令和8年度宇宙航空科学技術推進委託費の採択課題の決定について

令和8年9月30日

文部科学省では、令和8年度宇宙航空科学技術推進委託費について、公募及び所要の審査を経て採択課題を決定しましたので、お知らせいたします。

 宇宙航空科学技術推進委託費は宇宙航空分野における新たな可能性の開拓や裾野拡大を目的としています。令和8年度は、令和5年6月に決定された宇宙基本計画に基づき、宇宙工学分野に係る高度な知識と技術を身に付けた技術者や研究者を目指す人材や、主に宇宙工学やAI以外の分野(建築学、医学、生命科学、服飾学、社会科学、法政策、デザイン、哲学・倫理学、ビジネスなど)を専門的に学び、新たな視点から将来の宇宙開発や我が国のプレゼンス強化に寄与する人材の育成、また、高校生や高等専門学校生を対象とした宇宙分野における人材の育成を推進します。
 加えて、令和7年2月の宇宙開発利用部会国際宇宙ステーション・国際宇宙探査小委員会において公表された「我が国の地球低軌道活動の充実・強化に向けた取組の方向性」に基づき、専門性の高い地球低軌道利用の価値やその仕組みを新規・潜在ユーザーに伝える研究開発マネジメント人材、事業開発人材の育成を推進します。
 また、航空分野においては、令和4年7月に文部科学省がとりまとめた「航空科学技術分野に関する研究開発ビジョン」等に基づき、特に近年枯渇する、次世代人材のための実験環境の整備拡充を行い、航空分野の実験を担える人材の継続的輩出や、航空機産業を下支えする航空科学技術の開発を推進します。

1. 公募プログラムの概要

(1) 宇宙人材育成プログラム

宇宙専門人材育成

 宇宙工学分野への基礎知識を既に持ち、座学に加え、模擬衛星やロケット、気球等の開発・打ち上げや、衛星データの活用など、実践的な取り組みを経験することで、宇宙工学分野に係る高度な知識と技術を身に付けた研究者や技術者等を目指す人材(大学院生、大学生、高等専門学校生等)を、事業期間内で、十数人程度育成することを推進する。

新規分野開拓人材育成

 将来、人間が月や火星で長期滞在するときに必要となってくる衣食住環境やインフラなどについて、主に宇宙工学やAI以外の分野(建築学、医学、生命科学、服飾学、社会科学、法政策、デザイン、哲学・倫理学、ビジネスなど)を専門的に学び、新たな視点から将来の宇宙開発や我が国のプレゼンス強化に寄与する人材(大学院生、大学生、高等専門学校生等)を年間十数人程度の規模で育成できる基盤の構築・強化を推進する。

次世代人材育成

 高校生や高等専門学校生を対象に、年間数十人程度の規模で、模擬衛星やロケット、気球等の打ち上げ、無重力体験などの実践的な体験(シミュレーションやデータ解析は除く)や、宇宙への興味・関心を深める活動を提供できる基盤の構築・強化を推進する。

地球低軌道インターフェース人材育成

 地球低軌道活動では、2030年の国際宇宙ステーション(ISS)の退役が予定されており、それまでの現行ISS「きぼう」日本実験棟の効果的運用と成果創出・最大化とともに、ポストISSでは民間商業宇宙ステーションの活用が想定されている。
 我が国の地球低軌道活動の持続的・安定的確保のためには、地球低軌道活動の充実・強化が重要であり、特に非宇宙分野の民間事業者による地球低軌道利用の拡大(半導体やライフサイエンスなどの出口分野など)が求められている。
 そういった非宇宙分野における地球低軌道活動の利用を促進するため、技術的知見を要し、専門性の高い地球低軌道利用の価値やその仕組みを、新規・潜在ユーザーに伝え、具体的な研究・事業活動の準備・実施をコーディネートするユーザーインテグレーション人材(地球低軌道利用のインターフェース人材と呼ぶ)が必要であり、民間企業や大学・高等専門学校生を対象とし、年間十数人程度育成する。

(2) 航空実験基盤拡充プログラム

 一層の成長が見込まれる世界の航空機産業において我が国の国際競争力を強化する観点から、航空機産業を下支えする航空科学技術のうち、特に近年枯渇する、次世代人材のための実験環境の整備拡充を行うことで、航空分野の実験を担える人材(大学院生、大学生、高等専門学校生等)の継続的輩出につなげる。

(3) 革新的航空科学技術創出プログラム

 多種多様な次世代の航空機等における安全性、信頼性、環境適合性及び経済性の向上や新たな可能性開拓を目指し、実用化を見据えた技術の開発・高度化や異分野連携も活用した革新技術の創出等に取り組む。

2. 決定までの経緯等

公募実施期間:令和8年2月16日~令和8年4月13日

提案件数:24件(宇宙人材育成プログラム:17件(宇宙専門人材育成:7件、新規分野開拓人材育成:5件、次世代人材育成:2件、地球低軌道インターフェース人材育成:3件)、航空実験基盤拡充プログラム:5件、革新的航空科学技術創出プログラム:2件)

3. 決定した採択課題等

外部有識者(別紙1)から構成される審査評価会での審査結果を踏まえ、採択課題(別紙2)を決定しました。

(別紙1)令和8年度宇宙航空科学技術推進委託費 審査評価会 構成員

(別紙2)令和8年度宇宙航空科学技術推進委託費 採択課題

お問合せ先

研究開発局宇宙開発利用課 宇宙航空科学技術推進委託費事務局

電話番号:03-5253-4111(内線4151)