平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐戦‐45
大学等名 徳島大学
取組み名称 複数学位を与える国際連携大学院教育の創設(協定大学間ネットワークを活用したメジャー・マイナー履修制による実践的教育)
取組み担当者名 村上 理一
(取組みの概要)
 徳島大学大学院工学研究科が学術交流協定を締結している5校の外国大学大学院と連携し、既存の専攻分野を横断したメジャー・マイナー履修を可能にする国際連携大学院教育プログラムを創設する。既存の専攻分野のカリキュラムを横断的に組み直した国際連携大学院を構成するナノテクノロジー工学コース、人間情報工学コースおよび地圏環境エネルギー工学コースは、主専攻分野以外の分野の科目を体系的に履修するメジャー・マイナー履修形式を可能にする。これらのコースでは、大学院レベルの最先端研究現場を高度実習用に活用して学生に幅広い知識を身につけさせ、高い課題探求能力と課題解決能力を持つ創造性に優れた人材を養成する。
 外国連携大学は、ハルピン工業大学(中国)、オークランド大学(ニュージーランド)、慶北大学校(韓国)、フロリダアトランティック大学(アメリカ)およびツールーズ工科大学(フランス)であり、大学院レベルの教育研究で複数学位を与えるジョイントディグリー制を導入した国際連携大学院教育プログラムを実施する。本取組みでは徳島大学の学生を外国連携大学に派遣し、同時に外国連携大学の学生を本学に受け入れる。この取組みによって高度で学際的な科学技術を創生し、萌芽的な研究に果敢に挑戦できる人材、国際コミュニケーション力を持ちグローバルに活躍できる人材を養成する。
 外国連携大学と大学院レベルの国際的な教育プログラムを共同して構築・実行するために、教員の派遣及び受け入れを相互に行い大学院レベルの教育の国際化および共通化の促進を図る。また、国内外の企業との間で単位認定を可能にする産学協同教育プログラムを外国連携大学と共同して開発・実施し、企業センスと企業における新規な研究開発にも挑戦できる高度な技術者・研究者を育成する。これによって学生の多様なキャリアパスの形成に寄与するとともに社会人に再教育の場を提供する。
(選定理由)
 本取組みは、申請大学と海外5大学との間において、国際連携カリキュラムを開発・実施するものであるが、なかでもメジャー・マイナー制度を活用した「ジョイントディグリー」と同時に「現地企業における産学協同教育プログラム」を開発・実施するという大変野心的で意欲的な取組みであり、その成果に大いに期待するものです。申請大学では、連携大学から受け入れた学生に対し、工学(博士)をジョイントディグリーで授与した実績や国内企業との協同教育プログラムの実績などがあり、とりわけ産学協同教育プログラムについては、その具体的開発過程、方法等が他の大学にとって、大いに参考となるものと期待するものです。そうした経験等をもとに計画された取組みであり、実現性の高いものと評価できます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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