令和2年度女性の多様なチャレンジに寄り添う学びと社会参画支援に関する有識者会議(第2回)議事要旨

1. 日時

令和2年11月6日(金曜日)13時30分~15時30分

 

2. 場所

オンライン開催

 

3. 議題

(1)令和2年度「女性の多様なチャレンジに寄り添う学びと社会参画支援事業」(女性の学びサポートフォーラムによる普及啓発事業の実施)について(中間報告)
(2)その他

4. 出席者

委員
大槻座長、乾委員、小山内委員、島委員、矢島委員

文部科学省
石塚男女共同参画共生社会学習・安全課長、小林男女共同参画学習室長、高野女性政策調整官、平島男女共同参画推進係長ほか

 

5. 議事要旨

(1)令和2年度「女性の多様なチャレンジに寄り添う学びと社会参画支援事業」について委託事業者より、資料4に基づいて中間報告が行われた。委員からの主な意見は以下のとおり。

〇大阪市男女共同参画のまち創生協会
・講座に対するアクセス件数は多いが、参加につながっていない理由は何か。
(回答)
・オンライン開催の決定が8月頃になったので、そこから広報したため、10月18日実施の講座までに広報が追い付かないかったことが要因の一つ。その後は、申込みが増えているので、今後更に広報していく予定。また、オンラインに慣れていない方が多いため、ホームページ等で相談サポートをすることもアナウンスしていくことで参加につなげたい。
・採択時に「女性のチャレンジの前段階で終わらないように」と指摘があったが、そのたの対応を教えてほしい。
(回答)
・事業への参加者には、参加後に今後の計画を立てることで、行動化につなげている。また、クレオの中に、女性のチャレンジ応援拠点があるので、個々で相談に来ていただき、フォローをしている。
・「何か始めてみたいママのおしゃべりサロン」「母子家庭のためのマネープランニング講座」は参加者が2名だったことで、一人一人に寄り添ってプログラムを実施でき、満足度は非常に高かったようだが、参加人数が増えても満足度は維持可能か。
(回答)
・今回の参加者は2名だったが、一人一人丁寧な対応ができるように、もともとの定員を10名~15名で設定している。また、事前にヒアリングを行い、ヒアリングの内容を反映した学びの機会を提供している。
・社会科見学は、現場へ行き、対面で行うことに価値があるが、その経験をその後につなげるような、参加者同士で意見や感想を共有する等の振り返りを行っているか。
(回答)
・ファシリテーターを付け、参加者同士で交流する機会を設けている。
・「イクメン写真コンテスト」の写真は、育児をしていない男性や、男性に家事や育児を任せることで負担が増えると考えている女性に見ていただく工夫はしているか。
(回答)
・HPやSNSでの発信の他に、ワン・ワールド・フェスティバルという関西の国際交流イベント(オンライン開催)でプログラム参加する際も広報していく予定。他にも、クレオ大阪のイベントで紹介し、通りすがりの方にも見ていただく。
・様々な対象に様々なプログラムを提供しているが、その分、参加者が学びたい内容に幅があるため、学びのテーマと手法が一致しない場合はないか。
(回答)
・例えば「おしゃべりサロン」等で、敢えて多様な活動レベル・スタートを求める方が同時に集まることで、互いの状況を聞き、アドバイスし合うことで相乗効果が生まれると考えている。参加者の求める情報とずれが生じないように講師が、参加者全員に目の届くように気を付けている。
・「パパ力向上」の「男のお茶会」は実施できなかったとのことだが、それを踏まえて、今後広報でどういった工夫をしていくのか。
(回答)
・独り親支援を行っている団体と連携し、シングルファーザーに情報を届ける機会を増やしていく予定。
・参加者が少ないからこそできたこと、少なかったためにできなかったことを踏まえ、今後どんな講座にしていこうと考えているか。
(回答)
・一人の発言時間を多く確保し、会話の時間を十分取ることができ、互いをよく知る機会になった。一方で、参加者数が少ないことで、情報交換のできるケースが少なく、出会いの場を提供することができなかった。12月のプログラムは参加者が増えるため、様々なモデルケースを共有でき、それぞれに必要な学びや、自分の活動につなげられるように設定されている。
・11月8日開催の「パパと一緒にベビーキッズビクス」、11月19日「ママになったら考えよう!」の参加者は何名か。事業にある程度費用をかけているので、人数が少ない点は改善が必要。
(回答)
・11月8日は、2クラスに分かれて実施するが、1つ目のクラスが3組、2つ目のクラスが4組の予定。11月19日は、5名参加予定。
・このプログラムの良い点は、父親・母親・家族にアプローチしていることなので、「パパ力」、「ママのチャレンジ」、「家族力向上」の講座の人を増やしてほしい。かつ「社会科見学」も、パパとママに出席してもらう会にしてほしい。

〇日本女子大学
・7月23日に実施したカレント教育啓発イベントに158名が参加したとのことだが、このうち何名が10月24日開始の8回連続講座につながったか。
(回答)
・それほど多くはない。現時点で集計は取れていないが、集計して報告書に記載する。
・事業の目的に、地域格差の解消と掲げているが、実際に、どういった地域から参加しているのかを、報告書をまとめる際に加えてほしい。また、地方の大学(東北の大学、2校)と協力しているとのことだが、他の地方の大学にも広がることを期待している。
(回答)
・北海道から、九州、四国、北陸地域と色々な地域からの参加がある。最終的に報告書に記載予定。
・受講生側の課題として、参加を希望しても、本人の意識の問題や家族、企業の体制の問題で、受講ができないということがある。今回の受講生が、どういう課題を持って、参加しているのかを、アンケート調査等で把握していれば、教えてほしい。
(回答)
・開講する前の調査と受講した後の調査をしており、どういう形であれば参加できるか等も含めて、アンケート調査で検証している。最終報告でまとめて報告予定。
・企業の中で、学ぶことに時間を取ることについて、理解がなかなか得られていないとこがあるので、企業への働きかけもお願いしたい。
・自分のキャリアアップのための学びだけでなく、自分の子供のために、今の社会を知るという学びの視点を持てるとよい。子供の進学や、就職についてアドバイスをするときに、自分もキャリアアップしなければいけないということに気づくことで、自分のためだけに学ぶ時間を取れない人たちも、巻き込むことができる。
・受講生同士のネットワークの構築がコロナ禍で難しいと思うが、受講生同士がつながる工夫は何かしているのか。
(回答)
・最初に、ロールモデルである修了生と交流を実施した。また、リカレント講座を開催している大学と関わりも必要なので、日本大学と明治大学を中心とした修了生の懇話会を、一般の方も含めて実施する予定。
・全国の様々な地域の方とつながることができる機会なので、夫の転勤で学びや仕事を辞めた方等が、転勤先になる地域の事情を知ることができる、そういったネットワークができると心強いのではないかと思う。受講生同士の何かつながりも、力を入れていただきたい。
・リカレント教育を体験する機会をつくることで、リカレント教育の啓発をしているが、この事業では教育自体は行っていない。体験後に、実際にリカレント教育を受ける際に、どこのリカレント講座を受けるか選ぶことになるが、その際に、協議会のリカレント教育だけでなく、全国的な視点で紹介し、勧めてほしい。
(回答)
・採算の取れる事業にするまでが難しい事業であるので、なかなか広がりにくいという課題があるが、協議会の規模を広げていきたいと考えている。

(以上)

 

 

お問合せ先

総合教育政策局男女共同参画学習・安全課

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(総合教育政策局男女共同参画学習・安全課)