平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐海‐19

大学等名 横浜国立大学
取組み名称 イノベーションを指向した工学系大学院教育
取組み担当者名 白鳥 正樹
(取組みの概要)
 科学技術の成果を技術革新に結びつけて、持続的な経済発展を実現することは、科学技術創造立国を標榜する我が国にとって喫緊の課題である。既に、我が国においても、MOT(技術マネジメント)に係る大学院教育への取組が進められているが、これだけでは十分ではなく、工学系の大学院教育の中にイノベーションの要素を適切に位置づけることが肝要である。このため、技術革新を旗印に実施されている米英の大学院教育を調査し、工学の体系的知識と経営学の知識を合わせ持ち、産官学で幅広く活躍できる技術革新の担い手となり得る工学系人材の育成プログラムを開発する。米国では、ダブルメジャーや複眼的な思考のできる人材養成という観点から、プロフェッショナル・サイエンス・マスターの教育プログラムを、英国では、企業との連携の下に実践的な研究開発能力を育成するという観点からエンジニアリング・ドクターの制度を視察する。
(選定理由)
 この取組みは、工学系の技術革新を担える人材を育成するための「実践的な修士・博士課程教育」のあり方を模索し、さらに大学自らが標榜している「学生の視点からの教育改革」を目指し、アメリカやイギリスの先進事例について十分に調査研究したうえで、適切な大学を選択し、教員を派遣して研修させるものです。とりわけアメリカの大学院では博士課程前期における体系的な学びを支えるカリキュラムを学び、イギリスでは博士課程後期段階におけるインターンシップ導入の効果とその方法を学ぶ、という狙いを明確に持たせた派遣を計画している点が、帰国後の教育内容・方法の改善に結びつく優れた計画であると評価できます。
またこの取組みの成果は他の多くの大学における工学分野における技術革新を担える人材育成教育にインパクトを与えるものと期待されます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

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