委員会(第1回)議事概要

1.日時

 平成19年2月27日(火曜日)10時~12時20分

2.場所

 三菱ビル 9階 科学技術政策研究所会議室

3.出席者

委員

 井村委員長、飯吉委員、石田委員、黒川委員、末松委員、戸塚委員、野依委員

事務局

 (大臣官房)結城事務次官、倉持政策評価審議官、田中大臣官房政策課長
 (科学技術・学術政策局)森口局長、袴着次長、戸渡政策課長、生川計画官
 (振興局)川上振興企画課長

4.議題

  • (1)世界トップレベル研究拠点プログラム公募要領について
  • (2)世界トップレベル研究拠点プログラム審査要領について
  • (3)その他

5.配付資料

  • 資料1 世界トップレベル研究拠点プログラム委員会委員リスト
  • 資料2 世界トップレベル研究拠点プログラム委員会今後のスケジュール(案)
  • 資料3 世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム公募要領(案)
  • 資料4 世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム審査要領(案)
  • 資料5 委員ご日程確認票(机上配付)
  • 参考資料1 世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム
  • 参考資料2 関連する主な閣議決定等
  • 参考資料3 世界トップレベルの研究拠点づくりについて(平成18年12月25日 第62回総合科学技術会議資料)
  • 参考資料4 公募要領・英訳暫定版

6.議事概要

 世界トップレベル研究拠点プログラム公募要領について、次の意見が委員よりあった。

総論

  • どのような拠点を目指すかのヴィジョンを示す必要がある。
  • 目指すべき拠点のイメージとして外国の例があっても良いのではないか。
  • 拠点ごとに特徴を持たせるべきで、一律のモデル化は危険。
  • リーダーのヴィジョンを審査することが重要。
  • 研究に若手の参加が重要。
  • 応募機関に、このプログラムの趣旨(あくまでも拠点形成を目指すものであり、通常の研究費のためのプログラムとは違う。)を徹底する必要がある。

対象機関

  • 文部科学省所管の独立行政法人に限定するのはおかしい。財団法人も入れるべき。

分野

  • 基本的な原理の探求も必要で、融合領域に限定すべきでない。
  • 分野に幅を持たせるべき。
  • 新しい分野を開拓することが必要であり、融合領域であることを強調しても良い。
  • 異分野の人が集まる空間を作ることが必要。
  • 融合領域には賛成。基礎研究から応用研究までフェーズの幅も必要。特に臨床研究。
  • 単一分野にしろ融合分野にしろ、2025年の国内外の社会に影響力があるものであることが必要。
  • 情報工学は、情報学とした方が良い。
  • 書き方の問題ではないか。番号をつけて箇条書きするから印象が悪い。
  • 原則融合という考え方は良い。「融合領域が望ましい」としてはどうか。
  • 日本が苦手な分野だが総合的なシステムを作ることが重要。(環境、食糧等)。
  • 海外から研究者を惹きつけるためには、国際的に見ても魅力あるフィールドであるべき。

研究目標

  • 拠点を作ることがプログラムの一義的な目的であり、研究達成目標を要求するのはおかしい。
  • 単に研究目標を書かせるだけでなく、目的・計画・目標を明確にさせるべき。
  • 基礎分野では予想外の発見が重要となることが多い。目標は柔軟に考えるべき。

拠点を形成する研究者

  • ホスト機関から「過半数」では、カルチャーが出来てしまう。人材は流動化すべき。
  • 主任研究者10人、総勢100人というのは、拠点の規模としては小さい。
  • 強いリーダーシップが必要。拠点長はある程度長期的に在籍することが望ましい。
  • 長期的滞在が望ましいとは思うが、結果として年齢制限に繋がることは困る。
  • 処遇をしっかりし、無理にでも最高の人材を集めることが重要。公募だけに頼るとレベルが下がる。
  • 外形的な基準は害がある。
  • 数値目標より質が重要(特に外国人研究者)。"優秀な"外国人研究者とすべき。主観的な評価(レビュー)等を活用すべし。
  • 10、15年後の処遇を担保すべきでないか。
  • 10年先の保証は難しいし、優秀な人材ならそもそも心配する必要もない。
  • 何らかの数値目標を書くことは構わないが、柔軟に対応する必要がある。

サテライト

  • サテライトはコラボレーションのイメージ。コアになる人は物理的に集まる必要がある。
  • 一律にサテライトを設けるべきとするのはおかしい。ケース・バイ・ケースで考えるべき。
  • サテライトの数が増えるとばら撒きに繋がる。せいぜい「図ることが出来る」という記述で良い。

マネージャーとプレイヤーの分離

  • マネージャーは優れた研究者である必要がある。拠点長がある程度の研究のActivityを持っていることが重要。説得力に繋がる。
  • 拠点長は研究者とし、サポートするマネージャを付ける方が良い。主従を逆にすべき。
  • マネージのための補佐をつけることは重要だが、分けることは不可。
  • マネージの必要性を考え、新機軸として打ち出したものと理解している。
  • マネージメントが重要というのはその通り。マネージを強調するという問題意識なら、「(4)運営」を「(3)拠点を構成する研究者等」の前に移してはどうか。

評価指標・手法について

  • 日本ではまだ一般的ではないが、ベンチマークという考え方は有用。
  • 拠点の意気込みを示す意味で何から書かせることは重要。
  • 評価はコンストラクティヴであるべき。外部レビューなどを活用し、Reputationを重視すべき。
  • 国際的なレビュー組織を作らせるということでよいのではないか。
  • 「世界第○(丸)位」のような書き方は良くない。PI10名程度では規模が小さく、すぐにTOPにはなれない。書き方に工夫がいる。

マッチングの考え方

  • 競争的資金、間接経費も含み同程度以上とのことであれば、問題はない。

お問合せ先

科学技術・学術政策局計画官付

(科学技術・学術政策局計画官付)

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