平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(戦略的国際連携支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐戦‐4
大学等名 東北大学
取組み名称 日欧・日中次世代指導者育成共同教育実践(先端理工学分野高等教育のグローバルな展開)
取組み担当者名 大西 仁
(取組みの概要)
 社会・経済のグローバル化の進展とともに世界の高等教育における国際的な流動性が高まる中、我が国大学も「教育内容」と「学位」に関する国際的通用性・共通性と高度な教育の海外への提供が求められており、また世界のアカデミック・コミュニティーの一員としての国を越えた協力の必要性も高まっている。本件取組みは、政治、経済にとどまらず学術面でも統合をすすめているEU諸国と21世紀に大きな躍進が期待される中国における主要高等教育機関をターゲットとし、当面、フランスにおいて次世代の指導者を育成する高度な教育を実施しているグランゼコールであるエコールセントラルと国立応用科学院リヨン校、そして中国の重点大学のなかでもトップレベルにある清華大学との間で、共同カリキュラムの策定、単位相互認定、学位の共同認定(ダブルディグリー)等の基盤を確立し、特に国際的に本学が高く評価されている理工学分野における次世代の指導者育成のための共同教育を実施することを目的とする。また、この取組みを推進するために、フランス及び中国に本学のブランチオフィスを設置し、本学について教育内容を含む総合的な広報を現地で実施するとともに、入学手続きや選考のための面接を実施する等のアドミッション機能を持たせ、さらに、学位認定のための先方との合同審査等を行えるよう体制を整える。
 将来的には、現在の協定校にとどまらず、EU諸国の主要な高等教育機関及び中国のその他の主要大学にも範囲を広げ、特にEU諸国においては本学がエラスムス計画やソクラテス計画等の事業の準加盟の地位を獲得し、より広範な学生交流を実施していくことを目指すものであり、今回の取組みはその最初の足がかりを築くためのものである。
(選定理由)
 この取組みは、日欧と日中の二つの国際連携、即ち、前者では、政治、経済にとどまらず学術面でも統合をすすめているEU諸国の中からフランスにおいて次世代の指導者を育成しているグランゼコールであるエコールセントラル、後者では中国における高等教育機関のなかでもトップレベルにある清華大学をターゲットとし、共同カリキュラムの策定、学位の共同認定等を通して、国際的に活躍するリーダーを教育するという高い視点と、その実績に裏付けられた計画は高く評価され、その成果が期待されるところです。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

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(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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