車座ふるさとトーク(秋田県秋田市)(平成26年11月1日)
平成26年11月1日
文部科学省は、平成26年11月1日(土曜日)に秋田県秋田市(秋田市立飯島中学校)で「車座ふるさとトーク」を開催しました。
「車座ふるさとトーク」は、安倍内閣として、大臣・副大臣・大臣政務官が地域に赴き、現場の方々と少人数で車座の対話を行い、生の声を聴いて政策に生かそうという取組です。
文部科学省からは赤池文部科学大臣政務官が出席し、「学校・家庭・地域が連携した道徳教育の取組について」をテーマに、飯島中学校及び近隣小学校の子供たちの保護者や、飯島中学校の教員の方々と車座で対話しました。
参加された保護者や教員の方々からは次のような御意見を頂きました。
(保護者)
- 道徳の内容については、子供だけでなく親も学ぶ機会が必要。
- 家庭教育が道徳教育の半分を形作ると思う。一人親家庭の子供の教育環境を支援することが重要。
- 道徳や総合的な学習の時間を柔軟に活用して、様々な世代や地域との触れ合いを持たせた方が良い。
- 道徳を教科化することで画一化につながり、各学校の良い取組が失われることにならないようにしてほしい。
- 今の時代はインターネットからの情報が多過ぎて、道徳の授業の邪魔をしているのではないか。
- 食育を道徳の中で考え、教えていくことが大切。
- 子供たちの心に残り、思いやりを養うような教材を期待している。
- 秋田県は自殺者が多い県でもあり、小さい頃から命の大切さを意識し、家庭でも「私たちの道徳」のような教材を通して考えていくことが重要。
- 道徳とは社会そのものであり、社会には答えのない問題があることを子供のうちに学ぶことは大切。
- 学校やその近くで日常的に高齢者と子供が触れ合える機会を設けてほしい。
- 中学生に職場体験の機会をもっと増やすようにしてほしい。
- 子供たちが、道徳の授業の評価を客観的に受け入れることは難しく、評価結果をどう受け止めるか心配である。
(教員)
- 道徳が教科化された結果、自分たちで作成した教材が自由に使えなくなると困るので、柔軟に対応できるようにしてほしい。
- 地域や保護者との道徳教育の連携を考える上で、時期を区切って教える要点を絞ることが大切。
- 道徳の授業は、自分が想定しない方向に進んでいくことがあり、面白さと難しさを感じている。
- 道徳はあらゆる活動の中で教えられるべきものであり、教科のみに特化して扱われることがないようにしてほしい。
- 道徳の授業は教師の力量によって変わってくるので、専門の教員が担当した方が良いと思う。
- 道徳の題材は目の前の生徒に合ったものを選ぶ必要があるため、担任の先生が授業を受け持つ方が良いと思う。ただし、多忙化につながらないよう工夫してほしい。
- 目の前の子供たちを引きつけ、心を揺さぶるような教材を期待している。
- 道徳の評価については、従来と同様に総合所見欄へ記入する方式でよいのではないか。
- 道徳の評価を行った際、それを保護者や子供たちに素直に受け止めてもらえるかどうか不安である。
また、赤池大臣政務官からは、「私たちの道徳」の内容や、道徳教育の教科化に向けた取組状況などについて説明しました。
文部科学省としては、今回伺った現場の生の声を政策に生かしていきたいと考えています。
(参考)道徳教育関連リンク