全国的にクマ被害が発生していることを踏まえ、政府において「クマ被害対策施策パッケージ」をとりまとめたので、学校及び登下校の安全確保への対策の検討や注意喚起等の参考にしてください。
事務連絡
令和7年11月17日
各都道府県・指定都市教育委員会学校安全主管課
各都道府県私立学校主管部課
附属学校を置く各国公立大学法人担当課
構造改革特別区域法第12条第1項の認定を受けた
各地方公共団体の学校設置会社担当課 御中
各文部科学大臣所轄学校法人担当課
各国公私立高等専門学校担当課
各都道府県教育委員会専修学校主管課
各都道府県専修学校主管課
専修学校を置く各国立大学法人担当課
厚生労働省医政局医療経営支援課
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課
文部科学省総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
「クマ被害対策パッケージ」のとりまとめについて
この度、クマによる死者数が過去最多を大幅に更新し、国民の安全・安心を脅かす深刻な事態となっていることを踏まえ、今月14日「クマ被害対策等に関する関係閣僚会議」において、政府の「クマ被害対策パッケージ」が別添のとおりとりまとめられましたところ、特に教育委員会及び学校において参考としていただきたい点について下記のとおり整理しましたので、送付します。
このことについて、各都道府県・指定都市教育委員会においては所管の学校(専修学校を含む。以下同じ。)及び域内の市区町村教育委員会に対し、各都道府県私立学校主管部課においては所轄の学校法人及び学校に対し、附属学校を置く各国公立大学法人担当課においては所管の附属学校に対し、構造改革特別区域法第12条第1項の認定を受けた各地方公共団体の学校設置会社担当課においては所轄の学校設置会社及び学校に対し、各文部科学大臣所轄学校法人担当課においてはその設置する学校に対し、厚生労働省の専修学校主管課においては所管の専修学校に対して、それぞれ周知いただくようお願いします。
周知に際しては、全ての学校に一律に周知するのではなく、その周知先を適切にご判断いただくとともに、各学校において留意が必要な点を整理するなど、効率的・効果的な周知を行っていただくようお願いします。
記
1 学校及び登下校時の安全確保に関する取組の周知等について
文部科学省においては、「クマの出没に対する学校及び登下校の安全確保について」(令和7年10月30日付)事務連絡の発出や、都道府県等教育委員会向け緊急連絡会の開催(同年11月6日)を通じて、クマの出没時における児童生徒の安全確保に関し、通学路の点検・変更等の安全対策の実施や、各地域の実情に応じた学校の危機管理マニュアルの改訂等について、環境省作成の「クマ類の出没対応マニュアル-改定版-」や、クマの生息地域を有する教育委員会の取組事例を交えて周知したところです。
また、警察庁においても「熊の出没による人身被害防止のための対応について(通達)」(令和7年10月24日付)を発出し、クマの出没時における警察と学校関係者が連携して、児童生徒の安全確保等を図ることとしています。
各教育委員会及び学校におかれては、改めて当該事務連絡や緊急連絡会の内容を踏まえ、クマの出没時に迅速かつ的確に対応できるよう、鳥獣行政担当部局や警察等の関係機関と連携し、地域の実情に応じた対応の検討・体制整備に努めるようお願いします。
2 学校における安全対策の強化について
文部科学省においては、以下の事業を通じて学校における安全対策の取組を支援しています。これらの事業については、クマ出没への備えを含めた対応が可能ですので、必要に応じて、次年度以降事業の活用について検討をお願いします。
なお、下記も含め、クマ出没に対して学校安全に関する今年度の事業内容の変更を検討する場合については個別に相談してください。
(1)文部科学省の「学校安全総合支援事業」において、各学校の危機管理マニュアルを見直すための専門家等の派遣を支援
(2)文部科学省の「学校安全教室推進事業」において、都道府県等が実施する教職員等に対するクマ出没時対応も含めた研修の実施を支援
(3)文部科学省の「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」において、登下校見守りボランティアの活動にあたってクマ対応に必要となる消耗品(例:クマ鈴、クマ用ベル、ホイッスル等)を支援※現在11月20日(木)〆切で執行見込額調査において増額、減額申請受付中。
(別添1)
「クマ被害対策パッケージ(概要)」
(別添2)
「クマ被害対策パッケージ」
(参考)
令和7年10月24日警察庁
「熊の出没による人身被害防止のための対応について(通達)」(※警察庁ホームページが別ウィンドウで開きます)
安全教育推進室
電話:03-6734-2670,2695