地震調査研究推進本部地震調査委員会では、活断層で発生する地震や海溝型地震を対象に、地震発生可能性の長期評価を公表しています。今回、日本海中南部(近畿地域・北陸地域北方沖)の海域活断層の長期評価を公表しました。
地震調査委員会では、海域活断層で発生する地震を対象に順次長期評価を進めていましたが、令和6年(2024年)1月1日に石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生したことを受けて、令和6年(2024 年)8月に「日本海側の海域活断層の長期評価ー兵庫県北方沖~新潟県上越地方沖-(令和6年8月版)」を公表しました。令和6年8月版では、海域活断層の位置、長さ、形状及びそこで発生する地震の規模等についての評価を公表していましたが、地震発生確率の評価は行っていませんでした。
今回、地震の発生確率を含めた長期評価を実施するにあたり、地質構造の特徴等の違いから、近畿地域北方沖から北陸地域北方沖を評価対象海域とし、この海域を「日本海中南部」として地震発生確率の評価を含めた長期評価をとりまとめました。
研究開発局地震火山防災研究課