別冊1 平成11年度科学技術振興調整費の具体的運用及び課題選定について

平成11年4月8日
 科学技術会議政策委員会

 平成11年度科学技術振興調整費の具体的運用については、科学技術政策大綱(平成4年4月24日閣議決定)及び科学技術会議諮問第18号「新世紀に向けてとるべき科学技術の総合的基本方策について」に対する答申(平成4年1月24日)を踏まえつつ、「科学技術振興調整費活用の基本方針」(昭和56年3月9日科学技術会議決定、平成4年1月24日最終修正)に基づき、以下によるものとするが、この際、科学技術基本法(平成7年11月15日法律第130号)の精神に則り、また、科学技術基本計画(平成8年7月2日閣議決定)、各種の研究開発基本計画の的確な推進を図るとの観点から、適切かつ機動的な運用に努めるものとする。

1.産学官連携プログラム

  1. 創造性に富んだ新しい科学技術の可能性を追求し、我が国の科学技術水準の飛躍的な向上を図るため、総合調整の観点から重要なテーマについて、産学官の研究能力を結集し、その有機的連携の下で総合的な研究開発を推進する。
     平成11年度は、科学技術政策大綱に示された重要分野について、研究開発の現状及び動向を踏まえつつ、適切な課題を設定し、研究開発を推進することとするが、その際、特に、情報科学技術、環境調和型物質・材料科学技術等の革新的環境・エネルギー技術の研究開発、地球観測体制の強化等の分野について、重点研究分野として充実を図るものとする。(総合研究)
  2. 安心して暮らせる豊かで潤いのある社会を構築するため、生活者や社会のニーズに密着した生活の質の向上に資する目的指向的な研究開発及び生活の場としての地域の活性化に資する研究開発を産学官及び地域の有機的連携の下に総合的に推進する。(生活・社会基盤研究)

2.制度先導プログラム

  1. 標準、試験評価方法、研究用材料及び先端的な試験装置等の知的基盤の整備を総合的かつ効果的に推進するため、産学官の複数機関の有機的連携の下に知的基盤に関する研究開発を推進する。(知的基盤整備推進制度)
  2. 多くの画期的な発見が行われる可能性を秘め、21世紀に残された数少ないフロンティアと言われている脳科学に関して、一定の達成目標を設定し、産学官の複数機関の有機的連携の下に研究開発を推進する。(目標達成型脳科学研究推進制度)
  3. 研究者の創造性の発揮に基礎を置いた柔軟かつ競争的で開かれた研究開発環境の整備に向けて研究者の流動化を促進するため、国立試験研究機関において任期制を活用した集中的な研究を推進する。(流動促進研究制度)
  4. 科学技術会議の定める重点分野(食料の増産、疾病の克服等)において、特定の生命現象に関し、中核機関のオーガナイズの下、産学官、関係省庁の研究機関を有機的に連携させ、当該生命現象の分子レベルの理解とそれに基づく応用のための研究を推進する。(ゲノムフロンティア開拓研究推進制度)

3.国際プログラム

 海外との科学技術協力を強化するため、重点協力分野において、将来における国際共同研究の芽の育成から様々なニーズに基づいた国際共同研究の実施に至るまで、一体的かつ総合的に推進する。(国際共同研究総合推進制度)

4.国研活性化プログラム

  1. 我が国における基礎研究を強力にリードする拠点として、国内外の優秀な研究者を誘引するような優れた研究環境を有する中核的研究拠点(センター・オブ・エクセレンス:COE)を育成していくため、国立試験研究機関が自己努力により競争的な研究環境を整備しつつ、特定の研究領域の水準を世界最高レベルまで引き上げることを目指そうとする場合に、これを的確に支援する。(中核的研究拠点(COE)育成)
  2. 学際的な最重要研究分野に関するシーズ創成を強力に推進するため、複数の研究機関が分野、組織の壁を取り払い、人材面、資金面、設備面等について研究総括責任者の統一的なマネジメントにより一体となった体制を構築し、そこに国内外の優秀な研究者が結集することにより、単独の研究機関では遂行が困難な学際的研究を推進する。(開放的融合研究推進制度)
  3. 国立試験研究機関において、内外の研究者との交流を促進しつつ、革新的技術シーズの創出を図ることをねらいとした基礎的研究を推進する。(重点基礎研究)

