平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐戦‐11
大学等名 東京医科歯科大学
取組み名称 医療グローバル化時代の教育アライアンス
取組み担当者名 高野 健人
(取組みの概要)
 我が国は世界有数の医療の水準をほこるが、医療システムにかかわる学術的な知識や技術は国際的に共有されていない。本取組みは、本学の医学教育および研究の国際連携実績をふまえ、学生と教員の派遣および諸外国の若手リーダーの受け入れを推進し、国境を越えて医学・医療教育を提供するための教材の開発と、国際教育連携のアライアンス構築を目指すものである。国連の専門機関であり医学領域の国際的な教育に重要な役割を果たしている、世界保健機関(WHO)との連携を高等教育に組み込むことが本取組みの特色である。マルチメディアを活用したモジュール教材の開発を行い、WHOならびに医学教育の拠点となる大学等と本学との有機的連携を実現するアライアンスを構築する。医療提供の国際的な主導権争いがすでに始まっている。本取組みは、医学・医療教育の国際化のみならず、国際的リーダーシップを発揮できる我が国の医療の育成にも貢献するものである。
 本取組みでは、以下の事業を実施し、医療システムに関わる教育の国際的流動性を高め、海外の大学等との連携を強化することにより、我が国のみならず諸外国の医療システム構築に関わることができる優れた人材の育成を戦略的に図り、医学教育の国際化を促進することを目的とする。
 ア.大学院学生と教員の海外の大学等への派遣と複数学位取得
 イ.大学院学生と教員の海外の大学等への派遣による現地教育指導
 ウ.大学院学生の国際機関への派遣と海外でのインターンシップ
 エ.海外の大学等からの学生の受入れとリーダーシップ教育
 オ.医療システム国際連携教育モジュール教材開発
 カ.医療システム教育国際連携アライアンスの創設
(選定理由)
 この取組みは、我が国において、医療水準の高さに比して医療システムに係る学術的な知識や技術を国際的に駆使できる人材が不足している状況に鑑み、ここに焦点を当てて、問題状況の改善を図ろうとする意欲的なものです。その実施にあたっては、8大学・機関との提携をもとに、医学・医療国際アライアンスというコンセプトで戦略性を持たせており、その下で、複数学位取得、現地教育指導、海外でのインターンシップ、リーダーシップ教育、教材開発などさまざまな人材養成システムを通じて、医学・医療教育の国際化、国際的なリーダーシップが発揮できる医療研究の推進、国際競争力のある医療産業の育成など内外への波及効果も大きく、その点で高く評価できるものです。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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