近年、優れた頭脳の獲得競争が激化してきている中で、我が国が科学技術の力で世界をリードしていくためには、優秀な人材のグローバルな流動の「環」の中に位置づけられ、世界中から人材が集まる開かれた研究拠点をつくっていく必要があります。
このような問題意識の下、平成19年度に文部科学省が開始した事業が「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」です。本事業は、高いレベルの研究者を中核とした世界トップレベルの研究拠点の形成を目指す構想に対して政府が集中的な支援を行うことにより、システム改革の導入等の自主的な取り組みを促し、世界から第一線の研究者が集まる、優れた研究環境と高い研究水準を誇る「目に見える拠点」の形成を目指しています。
本事業では、研究拠点に「世界最高レベルの研究水準」、「融合領域の創出」、および「国際的な研究環境の実現」、「研究組織の改革」の4つの要件を求めており、こうした目標を達成するため、大学の学長、学長経験者、ノーベル賞受賞者、産業界、そして著名外国人有識者を含む世界トップレベル研究拠点プログラム委員会において、採択時の審査及び毎年度のフォローアップ(進捗状況の評価)を行っています。
近年、我が国の科学技術政策の方向性が変化してきていることや、プログラム委員会等における議論を踏まえて、令和2年12月に新たなミッションを策定しました。新ミッションでは、従来の4つのミッションを高度化するとともに、高等教育と連動した若手研究者の人材育成や、拠点形成11年目以降の持続可能性の確保といった「次代を先導する価値創造」を新たに加えました。
※WPIでは、拠点の研究成果やイベント情報、リクルート情報等をより積極的に発信するため、WPI公式Facebookページを運用しています。
東北大学 材料科学高等研究所(AIMR)(※AIMRホームページへリンク)
東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)(※Kavli IPMUホームページへリンク)
京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)(※iCeMSホームページへリンク)
大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(IFReC)(※IFReCホームページへリンク)
物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)(※MANAホームページへリンク)
九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)(※I2CNERホームページへリンク)
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)(※IIISホームページへリンク)
東京工業大学 地球生命研究所(ELSI)(※ELSIホームページへリンク)
名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)(※ITbMホームページへリンク)
東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)(※IRCNホームページへリンク)
金沢大学 ナノ生命科学研究所(NanoLSI)(※NanoLSIホームページへリンク)
北海道大学 化学反応創成研究拠点(ICReDD)(※ICReDDホームページへリンク)
京都大学 ヒト生物学高等研究拠点(ASHBi)(※ASHBiホームページへリンク)
高エネルギー加速器研究機構 量子場計測システム国際拠点(QUP)(※QUPホームページへリンク)
国際研究拠点形成支援係
電話番号:(代表)03-5253-4111、(内線)4244、4388