5.その他

  1. 科学技術政策立案の検討に必要な基礎的資料の収集・整理・分析を実施するとともに、本調整費による研究課題の設定の検討及び研究内容の具体化に必要な調査・分析を実施する。(調査・分析)
  2. 年度途中における緊急事態(緊急の受託研究を含む。)の発生等に機動的に対応し、あるいは機動的な国際対応を図るため、今後の状況変化に弾力的に対応していくものとする。(緊急研究、緊急受託研究等)

 上記に基づき、平成11年度科学技術振興調整費により実施する課題については別紙のとおりとすることが適当である。これらの具体的運用に当たっては、本調整費を積極的かつ効率的・効果的に活用する。この際、研究の進捗状況、研究を取り巻く環境等を十分に考慮し、機動的かつ弾力的な運用に努めるものとする。
 なお、平成9年8月に策定された「国の研究開発全般に共通する評価の実施方法の在り方についての大綱的指針」を踏まえ、新規課題の選定に当たっての事前評価及び総合研究、生活・社会基盤研究(生活者ニーズ対応研究)、国際共同研究総合推進制度(多国間型国際共同研究)、中核的研究拠点(COE)育成対象機関等の中間評価を的確に実施してきたところであるが、これらについては評価の結果を踏まえ、効果的かつ効率的な研究開発の推進を図る。また、昨年度研究を終了した総合研究等の課題については事後評価を十分に行うものとする。

別紙 平成11年度科学技術振興調整費により実施する課題

1.産学官連携プログラム

1.総合研究

新規課題
  • 材料の低環境負荷ライフサイクルデザイン実現のためのバリアフリープロセシング技術に関する研究
  • エネルギー半減・環境負荷ミニマム新高炉製鉄法に関する研究
  • 固相精密合成法によるケミカルライブラリーの構築を基盤とする超機能性材料の創製と評価に関する研究
  • 3次元フォトニック結晶の作製、解析法、デバイス展開の総合研究
  • 顕微光電子分光法による材料・デバイスの高度分析評価技術に関する研究
  • 改変遺伝子導入昆虫を利用した環境調和型害虫防除法に関する基礎研究
  • 血管壁細胞の人為的機能制御技術の開発に関する研究
  • アクチンフィラメントの構造と動態の解析による筋収縮・調節機構の解明
  • 雲仙火山:科学掘削による噴火機構とマグマ活動解明のための国際共同研究
  • 構造物の破壊過程解明に基づく生活基盤の地震防災性向上に関する研究
  • 陸域震源断層の深部すべり過程のモデル化に関する総合研究'
継続課題
  • 構造材料の環境脆化における水素の機能に関する研究
  • 協奏反応場の増幅制御を利用した新材料創製に関する研究
  • 機能調和酸化物新機能材料創製に関する研究
  • QOLを指向した生体融和材料の新創出に関する研究
  • フロンティアセラミックスの設計・創製に関する研究
  • 物質・材料設計のための仮想実験技術に関する研究
  • 生殖系列細胞を用いた希少動物種の維持・増殖法の開発に関する基盤研究
  • 生体外細胞操作と細胞外環境設計による組織工学
  • 植物の環境応答と形態形成の相互調節ネットワークの解明に関する研究
  • X線位相情報による画像形成とその医療応用に関する研究
  • 生体膜脂質の新しい機能の解析技術と制御技術の開発に関する研究
  • 臓器・組織再生システムのための基盤技術の開発
  • 免疫・造血システムの体細胞改変による制御技術の開発に関する研究
  • 高度医療ネットワークに関する研究開発
  • 高精度の地球変動予測のための並列ソフトウェア開発に関する研究
  • 人間系の特性を考慮した大規模・複雑システムのモデル化、解析、制御、設計に関する統合研究
  • 単一磁束量子を担体とする極限情報処理機能の研究
  • 省際ネットワークを利用した医療研究支援アプリケーションの調査研究
  • 高密度パルス光の発生と先端的物質制御に関する研究
  • 北太平洋亜寒帯循環と気候変動に関する国際共同研究
  • 海底ケーブルを用いた地震等多目的地球環境モニターネットワークの開発に関する研究
  • 炭素循環に関するグローバルマッピングとその高度化に関する国際共同研究
  • GPS気象学:GPS水蒸気情報システムの構築と気象学・測地学・水文学への応用に関する研究
  • バイカル湖の湖底泥を用いる長期環境変動の解析に関する国際共同研究
  • 成層圏の変動とその気候に及ぼす影響に関する国際共同研究
2期移行課題
  • 物質・材料の自己組織化機構の解析と制御に関する研究
  • がん細胞の標的治療のための先端基盤技術の開発に関する研究
  • 広域高速ネットワークを利用した生活工学アプリケーションの調査研究
  • 極限環境下におけるマイクロトライボロジーに関する基盤的研究
  • 全地球ダイナミクス:中心核にいたる地球システムの変動原理の解明に関する国際共同研究
  • 南海トラフにおける海溝型巨大地震災害軽減のための地震発生機構のモデル化・観測システムの高度化に関する総合研究

