教員と実務家教員の区別はないとのことで、その線引きは難しい問題に感じられた。
  • 国際的にはパブリック・ヘルスは「専門職」として認知されているが、我が国ではまだまだ社会的認知が低いため、専門職学位の意味と社会的認知を高める取組が必要である。

(4)博士後期課程進学希望者に対する指導等に特色がみられる大学

1〔ビジネス・MOT、国立、実地調査〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 大学としては、博士後期課程における研究成果を専門職学位課程の教育内容の充実のために反映させようとの意識が強く、そのための教育研究の質向上に真摯に取り組んでいるとの印象を受けた。
  • 同一の研究科に専門職学位課程と博士後期課程を持ち、進学希望者に対しては、研究プロジェクトについて修士論文相当の研究成果を求め、ゼミ見学ではかなり高いレベルの研究が行われているとの印象。
  • 博士後期課程の設置により、教員の研究がより促進され、そのことが教育内容と質の向上に反映されている印象を受けた。
  • ダブルカウントは、同大学の場合は解消されても専任教員の数としては問題ないが、博士後期課程の研究指導ができなくなることが問題になるようだ。
  • 実務家教員について、実務経験が生かせる期間には現実的な問題があるのではないかと感じられた。

【学生面談の主な意見】

  • 授業は、ディスカッションも多く、グループワークでは色々な意見に接することができ、また、工場見学や外部講師の講義など実際の社会と結びついていて期待以上であった。
  • (学部新卒の学生からは、)
    社会人学生の実務経験を持った意見が聞けてためになる。
    (社会人学生からは、)
    先入観の少ない学部新卒者や留学生との議論は刺激になる。
  • 実務家教員の存在は、理論を職場に持ち帰ったときにどうすれば良いのか等の実体験に基づいたエピソードを聞くことができるので、頼れる先輩である。
  • 大学側に希望を伝える機会は、講義のアンケートはあるが、ほとんどは直接教授に話をしている。

(5)修了者の進路について問題意識を持つ大学

1〔会計、私立、実地調査〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 大学としては、質の高い専門職業人の養成教育や産業界等との連携強化に真摯に取り組んでいるとの印象を受けた。
  • 修了者の進路については、就職先が大学院修了者よりも学部卒業者を優先的に採用する傾向があるなど、大学の努力で解決することが困難な問題がある。
  • 大学としては、企業訪問を実施して、業界のニーズの把握や大学院の役割、資質の向上等に理解を深めてもらう取組を行ったり、講師派遣、寄附講座、インターンシップなど様々な努力を重ねている。
  • 教育課程の編成にあたっては、専門職大学院の理念に基づき、資格試験のための教育に偏らないよう配慮しているが、学生の大半が専門学校とのダブルスクールで試験に臨んでいるという実態がある。
  • 修了後、就職せずに受験に望む学生のために夜のワークアウトの授業を設けているが、専門学校との差別化をどう図るかが問題である。

【学生面談の主な意見】

  • 試験科目ではない科目を勉強することは、試験ではなく就職後に生かされる教育を受けていると考えているので良いことと思っている。
  • 成績評価はガイドラインに明確に示されているが、相対評価の講座については、努力しても評価が上がらない場合があるのが残念。
  • 昼間開講であるため、社会人は仕事に従事しながらの通学は困難。
  • 中間と期末に2回のアンケートがあり、意見を書いて提出すると、きちんと対応があるので書く甲斐がある。 

