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日本ユネスコ国内委員会

ユネスコの科学分野における我が国の協力

【自然科学】
 我が国では、主にユネスコ・アジア太平洋地域科学局(UNESCO Asia-Pacific Regional Bureau for Science:ジャカルタ)、IOC西太平洋地域事務所(WESTPAC:UNESCO/IOC Sub-Commission for Western Pacific:バンコク)等と連携しながら、主にアジア・太平洋地域を対象とした持続可能な開発のための科学の振興のための協力を行っています。
 また、信託基金による支援のみならず、各種の事業・会議等に専門家等が参加・協力しています。

 
1. 政府間海洋学委員会(IOC)<IOCホームページ:http://ioc-unesco.org/(※IOCホームページへリンク)
   関係省庁・機関(独立行政法人海洋研究開発機構、気象庁、海上保安庁等)及び大学(東京大学海洋研究所等)と連携して、IOC-WESTPACが実施する、東・東南アジア及び太平洋地域の海洋学(津波(太平洋津波警報システム/ITSU:International Tsunami Information System)を含む海洋物理学、海洋生物学等)や、ユネスコ本部が進める全球海洋観測システム(GOOS:Global Ocean Observing System)の北東アジア地域での観測(北東アジア全球海洋システム:NEAR-GOOS:Northern-East Asia Regional GOOS)、東南アジア地域での観測(SEAGOOS:South-East Asian GOOS)等に関する事業、会議等に積極的に参加・協力しています。
 なお、文部科学省では、上記の事業に協力するための任意拠出金として、「ユネスコ/IOC-WESTPAC信託基金」を拠出(平成18年度まで)し、研修等の事業を実施しています。
   また、日本ユネスコ国内委員会では、自然科学小委員会の下に「IOC分科会」を設け、専門家等の意見を仰ぎながら、IOC総会や執行理事会への対応、日本の海洋学におけるIOCへの協力等を検討しています。
  <WESTPAC事務所ホームページ:http://westpac.unescobkk.org.(※WESTPAC事務所ホームページへリンク)
 
©UNESCO/E.Buggert-Richardson

2. 国際水文学計画(IHP)
   関係省庁等(国土交通省等)及び大学・研究機関等と連携して、ユネスコ水科学部が実施する国際水文学計画(IHP:International Hydrographical Programme)による水文科学のための人材開発、情報交換に関連したトレーニングコースなど事業を実施しているほか、世界水アセスメント計画(WWAP:World Water Assessment Programme)にも協力しています。また、日本ユネスコ国内委員会では、自然科学小委員会の下に「IHP分科会」を設け、専門家等の意見を仰ぎながら、日本のIHPへの協力等について検討しています。
  IHP国内委員会ホームページ(※IHP国内委員会ホームページへリンク)
 
©UNESCO
 
 水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)
   第33回ユネスコ総会(平成17年(2005年))の決議により、水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM:International Centre for Water Hazard and Risk Management under the auspices of UNESCO)がユネスコのカテゴリー2センターとして茨城県つくば市に発足した。(平成18年(2006年)3月)。初代センター長には、竹内邦良(ユネスコ国際水文学計画国内委員会委員長)が就任した。
 世界の水関連災害(洪水、土砂災害、津波・高潮災害等)の防止、軽減に役立つことを目的にすえた研究、研修、情報ネットワーク活動を一体的に推進する。
ユネスコカテゴリー2センターとは
   ユネスコと協力してプログラムを実行する機関のこと。ユネスコからは独立した組織であるが、ユネスコ総会でユネスコの協力機関として承認されています。水関係のセンターとしては、現在(2008年)、24個のセンターが承認されています。
 
©UNESCO/Michel Giniez

3. 人間と生物圏計画(MAB:Man and the Biosphere Programme)への協力
   生物圏に依存する資源の合理的利用と保全を促進し、人間と環境の関係を改善するために、自然科学および社会科学の基礎を発展させることを目的とした、調査研究および研修計画であるMABに関して、東アジアや東南アジアにおけるエコシステムマネジメント等の基盤研究・調査・訓練事業等を実施、協力しています。
 MAB計画では、その目的を達成するためBR(Biosphere Reserve:生物圏保存地域)の登録事業を実施しています。BRとは持続的発展を支えるための科学的知識・技能や人間的価値を高める機会を提供する場として国際的にその価値を認められた、代表的な陸上及び沿岸環境の保護地区であり、我が国では4ヵ所(大台ヶ原・大峰山、志賀高原、白山、屋久島)が登録されています。
 また、日本ユネスコ国内委員会では、自然科学小委員会の下に「MAB分科会」を設け、専門家等の意見を仰ぎながら、日本のMABへの協力等について検討しています。
  <MAB国内委員会ホームページ:http://www.mext.go.jp/english/topics/unesco/mab-j/top01.htm(※MAB国内委員会へリンク)
 