2.生活・社会基盤研究

(1)生活者ニーズ対応研究
新規課題
  • 疲労および疲労感の分子・神経メカニズムとその防御に関する研究
  • 生活環境中電磁界による小児の健康リスク評価に関する研究
  • 日常生活においてひふを守る総合研究
  • 高齢者の生活機能の維持・増進と社会参加を促進する地域システムに関する研究
継続課題
  • 内分泌攪乱物質による生殖への影響とその作用機構に関する研究
  • 都市ゴミの生分解性プラスチック化による生活排水・廃棄物処理システムの構築
  • 室内化学物質空気汚染の解明と健康・衛生居住環境の開発に関する研究
  • スギ花粉症克服に向けた総合研究
  • 高齢社会に向けた食品機能の総合的解析とその利用に関する研究
  • 高齢社会における製品・生活環境等のユニバーサル化に関する研究
  • 環境と資源の持続的利用に資する資源循環型エコシステムの構築に関する研究
2期移行課題
  • 日常生活における快適な睡眠の確保に関する総合研究
(2)地域先導研究
新規課題
  • バイオマス有効利用のための高度な微生物制御技術に関する基礎研究(熊本県)
  • 海洋生物由来DNAの新機能材料化に関する研究(北海道)
  • 地域産業の発展に寄与する電磁波技術に関する研究(石川県)
  • 新規微生物酵素による希少糖類生産システムの開発とこれを用いたもみがら等の地域未利用資源の有効利用に関する基盤研究(香川県)
継続課題
  • 醸造微生物機能の高度利用に関する研究(広島県)
  • こめぬかを原料とする環境に適合した有機工業化学に関する基礎研究(和歌山県)
  • 室戸海洋深層水の特性把握及び機能解明(高知県)
  • 富山県域の雪の特性解明と利雪に関する高度研究(富山県)
  • 地域糖質資源の高機能化と環境調和型利用システムの基盤研究(鹿児島県)
  • 相模湖・津久井湖の藻類による汚濁機構解明とその浄化・資源化技術に関する研究(神奈川県)

2.制度先導プログラム

1.知的基盤整備推進制度

新規課題
  • 創薬及び生物研究情報基盤としての生体内ペプチドの多角的データベース化に関する研究
  • 機能性分子による熱流体センシング技術の研究開発
継続課題
  • 量子標準体系の高度化に関する研究
  • 組換えウイルス・コアバンクの創設とその高度利用のための基盤技術に関する研究
  • ゲノム機能解析に資する遺伝子操作マウスの胚・配偶子バンク確立のための基盤的研究開発
  • 国際的先進材料の実用化を促進するための基盤構築に関する研究
  • 機能材料の熱物性計測技術と標準物質に関する研究
  • 物理標準の高度化に関する研究
  • 化学物質安全特性予測基盤の確立に関する研究
  • 3次元ファンクショナルデジタイザの研究開発
  • X線極限解析装置の研究開発
  • 3次元電子顕微鏡の研究開発
  • 空間情報科学の確立のための空間情報のデータベース化に関する研究開発
  • 生物系研究資材のデータベース化及びネットワークシステム構築のための基盤的研究開発

2.目標達成型脳科学研究推進制度

新規課題
  • 哺乳類時計遺伝子の発現機構の解析に関する研究
  • 幹細胞の制御、遺伝子導入及び増殖・分化誘導因子の応用による脳細胞移植法の確立と障害脳 機能の再建のための研究
  • 視覚系におけるニューロインフォマティクスに関する研究
継続課題
  • 機能的神経回路構築の分子基盤の研究
  • 脳血管障害による「神経細胞死」の予防と治療についての研究
  • 文脈主導型、認識・判断・行動機能実現のための動的記憶システムの研究
  • ヒトを含む霊長類のコミュニケーションの研究
  • 網膜神経回路網・視神経の再生における制御因子に関する研究
  • Brain attackから脳を守るための研究

