平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐戦‐40
大学等名 鳥取大学
取組み名称 持続性ある生存環境に向けての国際人養成(沙漠化防止海外実践教育カリキュラム)
取組み担当者名 岩崎 正美
(取組みの概要)
 本取組みの目的は、沙漠化が進行しつつある乾燥地を有する海外に教育拠点を設置し、全学的な実施体制の下に、海外の教育研究機関と連携しながら、講義とフィールドワークを融合させた教育実践カリキュラムを実施することにより国際的に活躍できる人材を育成することである。
 教育拠点として、典型的な乾燥地であるメキシコ西部ラパスにある南バハカリフォルニア自治大学(UABCS)及びメキシコ北西部生物学研究センター(CIBNOR)を選定した。また、協力機関として、アメリカ・カリフォルニア大学デービス校(UCD)、米国・農務省サリニティラボ(USSL)、中国・新疆農業大学、中国・東北農業大学、及び韓国・海洋大学校を選定した。これらの機関は、本学の学術交流協定校を中心に、砂漠化研究及び本取組みへの貢献の可能性など、従来の本学との教育研究における交流実績を考慮して選定した。
 本取組みの授業科目(18単位)は、大学教育総合センターに全学共通科目の高年次実践科目として開設する。派遣学生は、TOEIC(トーイック)及びGPAの成績を考慮して選抜する。現地での教育期間は、3年次後期の3ヶ月とし、派遣終了時に現地と本学において、成果報告会を実施し、内部評価及び外部評価の指標の一つとする。なお、現地での授業は、英語、スペイン語で実施するため、派遣前の2年半は本学で実施している学生対象の「Multilingual 特別教育」において、英語とスペイン語の能力の向上を図る。なお、選抜した派遣学生には財政的支援を行う。
 専門教育及び語学教育に関する講義は、現地教員と本学からの派遣教員及び協力機関からの招聘教員が担当し、現地実習と現地調査は、主に本学からの派遣教員と現地教員が担当する。
(選定理由)
 この取組みは、世界的な環境問題である「砂漠化防止」に長年取り組んでいる申請大学が、海外の教育研究機関と連携しながら、講義とフィールドワークを融合させた教育を実践しようとするもので、申請大学の教育理念である「知と実践の融合」を具現化しようとする魅力ある取組みです。
 計画内容等においても、連携大学等とは、学術協定に基づく交流実績が多数あり、円滑な実施が期待できることや、現地実習期間中に申請大学教員又は連携大学教員との合同による授業が複数企画されているなど、学生の履修に配慮した取組みとなっている点が評価できます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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