平成17年度大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)選定取組みの概要及び選定理由

整理番号 17‐海‐1
大学等名 北海道大学
取組み名称 動物を犠牲にしない獣医臨床教育法の先進化
取組み担当者名 奥村 正裕
(取組みの概要)
 大学の役割は知識・技術の創造拠点になるだけでなく、高度職業人を育成するための中核人材養成拠点となることである。グローバル化する社会において人と動物が共存するためには、幅広い知識・技術・倫理観を持った獣医師・獣医学者の養成が不可欠である。本取組みでは、我が国の獣医臨床教育の高度化を、生きた動物を可能な限り用いない教育手法の開発・導入によって達成することを目標とする。そのため、臨床教育に用いる非生体教材の検討・開発、視聴覚教育コンテンツの開発・蓄積等を、当該各分野において先進的な欧米の教育・研究機関と情報を交換し、さらには本学大学院獣医学研究科、人獣共通感染症リサーチセンターおよび創成科学共同研究機構と共同で獣医臨床教育支援体制を構築する。本取組みの結果、国際標準に合致した、我が国独自の獣医臨床教育モデルを提示できるものと期待される。
(選定理由)
 本取組みは、動物を犠牲にしない教育方法等の開発という先進化の意図もあり、時代の要請に応える、社会性のある課題であり、さらに国際標準に適合する獣医臨床教育のモデルカリキュラム・教材を開発するという国際性にも富んだもので、欧米先進大学における試みから学ぶ必要性も高く、その成果は他の大学の参考となるものと期待できます。また、それぞれ各国・各大学で何を学ぶか、なぜその大学なのかも明確な根拠をもって説明されており、効果的な取組みとして期待できます。
 さらに本取組みにおいては、帰国後の取組みとして具体的に大学院獣医学研究科全体として専門委員会の計画に基づいて「教育手法の改善」に直結する成果の活用が行われることになっているなど、教育方法や内容の改善に資する総合的・組織的な取組みであると評価できます。

お問合せ先

文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室

電話番号:03‐5253‐4111 内線:2620、2625

(文部科学省高等教育局学生支援課国際交流企画室)

-- 登録:平成21年以前 --