各大学のプロジェクト別取組概要及び事後評価結果(函館工業高等専門学校・八戸工業高等専門学校)

学校名

函館工業高等専門学校・八戸工業高等専門学校(共同)

プロジェクト名

函八連携による道南-青森圏の総合的ものづくり人材育成

取組代表者

小林淳哉

取組担当者

浜 克己

【事業概要】

 函館高専と八戸高専の学生が地域企業等のニーズをテーマにPBL等の授業で課題解決に取組み,両高専のOB等の企業人に直接あるいは SNSによる双方向システムで指導と評価を受ける体制を整えた。全国企業への調査から学生に必要なエンジニアリングデザイン能力のいくつかの指標を明確化し,学生に自己評価させたところ,取組みの教育効果が確認できた。両高専の退職卒業生と地域企業のマッチングデータベースも構築した。
             函八連携による道南-青森圏の総合的ものづくり人材育成

【育成する人材像(想定される就職先等)】
 ものづくりの企画から納品に至るまでの全体の流れを捉えて,自らの専門性に周辺の専門性も加味して取組んでいける技術者。さらには依頼者あるいはチーム内でのコミュニケーションをとりながら,チームを同じベクトルに向けて進めていけるリーダー技術者。(想定される就職先:独創的な技術を活用した製造業(ものづくり企業)、技術革新やものづくりの効率化等の改善を要する機械系,電気系,土木系,化学系製造業,情報産業)

【ものづくり技術者育成推進委員会における評価】

(総合評価)
目的は十分に達成された

[実施(達成)状況に関するコメント]
 函館工業高等専門学校、八戸工業高等専門学校、両高専の企業群によるバックアップ組織である函館高専地域産業協力会、八戸高専産業技術振興会との強い産学連携体制を構築され、数多くの取組が実施された。
 教育面では市場を意識できる技術者を目指しマーケティング科目を新設し、地域の技術者を活用したオムニバス形式の授業により、多彩な内容の実践的な教育が行われた。
 これらにより、市場を意識した研究の重要性を認識させたうえ、特別研究や卒業研究で、地域企業からの課題を解決させるなど、産業界と有機的に連携した実践的なプログラムが開発された。
 両高専の教員に対する企業研修も実施され、例えば、企業はどういった人材を求めているかなどを授業に反映させるような工夫もなされた。
 また、プロジェクトの成果については、教員及び、地域企業の指導者であるマイスターの評価及び学生自身による評価を数値として把握し、さらには、大学、産業界による外部評価体制を構築し、PDCAサイクルを有効に機能させている。
 以上のことから目的は十分に達成されたと認められた。

お問合せ先

高等教育局専門教育課

-- 登録:平成24年06月 --