平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐戦‐35
大学等名 大阪大学
取組み名称 融合科学を国際的視野で先導する人材の育成
取組み担当者名 西尾 章治郎
(取組みの概要)
 情報科学技術は、WWW技術一つをとっても、サイエンスの加速度的なグローバル化の進展を支える基盤として大きく貢献している。本取組みでは、人的リソースの側面から世界各国の研究者や技術者を強いリーダーシップで纏めあげ、グローバルな視点で21世紀の科学技術の進展に大きく貢献できる優秀な人材を育成する教育プログラムを国際連携により整備することを目指す。
 特に、生命科学等の異分野と情報科学技術の融合、さらには情報科学技術分野内での技術指向と論理指向との融合を図る教育プログラムを策定し、融合科学を国際的視野で先導できる人材を育成する。
 フェーズ1では、従来、教育研究に関する密な連携活動の実績を有する米国カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)と連携し、双方で単位互換制度や遠隔講義システムの整備を企画・推進することにより、国際連携教育プログラム策定を推進する。UCSDは、該当分野で本研究科に比べてより実践的かつ実際的な技術指向型の豊富な教育プログラムを有し、逆に本研究科の教育プログラムは、より論理的思考育成を重視する研究指向面で充実している。一方で、双方とも生命科学との融合領域を重視している共通点を有し、本取組みの対象校として最適である。
 フェーズ2として、同プログラムをさらに発展させ、オーストラリアのモナッシュ大学や台湾NCHCなど複数の大学・研究教育機関と連携し、育成体制および連携基盤をより国際性の高いものに拡充する。
 特に、本取組みの最終フェーズでは、国際共同研究の推進の場で学生をOJTで研修させることを企画している。この実践研修は、本取組みの国際競争力を有する人材育成貢献への実証の場として有効であると同時に、ここで抽出した課題および得られた知見をフィードバックし、より高度な国際的人材育成ネットワークの構築が可能となり、高等教育の国際的通用性・共通性の向上に大きく寄与するものと確信する。
(選定理由)
 この取組みは、生命科学等と情報科学技術との融合など、融合科学を国際的視野で先導できる人材の育成を目的とし、フェーズ1として連携活動の実績のあるカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)との間に国際連携教育プログラムを策定し、推進するものである。また、フェーズ2としてモナシュ大学等との連携を計画している。
 これらの連携大学とは、これまでにも複数の共同研究開発プロジェクトの実施や米国科学財団の支援を受けUCSDが行う人材育成プログラムに積極的に協力するなど十分な連携の実績があることや、さらに社会のニーズ等を把握するため、共同教育ネットワークの形成を計画するなど、国際的な競争力を高める観点から、多面的な検討が行われている点が評価できます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

-- 登録:平成21年以前 --