民間ユネスコ活動/公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟(NFUAJ: National Federation of UNESCO Associations in Japan)は、昭和22年(1947年)に、仙台でUNESCO憲章に共鳴した市民により日本のUNESCO加盟を目指す草の根の運動としてスタートした全国約300のユネスコ協会等の連合体的組織です。個人や企業・団体の皆さまからいただく寄付を主な財源として、UNESCO憲章の理念に基づき、国内外で活動を行っています。

ユネスコ運動全国大会のポスター
©公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

1. 世界寺子屋運動

 さまざまな理由により教育を受けることができなかった成人や、学校に行けない子どもたちに学びの場を提供するとともに、地域発展を支える人材の育成を目的として、平成2年(1990年)の国際識字年をきっかけとして、相互理解を礎として始めた国際協力活動です。貧困の連鎖を断ち切るべく、識字教育などの基礎教育や生きていく上で必要となる職業訓練プログラムや衛生教育などを継続実施しています。

海外の学校前での集合写真
©公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

2. 世界遺産活動・未来遺産運動

 国内外で、世界遺産及び地域に残る有形・無形の文化や自然の価値を広く一般に伝えると共に、保護・保全を推進しています。

 (1)世界遺産活動
 世界遺産条約の理念に則り、危機的な状況におかれた世界遺産の保護・保全活動と、そのための人材育成、普及啓発活動を行っています。

世界遺産の活動に係る写真
©公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

    (2) 未来遺産運動<プロジェクト未来遺産>
    失われつつある豊かな自然や文化を、100年後の子どもたちに残そうとする地道な活動を「プロジェクト未来遺産」として登録しています。

未来遺産運動にかかわった方たち
©公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

3. 自然災害発生後の教育支援と減災教育

 東日本大震災の被災地の子どもたちを対象とした給付型奨学金を実施しています。また、東日本大震災の教訓を生かし、今後起こりうる災害に備え、災害時の避難所となる学校の防災・減災教育を強化し、将来の防災・減災リーダーの育成を目的に「減災教育プログラム」を実施しています。

減災教育を受ける子供たち
©公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

4. SDGs達成に向けた次世代育成

 SDGsが目指す持続可能な社会を実現するには、その社会を創る人づくり(ESD 持続可能な開発のための教育)が不可欠です。ユネスコスクールを対象にSDGs達成に向けたESDの実践に対する助成や、高校生をカンボジアに派遣するスタディツアー、絵日記を通してアジアの子どもたちの相互理解を育む絵日記事業などを実施。学校教育や学校外教育において、また対象も先生方や年令に応じたプログラムなど、さまざまなESDのプログラムを通じて、SDGsの目標達成へ貢献していきます。

表彰式後の子供たち
©公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

5. 民間ユネスコ運動の取り組み

 全国約300のユネスコ協会では、地域の課題に応じた地道な活動のほか、全国的な展開として、平和を願う「平和の鐘を鳴らそう」、地域の文化や自然を守り伝える気持ちを育む「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展など幅広い活動を全国各地で行っています。

平和の鐘を打つ少年
©公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

6.  諸外国のユネスコ関係団体との相互交流

 日本ユネスコ協会連盟の主導により、1974年に「アジア太平洋ユネスコ協会クラブ連盟(AFUCA:Asia-Pacific Federation of UNESCO Clubs, Centers and Associations)が創設、さらに1981年には「世界ユネスコ協会クラブ・センター連盟(WFUCA:World Federation of UNESCO Clubs, Centers and Associations)」が設立されました。こうした世界各地のユネスコ協会やクラブとの連携を図っています。

 
 以上、詳しくは公益社団法人日本ユネスコ協会連盟ホームページhttps://www.unesco.or.jp/(※公益社団法人日本ユネスコ協会連盟ホームページへリンク)をご覧ください。