「がんプロフェッショナル養成推進委員会」所見

平成29年5月23日

「がんプロフェッショナル養成推進委員会」所見

○ このたび、本委員会は「多様な新ニーズに対応する『がん専門医療人(がんプロフェッショナル)』養成プラン」について、本年4月に申請のあった13件の事業のうち、事業の構想(事業の全体構想、教育プログラム・コースの優秀性)及び事業の実現可能性(事業の運営体制、事業継続・普及の具体性)等について審査を行い、特に優れた11件の取組を選定しました。
 これらの事業が計画どおりに実行されれば、本補助事業の趣旨に沿った優れた人材が多数輩出され、我が国におけるがん医療の一層の推進につながるものと期待します。

○ 選定された各大学には、以下の点にも配慮した上で、事業計画が着実に実施されることを要望します。
1 本事業は各大学の連携の下で実施するものであることを踏まえ、一部の大学が主体となって実施するのではなく、事業責任者のリーダーシップの下、事業における各大学の役割や責任体制を明確化し、連携大学すべてが一体となって事業を推進すること。また、事業期間終了後も各大学において、長期的な展望に基づく具体的な事業継続の方針・考え方について検討し、自立化した事業体制を構築すること。
2 厳格な事業の進捗管理の下、自己点検・評価や患者等を含む外部評価を実施し、事業の不断の見直しを行いつつ、がん医療の新たなニーズに対応できる優れた人材を養成する体系的な教育プログラムを展開すること。その際、履修する学生や医療従事者等のキャリアパス形成に資するものとすること。また、客観的なアウトプットやアウトカムを年度ごとに明確にすること。
3 成果や効果は可能な限り可視化した上で、地域や社会に対して分かりやすく情報発信すること。また、他大学の参考となるよう、特色ある先進的な取組やモデルとなる取組について、実現するためのノウハウ、留意点等も含めて積極的に情報発信するなど、成果等の普及・展開に努めること。

○ 今回、残念ながら選定にいたらなかった2件も優れた事業や特色ある事業と考えられました。選定されなかった各大学においては、本委員会から、申請いただいた事業に対する所見をお伝えしますので参考にしていただくとともに、今後も地域・社会からの多様なニーズに応える特色ある人材養成に取り組んでいただくことを強く期待しています。


がんプロフェッショナル養成推進委員会
委員長 今井 浩三

お問合せ先

高等教育局医学教育課