©UNESCO/Alexis N. Vorontzoff

4. ユネスコ地球規模の課題解決のための科学振興事業信託基金の拠出
   文部科学省では、アジア・太平洋地域のIHP、IOCやMABに関するワークショップや研修、その他科学・技術政策の能力開発に資する事業を支援するため、「ユネスコ地球規模の課題解決のための科学振興事業信託基金」を拠出しています。

【人文・社会科学】
 
1. 国際生命倫理委員会(IBC:International Bioethics Committee)
   生物学や遺伝学の進歩が社会に与える影響を倫理的側面から考察することを側面として、平成5年(1993年)に創設された諮問機関で、我が国も関連会議等に参加、協力しています。
 平成15年(2003年)10月の第32回ユネスコ総会では、ヒト遺伝情報の研究、医学分野での利用・研究、医学分野以外への利用に関する国際的な基準を示すことを目的として、「ヒト遺伝情報に関する国際宣言」が、平成17年(2005年)の第33回総会では、「生命倫理と人権に関する世界宣言」が採択されました。同年12月には、東京で、日本政府、ユネスコの主催のもと、第12回IBCをアジアで初めて開催し、同宣言の実施に向けた課題や、アジアの観点から生命倫理の今日的課題について議論が行われました。
 
©UNESCO/Niamh Burke
第12回国際生命倫理委員会(IBC)

2. 科学的知識と技術の倫理に関する世界委員会(COMEST:World Commission on the Ethics of Scientific Knowledge and Technology)
   科学的知識と技術の倫理に関する助言、智と経験の交換のための場、科学的コミュニティ、意思決定者と公的機関間の対話の促進等を目的として、科学技術の進展に伴って生じる倫理的課題に対し、社会的・文化的観点からの考察を行うため、平成9年(1997年)に設立が承認された委員会で、我が国から委員が参加、協力しています。
 
©UNESCO/H.Monnier

3. 社会変容のマネージメント(MOST:Management of Social Transformations)
   グローバリゼーション、都市化、人の移動等による社会の変容に関する研究、政策形成との連携を目指して平成6年(1994年)に設立されたプログラムです。我が国から委員が参加、協力しています。
 

4. アンチ・ドーピング条約(「スポーツにおけるアンチ・ドーピングに関する国際条約」:International Convention against Doping in Sport)とアンチ・ドーピング活動の啓蒙
   「アンチ・ドーピング(Anti-Doping)」とは、スポーツ固有の価値としての「倫理観、フェアプレー、誠意、健康、優れた競技能力、人格と教育、喜びと楽しみ、チームワーク、献身と真摯な取り組み、規則・法規への敬意、自他への敬意、勇敢さ、共同体・連帯意識」を損なう不誠実(アンフェア)、社会悪(例:一流選手等が使用することにより、青少年に対する薬物の蔓延が懸念される)、不健康な行為として、過度な使用により競技選手の健康を害するおそれのある薬物の使用を禁止するものです。
 ユネスコは、これまでに計4回「体育・スポーツ担当大臣等国際会議」を開催してきましたが、それらの会議で採択された「ドーピングに係る勧告」及び第32回ユネスコ総会(平成15年(2003年))で採択された総会決議、また2003年に「世界アンチ・ドーピング機構(WADA:World Anti-Doping Agency)」により採択された「世界アンチ・ドーピング規程」及び「スポーツにおけるアンチ・ドーピングに関するコペンハーゲン宣言」に留意し、平成17年(2005年)の第33回ユネスコ総会で、スポーツの分野におけるアンチ・ドーピングに関する初めての世界的な条約である「アンチ・ドーピング条約(スポーツにおけるアンチ・ドーピングに関する国際条約)」が採択されたところです。
 我が国は、上記の会議に専門家等を派遣し、条約採択までの議論に積極的に関わってきたほか、WADAの常任理事国として、WADAを中心とした国内レベル及び世界レベルのアンチ・ドーピング活動に協力しています。(我が国には、WADAとの強調を図り、アンチ・ドーピングの国内・海外での普及を促進する「財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA:Japan Anti-Doping Agency)」が設立されています。
  <財団法人日本アンチ・ドーピング機構ホームページhttp://www.anti-doping.or.jp/(※財団法人日本アンチ・ドーピング機構ホームページへリンク)
 
©UNESCO/Fathia Ibrahim Al-Gabandy

5. 日本ロレアル社は、日本ユネスコ国内委員会の協力の下、ユネスコ女性科学者賞 日本奨励賞を科学分野の若手女性研究者へ付与しています。詳しくはこちらをご覧ください。

-- 登録:平成21年以前 --