大学病院は、教育・研究・診療・地域貢献の各機能を一体で担っていますが、特に、我が国の「未来の医療」を担う医療人材の教育について、例えば医学部の課程における臨床実習の場となるなど、大学の附属施設という他の医療機関にはない固有の機能として重要な役割を果たしています。
例えば、中長期的かつマクロに見れば、医師需要は減少局面に入ることが見込まれますが、現時点で、医師の地域・診療科偏在の解消には至っていないなど、社会ニーズに対応した医療人材を養成するための教育プログラムの充実が必要だと考えられます。
また、医療の高度化・複雑化によって、最先端の医療設備の活用能力を含め、医療人材が習得すべき知識・技能は益々増加していることなど、大学病院などの医療現場を中心としたより実践的な医療人材養成の推進が必要だと考えられています。
その一方で、各大学病院においては、医療設備をはじめとしたインフラに対する十分な投資ができず、老朽化や機能の陳腐化が進み、大学病院として担うべき役割・機能を十分に果たすことが困難な状況に陥りつつあることが懸念されています。
本事業では、各大学病院の置かれる実情等を踏まえた医療人材養成機能の充実を図るため、教育・研究に供する高度な機能を持つ最先端医療設備の整備を支援し、我が国の「未来の医療」を担う高度医療人材の養成に貢献することを目的としています。
大学病院支援室病院第二係
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