3.流動促進研究制度

新規課題
  • 実施課題は別途選定
継続課題
  • 超伝導マグネットのコイル電流密度向上のための要素技術開発
  • 脳梗塞モデルにおける神経細胞バイアビリティーの画像化の研究
  • 微生物及び高等植物を対象とした放射線及び環境負荷物質の光合成機能に与える影響に関する研究
  • 多ホウ化物の物性の解明と新規な挿入化合物の創製の研究
  • 政策形成・研究開発実施過程における産学官のインタラクションに関する研究
  • 乱流制御に関する基礎的研究
  • 光マイクロマニピュレーション技術の研究
  • エネルギー変換材料等に用いるマイクロ粒子の生成・形態制御に関する基礎的研究
  • 計算化学的手法を活用した精密機能材料の創製技術の開発
  • 脳機能材料開発のためのミニ蛋白質の創製法に関する研究
  • 酸素概念模倣による飽和炭化水素選択酸化触媒の研究
  • 酸化物熱電変換セラミックスの材料設計に関する研究
  • MeV重イオン励起表面反応の高度計測技術による高機能材料の開発に関する基礎的研究
  • セラミックスの粒界の評価及び制御による超塑性の発現に関する研究
  • 高齢者の筋出力調整系における神経-筋機能の可塑性に関する研究
  • ゲノムDNA配列情報の構造生物学的解析
  • 環境感覚を用いた人間の生理情報の蓄積とその応用に関する研究
  • 燃焼におけるダイオキシン類の生成・分解機構に関する研究
  • 沿岸海洋生態系における外部負荷及び内部生産有機物の循環過程に関する研究
  • 低温微生物の低温適応機能とその応用の研究
  • 人工衛星群のカオス軌道制御の研究
  • 結晶粒界のナノ解析法の確立とその利用による粒界の組織、変形・破壊特性の解明の研究
  • 脳神経系の機能発現の分子機能に関する研究
  • 項書換系における数学的構造の研究
  • 運動微小毛群による流体輸送機能の発現に関する研究
  • 室内実験及び数理統計手法に基づく地震準備過程の解明
  • 生体組織を再建するための培養容器の開発・医学応用に関する研究
  • 原子電子レベルからの多結晶材料特性のシミュレーション
  • 生体高分子(蛋白質、核酸)の構築・機能の耐熱化機構の解明
  • 多元系酸化物の原子層制御MBE成長とデバイス化技術の研究
  • 問題解決履歴から重要パターン知識の自動抽出
  • 重粒子3次元照射法に関する実用実験
  • 侵入帰化植物による植物多様性に対する遺伝子汚染のリスク評価のための基礎的研究
  • 人間との柔軟な関わりをもつ機械システムの動的な自律制御の研究
  • 高感度光応答分子複合材料の設計と機能発現機構に関する研究
  • 無機アモルファス系高感度光応答材料の創製と評価に関する研究
  • 誘起構造を利用した高感度光応答材料の創製と評価に関する研究
  • バーチャルリアリティ技術を用いた空間知覚能力の解明に関する研究
  • 多様生物機能を利用した海洋環境の修復と適正管理に関する研究

4.ゲノムフロンティア開拓研究推進制度

新規課題
  • 日本人ゲノムの多型情報の集積と多遺伝子性疾患の疾患感受性遺伝子の同定に関する研究
  • 次世代DNAマイクロアレイシステムの開発
  • 細胞内でネットワークを構成しているタンパク質の相互作用を試験管内で解析するための新しいツールの開発
  • 抗体を用いた遺伝子発現プロフィールの解析及びタンパク質の新しい分子機能解析技術の開発
継続課題
  • ヒト完全長cDNAクローンの単離とそのバンク化及びそれらを用いた多型マーカー開発並びに発現情報解析のための方法の確立
  • マウス遺伝子多型情報に基づいた遺伝子機能解析システムの開発
  • ゲノム比較と系統的相互作用解析に基づく遺伝子・分子ネットワークの解明

