平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐戦‐77
大学等名 日本女子大学
取組み名称 アジアの女性高等教育とエンパワーメント(アジアの女性高等教育機関とのネットワーク再構築と発展による連携プログラム)
取組み担当者名 久保 淑子
(取組みの概要)
 アジア諸国のなかで本学がこれまでの国際教育研究活動のなかで築いてきた女性高等教育機関との関係をもとに、女性のエンパワーメントのための教育研究ネットワークを再構築する。ネットワークを通じてアジア各国の実情に応じた女性の能力開発と自立に寄与し、人材開発と社会参画促進を目標とする。
 女性のエンパワーメントのための具体的な連携支援プログラムは、リカレント教育支援と研究者養成・専門職者養成支援の2つの連携プログラムから成る。
いずれのプログラムにおいても演習・実習・実験を集中講義で行い、講義は生涯学習センターのコンテンツ作りの蓄積と施設を利用したe‐ラーニング形式による授業プログラムを中心として、短期研修方式や研究交流方式での連携支援と、テキスト開発や研究者ネットワーク形成を図る方法によって多様な連携支援を実施する。
 リカレント教育支援プログラムは、現職教育者の再教育研修実施を中心とする。アフガニスタンやサウジアラビアの女性教育者の研修経験をもとに教育資材や教育方法の相互提供などアジア各国の女性教育事情に応じたより有効なリカレント・プログラムを共同で開発する。
 研究者養成・専門職者養成支援プログラムは、とくに食品学・栄養学、福祉・社会政策、生理分子機能、情報物理等の本学先進分野において女性研究者、女性専門職者養成支援を通して各領域でリーダーシップを発揮できる人材育成に貢献することを目標とする。ベトナム国立栄養学研究所との研究者養成連携やサウジアラビアの女性教育専門家や教育行政官の実践的研修、韓国・梨花女子大学校や中国・中華女子学院との共同研究等との研究連携を踏まえて、より相互的に指導女性の育成に貢献できるような研究支援、専門職者養成支援連携プログラムに取り組む。
(選定理由)
 この取組みは、カブール大学を通じたアフガニスタンの教育支援等を目的としたものであり、我が国を含むアジア地域の高等教育に普遍的に見られる女性リーダー人材教育の課題に対して、すでに各国の女子大との多くの交流実績を持つ申請大学の特性を活かす形で、国際連携として正面から取り組もうとする意欲的な取組みです。
 また、国際連携を多面的に展開することにより、申請大学自身の女性リーダー教育における国際的ステータスを一層高めるとともに、これまで行ってきた教育及び教育内容の充実を図ろうとしている点が評価できます。
 更には、我が国の女子大の教育水準を国際化する上で大きな効果が期待できます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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