各大学のプロジェクト別取組概要及び事後評価結果(富山大学)

学校名

富山大学

プロジェクト名

製品開発体験実習による実践的ものづくり技術者育成

取組代表者

森 克徳(工学部長)
広瀬  貞樹(工学部長)(平成20年4月~)
西頭  德三(学長)  (平成21年4月~)

取組担当者

川口 清司(理工学研究部(工学)教授)

【事業概要】

 産学連携型ものづくり教育科目「製品開発体験実習」を核とするものづくり教育プログラムにより、本物を作れるものづくり力を有する即戦力の技術者を育成することを目的とする。製品開発体験実習では、学生グループと教員が企業技術者とチームを組んで、製品の構造や開発プロセスの理解、設備の見学を実施するとともに、企業の実際の技術課題の解決に取り組む。また、製品開発セミナーでは、実際の製品開発に対する考え方を学ぶ。
           製品開発体験実習による実践的ものづくり技術者育成

【育成する人材像(想定される就職先等)】
 企業において製品開発を行うためには、アイディア発想力、問題解決力、プレゼンテーション能力である「ものづくり基礎力」と製品開発プロセス、コスト、信頼性、デザインや使い易さ・安全性・社会や環境への配慮等の「ものづくり実践力」を合わせた「ものづくり力」が要求される。本プロジェクトでは上記の「ものづくり力」を「製品開発セミナー」や「製品開発体験実習」を通して育成し、ものづくり過程の全体を見渡し技術の目利きをする人材を育成する。

【ものづくり技術者育成推進委員会における評価】

(総合評価)
目的は十分に達成された

[実施(達成)状況に関するコメント]
 工学部長、工学部各学科、教務委員会、附属創造工学センター等からなる全学部的な推進体制を構築したほか、富山県、県内企業の代表からなる『とやま技術者育成協議会』を設置し、評価、アドバイス、協力の依頼などの役割を担い得る産学連携体制を構築した。
 こうした体制により、ものづくり過程の全体を見渡し技術の目利きをする人材を育成するという目標のもと、製品開発のプロセス、製品のコスト、信頼性、デザインや使い易さ・安全性・社会や環境の配慮等について企業技術者による講演を行うほか、地元企業との密接な連携のもと、実際の技術課題を実習題材として取り上げ、問題解決に取り組ませるようなプログラムを開発した。
 取組については、学生の理解度をアンケート調査により把握するなど、理解度や身についた能力を把握し、有効性を確認しながら事業を実施している。
 また、事業評価体制は、実際に担当する企業技術者と教員で構成される実施委員会による評価、『とやま技術者育成協議会』による評価、広く一般の参加を得て事業内容や結果及び改善方法について議論する製品開発シンポジウム、の3段階からなっており、これらの結果を踏まえて、事業内容の見直し、改善が積極的にできる体制となっている。
 以上のことから目的は十分に達成されたと認められた。

お問合せ先

高等教育局専門教育課

-- 登録:平成24年06月 --