各大学のプロジェクト別取組概要及び事後評価結果(信州大学)

学校名

信州大学

プロジェクト名

ひと・ものづくりプロジェクト (熟練技術の伝承と『稼げる』技術者育成プログラム)

取組代表者

学長 山沢 清人(平成21年10月~)、小宮山 淳(~平成21年9月)

取組担当者

教授 小西 哉

【事業概要】

 リタイアした熟練技術者が運営する「ものづくり技術伝授事業所」に学部4年生を派遣し,大学教育に不足している実践的なものづくり技術を習得させた。「ものづくり技術伝授事業所」で「免許皆伝」となった学生を中心にして,企業技術者・大学教職員を加えた研究開発チームを編成し,社会が求める新技術・新製品を開発した.学生は講義や実験実習で学んだ内容を,社会ニーズに直結した形で,自発的に学び取ることができた。
         ひと・ものづくりプロジェクト(熟練技術者の伝承と「稼げる」技術者育成プログラム)

【育成する人材像(想定される就職先等)】
 熟練技術指導者や企業の技術者から,実践的なものづくり技術指導を受けながら学習を進め,具体的な製品開発/技術開発の経験をし,製品設計や商品化技術の現実を実践的に教わることで,「技術の目利き」ができ,社会へ出て「稼げる」技術者が育成される。想定される就職先は,製造業一般(機械/自動車/電機/素材/食品/医薬品)などである。

【ものづくり技術者育成推進委員会における評価】

(総合評価)
目的はほぼ達成された

[実施(達成)状況に関するコメント]
 熟練技術者が運営する「ものづくり技術伝授事業所」の活用や14社の企業との連携など、地域や産業界との有機的な連携がなされた。熟練技術者及び企業技術者が有するものづくりの知識やノウハウを具体的作業の中で学び、日本のものづくり現場の技術の維持と確保に資する人材育成を行うシステムが構築されたと認められる。
 また、ものづくり技術を学ぶプロセスを通じて、学生は幅広い年代と背景を有する社会人との人間関係を構築することとなり、コミュニケーション能力、ものづくりの総合的考察力、自主的な実行力などに学生が明らかな成長を実感することができたと評価するなど有効性が確認されている。
 なお、評価体制について、外部の有識者等の意見も取り入れ、それをさらなる質向上及び改善に結びつけるシステムの整備が望まれる。
 以上のことから、目的はほぼ達成されたと認められた。

お問合せ先

高等教育局専門教育課

-- 登録:平成24年06月 --