(1)「京」のシステム構成は、早期に10ペタフロップス級を達成するというプロジェクトの目標に鑑みて、より適切なシステム構成に変更し、弾力的に計画を推進してきたものと考えています。
(2)当初「京」のシステム構成については、概念設計の結果を踏まえ、技術的により高度である複合システムに挑戦をすることとし、平成19年6月の科学技術・学術審議会及び同年9月の総合科学技術会議でも妥当との評価を得ました。その際の同会議の評価においては「海外の動向にも常に注視しつつ、世界最先端・最高性能を達成するという本プロジェクトの目標に鑑み、計画の弾力的な推進に配慮すべきである。」との指摘があり、その後のシステム構成の変更はこの指摘に沿ったものです。
(3)その後、平成21年4月、科学技術・学術審議会の評価において、1)複合システムとして十分な性能を持つ設計ができておらず、また、2)米国の計画が加速するなどの状況変化があり、このまま複合システムの開発を続けるとシステムの完成が遅れ、プロジェクトの当初の目標が達成できないおそれが指摘されました。
同審議会の指示により、理研において「京」のシステム構成の再検討を行っていたところ、同年5月にNECが経営環境の悪化等を理由に製造段階への不参加を表明しました。これを受けて、理研において、スカラ部のみのシステム構成案を作成し、平成21年7月、このシステム構成案でプロジェクトの目標が達成可能であること等の同審議会の評価を得て、システム構成を変更しました。
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-- 登録:平成24年09月 --