2〔公共政策、国立、ヒアリング〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 修了者の進路については、当初の見込みよりも国家公務員への意識が低く、地域に根ざした選択も多いなど、自ら進路を見つけて就職している現状であり、自治体との連携が課題である。
  • 進路先として国家公務員を意識した教育に取組み、その際、専門職大学院としての理念を果たすため、教育内容は筆記試験のための指導ではなく、実務において活躍が期待される人材養成に重きを置いているが、この分野の目的が見えづらい印象を受けた。
  • 法学研究科のコースとして位置づける選択もあったと考えるが、今後、新卒者の進路に課題が生じる可能性がある。
  • 入学選抜にあたっては、面接試験を重視し、厳格な適正評価を行った結果、受験者は定員を上回っているものの、定員割れの状態が続いてるが、定員確保よりも質の高い入学者の確保を優先している。
  • 大学は、後継者養成など博士後期課程との連携は必要だと考えているようだが、学生のニーズはあまりないようだ。
  • 社会人の受入れが少ない理由としては、自治体では研修出向制度の導入が進んでいないのが背景にあるとのこと。
  • 実務家教員には、官庁出身者も多いため、教授方法の指導等FD活動に取り組んでいる。また、ワークショップの実施も資質能力向上に効果的に作用しているようだ。 

(6)実務家教員などの教員配置に特徴がみられる大学

1〔その他、株立、実地調査〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 専任教員が全て実務家教員であることについて、大学は、将来的にはアカデミックな教員と半数の割合で教員配置することを理想と考えているが、歴史が浅く、また技術が日進月歩の新しい分野であるため、そこに至るまで当面時間がかかると考えている。最近では研究を行い、論文を執筆する実務家教員も出始めているようだ。
  • 実務の世界では一線級であっても、教育経験が乏しい実務家教員の教育力の向上のために、外部講師による研修を継続的に実施するなどFDに積極的に取組んでいる。
  • 同大学では、大学の評価を上げる(=入学者の増加に繋がる)には、修了者の質が最重要課題であると考え、試行錯誤をしながらも各種の取組への創意工夫が見られる。
  • すべての学生に授業評価(良い点、悪い点、改善点)の提出を義務づけることにより、授業の活性化に役立てている。
  • 競争倍率があまり高くないことについて、大学の説明では、あまり社会的な知名度のない学位であるため、受験するような者は志の高い者が多く、極端に質の悪い者は集まらない傾向があるため一定の質は確保されているとのことだが、そもそも競争的環境が生まれない程度の社会的ニーズである可能性もあり、適正規模や専門職学位課程と専門学校との差別化の問題を検討する必要があるのではないか。
  • また、これまでは特殊な分野として一定数の学生の志願者があったが、今後、他大学にも同様の研究科、専攻の設置が進むと、入学者の質の確保が課題となる可能性がある。

【学生面談の主な意見】

  • 世界でも他に類を見ない特徴のある大学のため、留学でこの大学に来ている。
  • 学部では概論を学び、大学院では社会で役立つ実践的な内容を学んでいる。
  • 授業毎に評価シートを提出することになっており、大学に対する意見はいつでも伝えることが可能な環境である。
  • 期待した以上のものを得ている。他の大学では取り上げられないような意見なども、ここでは一緒に考えてくれるので、夢や希望を具体的なプランとして考えていけるので、非常にエキサイトしている。
  • 業界の発展のため、同分野を学んだ者が教える立場になることが重要であり、将来、同大学のような大学院を作りたい。
  • 最新の情報が入手できるため、修了したくないと思っている。 

(7)認証評価機関が設立されていない大学

1〔その他、私立、ヒアリング〕

【大学関係者との意見交換における委員の所見】

  • 我が国の高等教育の質の国際的通用性の観点からも、全ての専門職大学院に認証評価機関の設立が望まれるが、苦労しているのが現状である。
  • 大学が設置されて2年が経過しようとしているが、自己点検・評価の具体的な体制整備が進んでおらず、速やかな展開が望まれる。
  • 認証評価機関の設立に関しては、既存の認証評価機関に依頼する方法と、自分たちで新たに認証機関を設立する方法を並行して検討しているようであるが、自分たちで設立する場合、第三者など誰から見ても独立した外部機関であるといえる組織とする必要がある。
  • 新しい事業領域の分野であるが、業界や学協会等との連携が十分ではないため、同分野が社会に寄与するために教育したいという背景が伝わらない。
  • 専門職大学院である理由、他分野や専門学校との相違点などについて、明確な回答を得ることができなかった。

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-- 登録:平成22年11月 --