3.国際プログラム

1.国際共同研究総合推進制度

  • (1)国際研究交流促進
    • 1)国際研究交流育成
      • 実施課題は別途選定
    • 2)国際ワークショップの開催
      • 実施課題は別途選定
  • (2)国際共同研究
    • 1)二国間型
      • 実施課題は別途選定
    • 2)多国間型
      • 実施課題は別途選定

4.国研活性化プログラム

1.中核的研究拠点(COE)育成

第1期対象機関
  • 通商産業省工業技術院 物質工学工業技術研究所
     (光反応制御・光機能材料分野)
  • 農林水産省 蚕糸・昆虫農業技術研究所
     (昆虫機能利用研究)
  • 通商産業省工業技術院 電子技術総合研究所
     (新情報処理パラダイムに基づく技術分野)
  • 科学技術庁 金属材料技術研究所
     (極限場を利用した量子効果発現に関する研究)
  • 厚生省 国立精神・神経センター神経研究所
     (神経難病の分子機構の解明とその克服に向けた予防・治療法の開発)
第2期対象機関
  • 農林水産省 農業生物資源研究所
     (植物ゲノム機能研究)
  • 郵政省 通信総合研究所
     (先端的光通信・計測に関する研究)
  • 科学技術庁 無機材質研究所
     (超常環境を利用した先端材料研究)
  • 厚生省 国立循環器病センター研究所
     (生体情報伝達・制御)
  • 通商産業省工業技術院 生命工学工業研究所
     (生命工学(生体情報分野))

2.開放的融合研究推進制度

新規課題
  • 分子・ハーモニック構造の構築と電磁場制御デバイスの開発
  • 水素・水和構造を含めた新しい構造生物学の開拓
  • 話し言葉の言語的・パラ言語的構造の解明に基づく「話し言葉工学」の構築
FS研究
  • 新機能流体デバイスによる乱流制御

継続課題

  • 「リボゾーム工学」の構築と生物の潜在能力開発
  • 個体発生のゲノム機能と分子機構の解明

3.重点基礎研究

 実施課題は別添のとおり

5.その他

1.調査・分析

(1)科学技術政策立案のための基礎調査
  • 効果的な研究開発推進方策の検討に必要な基礎的データの収集・分析
新規課題
  • 我が国の科学技術政策の効果と課題に関する調査
  • 我が国の研究開発水準に関する調査~日米欧比較~
  • 創造的研究成果を促す研究者の人材マネージメントのあり方に関する調査
  • 変容する21世紀社会を支える科学と技術のあり方に関する調査(科学技術フォーラム)
  • 科学技術会議の活動を中心とした科学技術政策の変遷に関する調査
  • 我が国における技術発展の方向に関する調査(第7回技術予測調査)
  • 重要分野における研究開発の産業、社会への波及効果に関する調査
  • 俯瞰型研究プロジェクトの推進方策に関する調査
  • 生命倫理に関わる諸問題に関する研究開発動向及び社会的合意形成に関する調査
継続テーマ
  • 科学技術と社会・国民との間に生ずる諸問題に対応するための方策等に関する調査
  • 研究開発関連政策が及ぼす経済効果の定量的評価手法に関する調査
  • 生物遺伝資源などの知的基盤整備に関する調査
  • 重要研究分野における研究開発の推進方向等の探索
新規課題
  • 情報科学技術の研究開発における産学官連携の在り方に係る調査
(2)総合研究の課題設定のための調査
  • 水の水素結合性高秩序構造を利用した超分子の化学に関する調査
  • ナノへテロ金属材料の機能発現メカニズムの解明に基づく新金属材料創製に関する調査
  • 光・量子情報処理技術の研究調査
  • アジア内陸部起源の風送ダストの発生メカニズム及び長距離輸送過程の実態解明に関する調査
  • 海洋地殻における生物圏・岩石圏相互作用に関する調査
  • 21世紀型海洋自働観測システムの最適設計に関する調査
  • 社会経済基盤施設の安全性向上と長寿命化のための性能評価システムと設計・計画法に関する調査

2.緊急研究,緊急受託研究等

 年度途中に発生した緊急事態(緊急の受託研究を含む。)等へ機動的に対応。

 この他、現時点で設定されていない課題については、今後、適宜、政策委員会において審議の上設定していく。

お問合せ先

科学技術政策局調整課

-- 登録:平成21年以前 --