平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐戦‐71
大学等名 芝浦工業大学
取組み名称 ハイブリッド・ツイニングプログラムの推進(大学院教育の国際化とアジアとの共生を図るプログラム)
取組み担当者名 鈴木 健二郎
(取組みの概要)
 本取組みは、本学が国外のパートナー大学と連携(ツイニング)し、修士課程と博士課程を複合(ハイブリッド)化して行う大学院国際共同教育プログラムであり、受入れ留学生に英語による教育・研究指導を施して、両大学の修士と本学の博士の学位を授与するものである。
 具体的には、我が国が今後政治・経済・産業・文化活動全般にわたって関係を強化し、共生を図るとしている東南アジア諸国における代表的工科大学をパートナー大学として、その修士1年次修了時点の大学院生を受入れて、英語による教育と研究指導を行って修士課程を修了させ、本学とパートナー大学双方が修士学位を授与した上で、さらに本学の博士課程に進学させ、同じく英語による教育と研究指導を行い博士の学位を授与したのち、各大学に帰学させるものである。学生は個別には募集せず、パートナー大学が将来の自学の教員として嘱望し、あるいは、それぞれの国の将来を担うリーダーとなる人材と認知して推薦する者の中から、書類ならびに面接によって選考し、さらに3ヶ月間の予備的指導と入学試験によって厳選し入学させるもので、あくまで大学間協定に基づいてパートナー大学と行う連携プログラムである。入学を許可した学生には、授業料免除の特典を与え、4年3ヶ月にわたる奨学金を給付する。
 本取組みは本学の基本理念『持続型地球社会の構築に貢献する』教育研究活動の一環として、大学院教育の国際化とアジアとの共生を図ることを目的として新しく発想したプログラムである。現時点では本学単独の取組みであるが、これまで注力推進してきた2003年度『特色ある大学教育支援プログラム』採択プログラム「マレーシア・ツイニング」の大学コンソーシアムの幹事校の経験を生かし、5年後を目処にオールジャパン化し、また対象国も現在のベトナム、タイ、マレーシアにインドネシア、ラオス、ミャンマーを加える計画である。
(選定理由)
 この取組みは、これまで取り組んできたツイニング・プログラムをさらに発展させることにより、大学院教育の質の向上と国際化を狙うものであり、優れた留学生と学ぶ環境を提供することでもって優れた学生の育成を期すという国際的戦略的意図をもった新たなツイニング型国際連携事業となっています。とりわけ大学院における英語による講義等の指導体制を充実し、優れた留学生とともに英語での授業や研究に従事させることにより、国際的通用性の高い人材育成を狙っているという点で評価できます。
 なお、この取組みの背景には、マレーシアとのツイニング・プログラムの幹事大学としての多くの経験が活かされており、新たな取組みではあるが、その実効性・実現性は十分に認められます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

-- 登録:平成21年以前 --